アメリカ研修報告

【アメリカ研修8日目】

8日目

 いよいよ帰国の日を迎えました。ボストンから7:28発のフライトに搭乗するため、まだ暗い午前4時にタフツ大学を出発しました。

 そして、経由地のシカゴ空港では乗り継ぎに時間があったため、空港内の出発ロビーで最後のショッピングの時間となりました。生徒たちは、まだ日本に戻りたくないという気持ちで一杯でしたが、帰りは予定通りフライトの時間を迎えました。

 約12時間のフライトの後、羽田空港へ無事到着しました。入国審査、税関検査を経て、バスで太田へ向かいました。首都高の渋滞があったため到着が予定より遅くなりましたが、全員で太女へ帰着しました。

 36名で過ごしたアメリカ研修の思い出を胸に、生徒たちは各家庭へ帰って行きました。

【アメリカ研修7日目】市内班別見学を実施しました

 今日は班別市内見学の1日でした。生徒たちはそれぞれの計画に従って、ボストン美術館、クインシーマーケット等へ出かけていきました。旅先ではショッピングも楽しみの一つですが、限られた時間で思うようにできなかった生徒もいるようです。それでも、事故等もなく全員無事に帰着できたことは、生徒たちの自信につながったのではないかと思います。

 タフツ大学から徒歩10分ほどの場所にスーパーマーケットもあり、生徒たちはこの1週間の滞在で、買い物もスムーズにできるようになったようです。語学研修だけでなく、こうした日常生活を体験できるのは、やはり海外研修の強みです。

 そして夕方からは、メジャーリーグの試合も観戦しました(希望者のみ)。フェンウェイ・パークでレッドソックス対アスレチックスの試合でしたが、あふれる熱気の中で吉田正尚選手の活躍も目にすることができました。

【アメリカ研修6日目】MIT(マサチューセッツ工科大)訪問

 本日でタフツ大学での授業は最終日を迎えました。生徒たちは修了証を手にし、それぞれ教室を後にしました。この4日間で、生徒たちは日本とアメリカの授業スタイルの違いを実感したようです。ある生徒は「海外の生徒はとにかく授業中に発言する。私達も日本に帰ったら授業中に発言するようにしていきたい。」と意気込んでいました。今回参加した生徒たちが、太女の中で新たな機動力となることを願っています。

 午後はMIT(マサチューセッツ工科大学)を訪問し、日本人研究者2名がキャンパスを案内してくださいました。キャンパスのすぐ近くにはグーグルの本社もあり、先日訪れたハーバード大学とはまた雰囲気の異なる街です。ロボット工学を体の機能回復に役立てる研究内容など、生徒たちは興味深く説明に聞き入っていました。また、キャンパスツアー終了後も、熱心に質問をする姿も見られました。

 夜は、お別れパーティーが開かれました。明日はスペインの学生たちが帰国するため、彼らとともにカラオケやダンスなどの楽しいひと時を過ごしました。

【アメリカ研修5日目】いよいよ後半戦

 今回のアメリカ研修も後半戦に入りました。参加生徒たちは毎日日誌を提出することになっています。なかなか授業が大変ですが、必死に頑張っている様子がそれぞれの文面から窺えます。もちろん、英語で書いてくれる生徒も多く、一生懸命自分のことを英語で伝えようと努力する姿勢にはエールを送らずにはいられません。

 さらに、英語だけではなく寮生活での思いを話してくれた生徒もいました。2年生のある生徒は、「身の回りの事を自分でしなければならず大変ですが、色々考えてできるようになりました。」と語ってくれました。自宅を離れて研修する中で、少しずつ人間的な面での成長もあるようでした。

 午後はマサチューセッツ州議事堂を訪れました。議事堂を始め、重厚な館内には歴史を感じさせる絵画や像など見応えある時間を過ごすことができました。その後、ボストンコモン(公園)を散策しました。

 また、夕食後はボストン現代美術館に出かけました(希望者のみ)。モダンアートの作品が展示されており、生徒たちは閉館ぎりぎりまで作品を鑑賞していました。ここでもボストンならではの思い出ができたようです。

【アメリカ研修4日目】成長の姿がそこかしこに

 昨日の雨模様とは打って変わり、4日目は夏らしい空の朝でスタートしました。昨日行われたアメリカ独立記念日の花火観覧のため、昨晩寮に戻ったのが午前0時を回っていました。日本の花火と異なり、短時間にかなり多くの花火を打ち上げるため、生徒たちはその迫力に圧倒されていた様子でした。

 本日で授業は2日目となります。タフツ大学はゆるやかな丘陵地にあるため、生徒が滞在している寮から授業が行われる教室までは登り坂を上がっていきます。今日の陽気だと、教室に着くまでには汗ばむ程でした。

 授業は昨日同様、各教師の教室へと移動して行われました。1年生の参加者からは、「英語の内容が難しいけれど、聞き取れる内容もあって発言もできました。」と満足そうに語る声も聞こえました。すべてが英語で進む授業の中、彼女たちが一歩ずつ成長する姿を見られ、大変頼もしい気持ちになりました。

 午後は、ここボストンで活躍する日本人を迎えて講演を聞きました。講師は八代江津子さんで、ナンタケットバスケットの作製に携わっている方です。また、その他にも様々な事業も展開され、生徒たちへの今後の指針となる内容でした。アメリカでご苦労されたご自身の経験から、「アメリカでは出る杭は引き上げられる」という言葉も登場しました。

 夕食後は、寮にある運動場で、バスケットボール、テニス、バレーボールなどのスポーツで仲間たちとの交流を深めていました。

【アメリカ研修3日目】ハーバード大学へ

 昨晩は強い雨が降り、3日目は小雨が降る中でのスタートとなりました。そして、英語クラスは今日が初日です。
昨日行われたクラス分けテストの結果は校舎に入る前に伝えられ、生徒たちはそれぞれの教室へと別れていきました。

 教室では、スペイン、イタリア、ロシア、メキシコなど様々な国からやってきた同世代の若者たちと共に授業を受けました。
 ある教室ではアメリカの独立記念日(7月4日)をテーマに取り上げ、各国の記念日についてディスカッションしていました。また、「自分が自国の記念日に何かやるべきことを決めるとしたらそれは何か」をプレゼンするという課題も出されていました。教室で見学していて、大変興味深い内容だと実感しました。

 午後はハーバード大学見学です。生徒たちはボストンでの地下鉄に初めて乗車し、ハーバード大学のキャンパスへと向かいました。
 再び雨が強くなりましたが、ハーバード大学で現在学んでいる日本人大学院生の方を迎え、お話を伺うことができました。現在取り組んでいる研究内容や、高校時代にしておけば良かったと思うことなど大変有意義な内容でした。

 そして本日はアメリカ独立記念日。この日を祝福するために多くの花火が打ち上げられます。生徒たちは夕飯を早々に済ませ、この花火を見学するため会場へと向かっていきました。

 

【アメリカ研修2日目】ボストン到着

 立派なホテルで一晩休養し、2日目は順調にボストンへと向かいました。

 空港から研修会場であるタフツ大学までは、車で約20分。到着後、ランチ、オリエンテーション、クラス分けテストと忙しく過ごしました。今日から日常会話もできるだけ英語で行うようにし、次なるステップアップのため、生徒たちは時差ボケにも負けずに頑張っています。

 また、夕食時には、他の国から研修に来ている若者たちと積極的に交流を図ろうとする姿が見られました。太女の生徒たちは昨日よりもずっと表情が明るくなり、明日から始まる英語研修への期待が高まっていきました。

【アメリカ研修1日目】出発

 期末テストも終わり、アメリカ研修もいよいよ出発の日を迎えました。楽しみと不安の半々の気持ちで参加した生徒が多かったことでしょう。出発時には静かで穏やかな様子の中にも、元気いっぱい胸をはずませている感じが伝わってきました。1年生の小暮麻里奈さんの決意表明で一行は羽田空港へと出発です。

 交通渋滞もなく、羽田空港国際ターミナルに到着しました。今回使用する航空会社は、アメリカを代表するユナイテッドエアラインです。早速チェックインでは、戸惑いながらも何とか自分たちでクリアしました。搭乗が始まり、席に着いた途端に眠りについた生徒も多かったようです。大変寒い機内でしたが、生徒たちはしっかりと寝ていました。

 「寝る子はよく育つ。」この言葉の通りです。約13時間後、UA130はほぼ定刻にニューヨークニューアーク空港に到着。入国もスムーズに行い、ボストン行きの便に乗り継ぎのため搭乗口に向かったところ、なんとこのフライトがキャンセルになっていました。激しい雷雨の影響で、ボストン空港が閉鎖となったためでした。

 翌日のフライトや急遽宿泊するホテルの手配が完了するまで5時間程度かかりました。その間生徒たちは文句一つ言わず、並んで手続きをする添乗員や引率教師に差し入れまでしてくれ、本当に嬉しい気持ちになりました。太女の生徒は、このような緊急時にもホスピタリティがあり、素直な心の持ち主だと改めて感じさせる一幕でした。

エンパワーメントプログラム2021(アメリカ研修2021 代替行事)

 令和3年8月2日(月)~4日(水)にかけて、本年度のアメリカ研修の代替行事としてエンパワーメントプログラムが実施され、1,2年生36名が参加しました。日本在住の様々な国籍の講師の方々を招き、生徒は全てのプログラムにオールイングリッシュで取り組みました。自分のアイデンティティー、SDGs、リーダーシップ、学ぶことの意義やポジティブシンキングなど、様々なトピックについて、チームリーダーのサポートのもと英語でのディスカッションを体験しました。最終日には、参加者全員が自分の将来の目標について英語で堂々と発表し合いました。当初は、自信がなくおとなしい印象であった生徒も、1日1日とプログラムをこなしていく中で変容を見せ、自信を持って積極的に英語で思いを伝える様子が見られるようになり、たいへん有意義なプログラムとなりました。

 

エンパワーメントプログラム2020(アメリカ研修2020 代替行事)

 新型コロナ感染拡大のもと中止になったボストン・ニューヨークアメリカ研修に代わり、少しでもグローバルな視点を持ち、将来を考える機会を持ってほしいと願い、研修旅行でもお世話になっている株式会社アイエスエイにご協力いただき、3月10日(水)~12日(金)の3日間、太田市浜町勤労会館にて、エンパワーメントプログラムを開催しました。1年生15名が参加しました。

 このプログラムでは、「自己をしっかり持ち、いかなる場所においても自己の価値判断で行動できる人」の養成を目的とし、日本在住の留学生(大学生)をグループリーダーに迎え、英語というツールを使って、グループディスカッション、テーマに沿ったプロジェクトワーク、プレゼンテーションに取り組みました。

 以下、プログラムの現場からの報告になります。生徒の成長した様子をご覧ください。

 

1日目 2021年 3月10日(水)

エンパワーメントプログラム無事にスタートしております。欠席もありません。
皆さん最初は緊張した面持ちでしたが、アイスブレイクで講師や留学生ともかなり打ち解けた様子です。
その時の様子をお送りいたします。

 

2日目 2021年 3月11日(木)

2日目も無事終了いたしました。
本日はディスカッションの時間が多く、昨日苦戦していた生徒もかなり発言が多くなっていました。昨日は終了時に疲労の色が見えましたが、今日は終了時間になっても話が尽きないほどで、講師や留学生からも、昨日と比べると大きな変化があったとのコメントがありました。明日はもう最終日となります。

 

3日目 2021年 3月12日(金)

最終日がスタートしました。
今日も集合時間より早く全員が集まり、体調不良もありません。三日目となると、朝から留学生とも気軽に会話ができるようになりリラックスした雰囲気もありますが、最後のプレゼンに向けかなり気合が入っている様子です。最後の一日、悔いのないような時間を過ごしてほしいと思います。

三日間のプログラムが無事終了いたしました。
最後に行った個人でのプレゼンではこの三日間で学んだこと、成長したこと、今後の目標など非常に堂々とした発表となりました。講師や留学生のアドバイスを熱心に聞き、本番間際まで一生懸命練習を繰り返しており、この短期間でこんなに成長をしたグループはないと留学生も話しておりました。クロージングセレモニーでは生徒の皆さんから講師と 3 名の留学生に似顔絵付きのメッセージもプレゼントしていただき、終了後もぎりぎりまで写真を一緒に撮って別れを惜しんでいました。プログラムが終わることがさみしいと言う声が多くの生徒さんから聞かれたこと、生徒さん自身が自分で変化を実感している様子を拝見し、大変嬉しく思っております。三日間ありがとうございました。

2019アメリカ研修9日目報告(最終)

9日目 2019年 7月 8日(月)

 

 ボストンでは毎日真夏のような暑さでしたが、ニューヨークの朝は涼しさすら感じます。
 昨日キャンセルした行程を今日に移した関係で、当初の予定より一時間早くホテルを出ることになりました。外はあいにく小雨が降っていましたが、休息をしっかりとり、豪華なホテルの朝食を食べた生徒たちは気持ちも体もリフレッシュしたようで、清々しく研修最終日をスタートさせました。

ホテルでの朝食

 

 最初に訪れたのはセントラルパーク。雨が降っていてもジョギングや犬の散歩をする人が多くいました。人気のスポットまで案内していただきましたが、天候のせいか人はまばら。映画のロケなどでも使われるというこの場所は普段、歩きづらいくらい混むと言いますので、雨でも悪いことばかりではありません。ゆっくりと楽しむことができました。
 そこから車で 5 分ほどでバッテリーパークに到着。あの「自由の女神」を臨むことができる公園ですが、この雨の中、見られるかどうか?見られればラッキーと思って歩いていくと、遠くにしっかりその姿を見ることができました。写真にとると何かわからないくらいの小さな姿なのですが、肉眼ではしっかりと斜め後ろからの姿を確認でき、生徒たちも皆感激していました。

雨のセントラルパーク

後ろに小さく「自由の女神」

 

 そして、ワールドトレードセンター跡地。あの 9.11 テロで倒壊したビルがあった場所には現在、水をたたえる記念碑があります。犠牲になった方々の名前が刻まれており、その膨大な数には改めて衝撃を受けました。日本人の名前も見つけることができます。アメリカに滞在し様々な国の人と交流し、世界がどんどん近くに感じている生徒たち。彼女たちにとっては生まれる前の話ですので実感がないかもしれませんが、この場所を訪れたことで今後は自分たちと無関係ではないと感じるのではないでしょうか。

9.11 テロ跡地

 

 その後に訪れたニューヨーク公共図書館は歴史のある建築で、内装も美しくまるで美術館ではと思ってしまうほどです。入口にある二頭のライオンの像は生徒たちも「見たことがある!」。豪華な館内は、映画でもよく使われると言われて納得です。
 図書館のすぐ近く、グランドセントラル駅ではメインコンコースの天井が一番の見どころ。
 数年前に改修したという星座をモチーフにした美しい天井画は規模が大きく、それだけで一見の価値があります。長距離列車の発着駅でもありますが、現地の人は通勤でも利用する駅です。図書館も駅も日常的に使う場所がこのような歴史的建造物だなんてうらやましくなります。

ニューヨーク公共図書館

グランドセントラル駅

 

 午後は生徒の中でも関心が強かったニューヨーク国連本部への訪問です。中に入るために厳重なセキュリティを通り、見学者であるリストバンドを着用。敷地内には加盟国から贈られた記念物が数多く飾られており、それらを見ているだけでも興味深いものがあります。生徒たちは一時間ほどのツアーに参加しました。国連の様々な活動内容がパネルを使って紹介されていきます。日本人にとって関心が強い広島・長崎の原爆については一層集中力が高まったように見えました。原爆の熱風を後ろから浴びたという石像もあり、その恐ろしさを伝えています。世界の軍事費用をリアルタイムで伝えるパネルには毎秒変わる金額の表示があり、その額に驚愕。このように目で見て理解しやすい展示が多くありました。
 実際に使われている会議場に足を踏み入れると「ニュースでよく見るところ!」との声が上がりました。座席には通訳の声を聴くイヤホンが設置されていることに気づいたり、興味津々な様子で会場内を見渡していました。ツアーは英語で行われたので、すべてを聞き取れるわけではありません。ですが、大事な単語は残るようで、時々ガイドの方から質問をされ
ると、口々に英語で返答し、一週間の英語レッスンの成果もあるように感じました。
 ツアーの後は、日本人職員の方によるレクチャーがありました。先ほどのツアーで理解が難しかったことも改めて日本語で聞くことができました。国連とは何か?と言う問いに「平和を守る」「人権を守る組織」などの意見が出ます。それらに答えながら、国連の歴史や活動内容についてざっくばらんに語っていただきました。国連で働くには?の質問には試験もあるが、海外での就労体験や専門知識も必要と具体的なアドバイスもいただきました。

国連ツアー

日本人職員の方のレクチャー

 

 国連訪問を終え、夕食までの時間はタイムズスクエアへ。ニューヨーク一にぎわう観光地ですが、危険も隣り合わせ。時間も限られているので、まずは全員でおみやげ物を扱うお店へ。
 NY のロゴの入った雑貨や服など、いかにもなお土産を買いたいという生徒の希望通りの商品が目白押しで、30 分の予定でしたがぎりぎりまでショッピングを楽しみました。その後、希望者にはディズニーストアやスターバックスにも案内をし、それぞれ事前に調べてきたというお目当てのものを購入していました。

 

 今日、というより、この研修最後のプログラムはニューヨークで働く日本人の方との交流会です。レストランで夕食を共にしながら多くのお話を伺いました。今回参加いただいた三名の方は、それぞれメーカー勤務や、留学生サポート、人材派遣など職種は様々ですが、ニューヨークで生活をされていて、中には太田女子高校卒業生もいらっしゃいました。なんでも聞いて!と言って下さり、生徒たちは英語の勉強について、アメリカでの生活について、仕事についてなど思いつくまま質問攻めに。ゲストの方は食事をとることもままならないほどです。海外で生きることへの憧れもありますが、実際に一週間アメリカで過ごしてみて、まだまだそれは難しいことのように感じていた生徒もいます。ですが、目の前にいる素敵な先輩方もかつては自分たちと同じように戸惑い、悩み、失敗したこともあると聞くと、俄然現実的に考えられるようになったようです。外国で生活してみて起こったエピソードには驚くようなことも多く、皆夢中で話を聞き入っていました。食事を終えても話は尽きませんでしたが、タイムリミットが近づき、最後に生徒代表から感謝の言葉を伝えました。「いろいろな話を聞くことができ、とても参考になった。今日聞いたことを今後の人生に活かしたい」。この思いは他の生徒たちにも共通していたようで、レストランからホテルへ戻る道すがら、今日で将来が変わるかも、と言う生徒もいました。この研修が生徒の将来に繋がっていく道を作っていただいたのだと感じました。

交流会の様子

 

話は尽きず

生徒からお礼の言葉

 

 昨日はフライトキャンセルに伴いニューヨークでのスケジュールを大幅に変更せざるを得なかったため、今日は昨日分の予定も盛り込み、一日で多くの場所を訪れました。短い時間でしたが、ニューヨークと言う大都市を目の当たりにし、その規模の大きさ、慌ただしさにすでにボストンが懐かしく思い出されます。明日はいよいよ、アメリカを発ちます。朝 4:00集合と言うハードな一日ですが、多くの経験を経て一回りも二回りも成長した姿を早く見ていただきたいと思います。

2019アメリカ研修8日目報告

8日目 2019年 7月 7日(日)

 

 昨日、生徒同士で今日の出発について話し合ってもらいましたが、今朝はかなり早い時間からスーツケースを運び始め、結果的に予定より 10 分以上前に全員が集合。ボストン最後の朝は皆が協力的に動き、ニューヨークへ向け気持ちのいいスタートを切ることができました。フィッシャーカレッジに滞在したのは一週間でしたが、様々な経験をした分、生徒にとっては離れがたいようで、ボストンにずっといたいと言う生徒も少なくありません。生徒の一人が留学生からプレゼントを預かったという嬉しい報告もあり、仲良くなった留学生やスタッフとの別れが余計つらくなってしまいました。またボストンに戻って来たいと言う思いを抱きながら、次なる研修地ニューヨークに向け出発しました。

荷物を運び出す生徒たち

留学生から預かったプレゼントを見せる生徒

 

が、空港に到着し、チェックイン手続きをしていると思わぬ事実が判明しました。なんと天候の影響でフライトがキャンセルになってしまったのです。しかも、振替便は翌朝となっています。それでは、今日予定していたプログラムを全て諦めなくてはなりません。多くの生徒が一番と言ってもいいほど楽しみにしていたブロードウェイも今夜の予定です。今日中にニューヨークに到着する手段はないのか…ということで、飛行機ではなくバスで向かうことに。そのことを生徒に伝えると、まずは驚き、そして不安そうな様子になりましたが、あまり動揺は見せず淡々と行動に移してくれました。思わぬバスの旅となりましたが、考えてみればボストンでは地下鉄や徒歩でしたので、新鮮に感じたようです。自然豊かな風景から、ニューヨークシティに入り、大きなビルや煌びやかなお店が見え始めると、バスの中も興奮気味になりました。渋滞状況によって到着時間がだいぶ変わると聞いていましたが、本日は到着までに 6 時間かかりました。早ければ 4 間と言われていたので、かなり混雑していたようです。

お世話になったスタッフともお別れ

NYC の街並みに興味津々

 

 予定していた内容はほぼキャンセルとなってしまいましたが、ブロードウェイには何とか間に合いました。夕食はシアターの隣にあるレストランで、ハンバーガーやチキンなどアメリカらしいメニューをいただきました。

ミュージカル前のディナー

 

 そしてついに歴史あるシアターへ。席はバルコニーと呼ばれる上の席でしたが、今夜のプログラム“アラジン”の魔法の絨毯が浮かぶ様子やキャストの動きが良くわかり、夢中で見入ってしまいました。世界最高峰のミュージカルの聖地だけあり歌やダンスは当然超一流ですが、観客の歓声やリアクションも大きく、物語を盛り上げている様子も、なかなか味わえない体験です。終了後はすっかりその世界に魅了され、お土産を買わずにいられない生徒が続出。期待通り、最高の夜となりました。ニューヨークではホテル泊と言うことも、生徒にとっては楽しみのひとつとなっていましたが、予想外のハプニングで疲労もたまっている体には久しぶりの大きなベッドが一層有難いはずです。ゆっくり疲れを取り、研修最終日に向け体調を整えてもらえたらと思います。

ミュージカル終了後、興奮状態の生徒たち

お土産に殺到

シアターの前で

2019アメリカ研修7日目報告

7日目 2019年 7月 6日(土)

 

 ついにボストン最後の一日となりました。昨日の日記には、最後の授業でのこと、留学生との交流について多く書かれていました。「今までで一番話すことができた」「準備してきたものを全て出せた」「もっと英語を上達させたい」など、充実感や達成感で溢れています。初めは遠目から見ていた留学生と徐々に距離が近づき、挨拶や会話が増え、昨日は更に深い交流ができたことは見ていても感じるところでした。
 今日は班別自主研修として、班ごとに行動をしてもらいます。週末は 10:00 からブランチなので、その後、準備ができた班から出発としました。
 出発前には班長に渡している携帯電話の通話確認と、万が一はぐれてしまった時の対処法を聞きました。この研修中、生徒だけで自由に行動するのはこの日だけです。楽しんでほしいと思う反面、トラブルに巻き込まれないかと言う心配は尽きませんが、注意事項を伝えた後は生徒たちを信じ、無事の帰りを待つしかありません。
 途中で一度、安全確認と時間管理の面から連絡を入れてもらうことにしました。14:00の約束の時間には 4 班とも忘れることなく電話をくれ、順調に過ごしていることに一安心。ところが、集合時間である 18:00 の 1 時間ほど前から急な大雨に見舞われました。予想外のことに、集合時間に遅れる班が出てくることを覚悟しました。17:30 を過ぎたあたりからびしょびしょに濡れた生徒たちが続々と帰ってきます。残念ながら1 班は時間には間に合いませんでしたが、電話をしてくれていたので状況を把握することはできました。どうやら班の中で少しの時間二手に分かれて行動していたところ、合流ができなくなり時間を要したとのことでした。
 実は昨日、前田先生よりこの研修に参加する意識について改めて生徒たちに話があったところでした。ご家族、先生や日本にいる生徒さん、様々な方の思いを乗せていること、今まで先輩方が築いてきた信頼もあります。あくまで研修であるということを自覚し、これからの研修に臨んでほしいと言うメッセージでした。本日の自主研修でも一部、認識の甘さがあったように感じます。これからニューヨークでの研修が待っていることもあり、今一度気持ちを引き締め、再度研修への姿勢を見直してもらいました。
 明日は朝 7:45 に集合としています。寮には古いエレベーターが一基しかないのですが、我々が滞在しているのは 6 階と 7 階です。時間までに全員が集合できるよう、生徒たち自身で考えてもらうことにしました。明日の朝、一人一人が責任感を持って行動し、この研修の最終地ニューヨークに向けて出発したいと思います。

 

班別自主研修中の様子(生徒提供)

ボストン最後の夕食①

ボストン最後の夕食②

 

明日の集合について生徒でミーティング

2019アメリカ研修6日目報告

6日目 2019年 7月 5日(金)

 

 今日はボストンに来て一番の暑さとなりました。最高気温は 32℃と言うことでしたが、体感温度はさらに高く感じます。日本のじめじめした暑さとは違い、肌を焼くような強い日差しに汗が止まらない一日でした。
 今日は学校最後の日となりました。初日は先生が何を言っているのか聞き取れず愕然としていましたが、徐々に先生の話す英語を理解できるようになり、クラスメイトと話すことも増えてきているところでの最終日。残念な気持ちはありますが、最後の時間を楽しもうと教室へ向かいました。今日は最後の授業と言うことでテストも行われました。レベル別の英語クラスが行われたのは今日を含め 3 回でしたが、生徒たちにとっては学ぶことが多かったようで、リスニング、ライティング、スピーキング、グラマーなど一通りを確認するテストでも結果は良好。多くの生徒が高得点だったと嬉しそうでした。
 最後の授業を終えた後、今日は卒業生のために特別に様々な種類のサンドイッチを用意していただきました。初日に新入生のためにとピザを用意していただいたことを思い出します。その時は恐る恐る周りの様子をうかがっていた生徒も、今は堂々としているように見えます。
 昼食後はカフェテリアで卒業セレモニーが行われました。一人一人に修了書を手渡され、記念撮影。そしてゲーム用に用意されていた風船を一人一人膨らませ、最後にそれを投げるという、まるで大学の卒業式に帽子を投げるような光景も見られました。

ランチのサンドイッチを選ぶ生徒たち

卒業セレモニーでの一コマ

 

その後は昨日も訪れたクインシーマーケットでショッピングをした後、ボストン公共図書館に行くことになったのですが、そこで一つ課題を与えました。それは、班ごとに自分たちで図書館に行く、というもの。今まで様々なところへ地下鉄を乗り訪れましたが、常に案内人がいて、誰かについていけば到着するという状況でした。明日は班別自主研修を予定していますので、その前に地下鉄の乗り方や困ったときにどのように対処するのかと言うことを体験してもらおうと企画しました。アクティビティガイドも含め 4 名の大人はそれぞれのグループについていきますが、口は出さず最後尾で見守るのみ。様々な行き方があるのでどの方法を選ぶかも班に任せました。まず、Wifi があえてないところからの出発ですので、携帯で地図を見ることができないグループもあります。それでも印刷した地図を持っていたり、ひとまず最寄りの駅に向かいそこから路線図を見たり、アイデアを出し合っていました。携帯を使えると便利度は格段に上がりますが、急遽使えなくなる場合もあるかもしれません。そんな時にどのように対処するのか?と言うことは安全のためにも事前に考えておくべき重要なことです。班によって時間差はありましたが、全員が無事目的地に到着しました。明日を前に、チームワークについても意識することになったのではないかと思います。

クインシーマーケット前で

あまりの暑さに日陰を探す生徒たち

 道を尋ねる生徒たち

 

ボストン公共図書館

 

 図書館からフィッシャーカレッジまでも班ごとに帰ってきてもらい、夕食、そして最後のイブニングアクティビティです。実はこれまで、日本で用意をしてきた交流のためのツールをまだ出していない生徒が多くいました。今日が最後のチャンス、とこの時間にそれぞれカフェテリアに持参しました。今日、学校内にいる留学生の人数もわからないので、参加してくれる人は多くないかもしれないという不安もありましたが、FLS スタッフをはじめ、興味をひかれた留学生が徐々に集まってくれました。
 日本お菓子や浴衣の着付け、お手玉やけん玉などのおもちゃの他、特技である楽器を披露したり、留学生を楽しませようと皆必死でアピールします。
 どうやら日本のアニメを見て知ったらしく、浴衣の着付けは意外にも男子生徒に人気。着せてもらった後ポーズを決め友達同士で写真撮影を行っていました。けん玉やお手玉は、どうするのか見当もつかないようで、生徒がして見せると目を丸くして驚きの表情。何度か練習すると、勘のいい留学生はどんどん上達していきました。

浴衣の着付け

 

 その後も次々と留学生が集まり、道具がなくても互いの言葉を教えあったりして予定の時間が過ぎても終わる様子がないため、申し訳なさそうにスタッフが終了の声をかけに行きました。学校外アクティビティに参加した生徒も、一様に留学生との交流について興奮気味に報告してくれました。映画に行った生徒はブロードウェイの予習として“アラジン”を観たそうです。英語クラスの成果か、「意外とセリフも聞き取れた!」との感想も。昨日の独立記念日を一緒に過ごしたこともあるのでしょうが、留学生との会話も今日が一番盛り上がったこと、今までどうしても話せなかった留学生とようやく話せたなど、皆嬉しそうです。今まで抱えてきたもどかしい気持ちが解消された時間でした。
 明日はボストンで過ごす最後の一日です。まずは安全を第一に、仲間と共に悔いのない経験をしてほしいと思います。

浴衣を着た留学生と

お手玉に挑戦

続々と集まる留学生

お互いの言葉を教えあう生徒たち

 

2019アメリカ研修5日目報告

5日目 2019年 7月 4日(木)

 

 今日はアメリカ独立記念日、この国にとって特別な一日です。朝 8 時半に寮の前に集合すると、フィッシャーカレッジに通う他の留学生も集まって来ました。マフィンとシリアルバー、ヨーグルトなどの朝食が配られ、長い一日が始まります。まずは寮から数分のボストンコモンで朝食を食べ、スタッフから一日の説明がありました。ゲームやショッピング、そして夜は花火鑑賞と盛りだくさんの内容です。
 総勢 60 名ほどの団体なので、4 グループに分け、それぞれに FLS スタッフがつきました。太田女子は最大のグループなので、我々だけで 1 グループ、となるはずでしたが、以前から親しくしている台湾人の留学生が同じグループになりたいと申し出てくれました。彼女がいることで今日一日英語を話す機会が増えたことに、感謝をしたいです。

ボストンコモンで朝食

FLS スタッフと

 

 朝食後、まず向かったのは Forest Hills です。ガーデンやハイキングコースもある広い公園なので、ここでは 5 人以上でしたいことを選ぶことになりました。が、多くの留学生は芝生に寝転びリラックスモード。太田女子の生徒たちは散策に行ったメンバーと、残るメンバーに分かれました。しばらくするとスタッフが水鉄砲を持って登場。それに食いついたのは他国の男子学生で、まるで子どものように水をまき散らし始めました。太田女子の生徒たちの方向に飛んでくることもあり、悲鳴が上がりましたが、中には「遊びたい!」といたずらに参加する生徒も。散策に出ていた生徒たちも帰って来るなり状況を把握し、仲間に加わりました。スタッフにも容赦なく水風船をぶつける留学生の自由奔放さには負けるかもしれませんが、濡れることも構わず、走り回って午前中が終わりました。

Forest Hills の公園で

 

 昼食は街の中心部に戻り、クインシーマーケットで取りました。約 40 の飲食店が並ぶフードコートなので、何を選ぶか迷ってしまうだろうと思っていましたが、割とあっさりメニューを決めていて驚きました。クラムチャウダーやロブスターなどボストン名物よりも日本食が人気で、日本と同じ味とはいきませんが久しぶりの和食を楽しんでいました。

久々の日本食に笑顔

 

 昼食後は Assembly という駅のショッピングエリアで 2 時間ほど自由時間を取りました。
 今日は今まで関わることのなかった留学生とも交流ができるチャンスでしたが、なかなか近づくことができず、遠巻きに見ている状況が続きました。ところが一人の生徒が勇気を出して写真を一緒に撮ってもらったことをきっかけに、我も我もと声をかけ、写真撮影大会のような状態に。一度声をかけると勢いに乗ったのか、名前を聞いたりインスタを交換しようとしたり、留学生がびっくりするほどでした。生徒たちにとっては写真を一緒に撮ることが目的となっているところがありますが、これから声をかけやすくなることは間違いありません。。

留学生やスタッフとも積極的におしゃべり

 

 ショッピングのあとは、夕食をとり、いよいよ今日一日のフィナーレを飾る花火が見える場所まで移動。時間が経つにつれて人はどんどん増えていき、会場は熱気で溢れています。今か今かと待っていましたが、なかなか花火は上がらず…。生徒たちはこの待ち時間を更に留学生に話しかけるチャンスとして、新しい人脈を作って行きました。日本から持参したおもちゃや本日購入したアメリカ国旗などを手掛かりに興味をひくなど、今までは躊躇していてなかなか行動に移せなかった生徒も、限られた空間だからこそ積極的になれたのかもしれません。スタッフとも気軽に話すことができるようになり、今日一日行動を共にしたことで一気に距離が近づいていました。花火は予想していた方向とは違うところから上がり、目の前の木々が邪魔をするという残念なところもありましたが、最後に連続して上がった花火は迫力があり、歓声や拍手が自然とわきました。現地の人の愛国心を感じた一日でした。
 明日は学校最終日。あっという間の一週間で、英語クラスについて「次回こそは…」とのコメントもある中終了してしまいます。最後の一日を悔いのないよう全力で駆け抜けてほしいです。

 

花火を待つ生徒たち

待ち時間の一枚

木々の向こう側の花火

2019アメリカ研修4日目報告

4日目 2019年 7月 3日(水)

 

 ボストンは今日も日差しが強く、真夏のような気候です。昨日の英語クラスでは、「先生の言っていることが聞き取れない」「他国の留学生のレベルの高さにびっくり」と言う意見が目立ちました。クラスメイトはすべてを理解しているように見え、自分との差を気にして自信を失ってしまったり、もっと勉強をしなければ…と焦っているようにも見えます。初めての授業で様子がわからない分、耳が慣れなかったり、緊張をするのは当たり前で、先生やクラスメイトとの関係が深まれば余裕が出てくるのではないかと思います。現に、授業の終盤には先生の言っていることがわかってきたという生徒もいて、適応能力の高さを感じます。授業中にスマホをいじっていたり、おしゃべりをしたり、周りを気にしていないように見える留学生を前に「これが文化の違いか…」とカルチャーショックもあったようです。話しかけてもうまく通じず、迷惑をかけてしまった、申し訳ないと感じるところは日本人ならではの謙虚な国民性ですが、この機会に自己主張や自己表現なども彼らから学ぶのではないでしょうか。
 明日に控えたアメリカ独立記念日を前に、今日からフィッシャーカレッジ近辺も交通規制が始まり、敷地内にもポリスが待機しています。その関係で午前中の授業が終わるとすぐに敷地を出て、午後に訪れるボストン美術館(Master of Fine Arts)まで移動しました。ランチはピザかサンドイッチか?と言うアメリカ定番の選択を迫られ、生徒の希望によりピザ屋へ。ピザ以外にもハンバーガーやサラダなどのメニューの中から、それぞれ好きなものをオーダーしたところ、想像を超えるボリュームで出てくるメニューもあり、「アメリカサイズをなめていた」と若干の後悔も見えましたが、それすらも楽しい体験のようです。

FLS スタッフとボストン美術館へ

オーダーもまだ緊張気味

大きなピザと

美術館前の芝生でランチ

 

ボストン美術館では、4 つのグループに分かれ約 2 時間半をかけて館内を回りました。美術に興味がある生徒ばかりではなかったかもしれませんが、自分の知っている情報を共有したり、作品を見ながら想像を膨らませたりと目の前の作品に純粋に向き合う姿勢がありました。モネのような有名な作品から現代アートまで幅広い展示があり、あっという間に時間が過ぎ、再集合間際には慌てて家族や友人にお土産を買う生徒も多くいました。

作品に見入る生徒たち

アートの前で

ボストン美術館の前のオブジェと

 

 その後は地下鉄でノースエンドと言う地域に移動しました。時間的にはここで夕食の予定だったのですが、まだランチの余韻が残っており、それよりは散策などを楽しみたいということで班ごとに決められた区域を自由行動としました。歴史的な建造物も多く、またイタリアの雰囲気もあると言う写真好きの生徒たちにとって絶好の場所です。同行した FLSスタッフからボストンで有名なお菓子カノリの有名店を教えてもらい買って帰ってきたグループもありました。地元の人から話しかけられ日本のことを話したり、写真を撮ってもらったなど、素敵な出会いもあったようです。

ノースエンドの自由時間後の一枚

 

 明日はいよいよアメリカ独立記念日です。一昨日からコンサートのリハーサルなのか音響のチェックをしていたり、今夜はすでに花火が上がるなど明日を前に街中が賑わいを見せています。今日から独立記念日仕様のスケジュールに変わったフィッシャーカレッジですが、急な変更にも順応し、楽しむことのできるポジティブで逞しい生徒たちです。明日はどんなことを経験できるのか?と今から楽しみで仕方ないようでした。一年に一度のこの日をアメリカで過ごせると言う幸運に感謝して、明日しかできない経験をしてみたいと思います。

2019アメリカ研修3日目報告

3日目 2019年 7月 2日(火)

 

 ボストンで丸一日を過ごし、食事やシャワーなどの寮での生活はだいぶ勝手がわかってきたようです。昨日までは日本人同士で分からないことを聞きあっていましたが、今日は現地スタッフに尋ねることも多くなりました。また、友達になった留学生を朝食に誘う生徒もおり、コミュニケーションの部分でも挑戦が始まっています。

台湾人の留学生と

 

 今日からレベル別の英語クラスが始まりました。プレースメントテストの結果によって 2クラスに分かれましたが、1 つのクラスはほとんどが太田女子の生徒と言う結果に。その中でも数名いる留学生とどのように交流していくのか、期待を込めて見送りました。英語を英語で教わることは、まず先生の話しを理解しようと集中します。そして発言を多く求めるので、午前中だけの授業でも中身の濃い時間となったようです。クラスメイトとなった留学生についても、出身国や名前など報告をしてくれました。

 本日午後のアクティビティは、日本人起業家・松川原氏による講演です。日本で過ごした時間よりもアメリカで過ごした時間が長いという松川原氏に、自身が考えるアメリカと日本の違いや、今後生徒たちが生きていく将来がどのような時代になるのか、その時代に必要なことについてなど多岐に渡ってお話をしていただきました。事前に太田女子高校について調べられたということで、卒業生からの口コミを見てもこんなに評判がいい学校は珍しいと仰っていましたが、生徒たちは納得の表情。同じ目標に向かって同じように頑張ることができる仲間がいる環境が中学校とは違い居心地がいいとのコメントがありました。

松川原氏の講演

真剣な表情の生徒たち

 

松川原氏は講演中、様々な問いを投げかけます。素晴らしい人とは?「すべての人を認められる人」「自分を持っている人」、成長とは?「できなかったことができるようになること」「自分の変化に気づくこと」など一見漠然とした質問にも様々な声が上がり、松川原氏も唸るような意見も出ました。一番伝えたかったという、豊かな人生を送るためには自分がいいと思う価値観で生きること、人の評価を気にするなと言うメッセージは彼女たちにとって衝撃だったようです。終了後には、人と比べてしまう、落ち込みやすいなど、自分の性格についての相談もありました。今、新しい環境に飛び込み悪戦苦闘している生徒たちにとって、今後の行動に直結するアドバイスも多々あったと思います。講演終了後の生徒たちは新しい指標を見つけたのか清々しい表情に感じました。

講演終了後、松川原氏と

 

 毎朝提出をしてもらっている日記には、順調にはいかない状況にもどかしさを感じている生徒が多くいることが見受けられました。昨夜のイブニングアクティビティについても、日本人だけしかいなくて残念、とだけ感じている生徒もいる反面、担当のスタッフを囲み、英語だけを話そうと試みたと言う生徒もいます。それぞれ同じ環境でも捉え方や行動力によって状況が変わることがあるということを早めに認識してもらおうと、講演の後に生徒たちの昨日の経験を共有してもらいました。
 アクティビティでは、ゲームやスポーツを通して交流が持ちやすいこともあり、話しかけるきっかけは多々あります。一方で、カフェテリアでは我々のようにグループで来ている生徒たちは固まっており、それを割って入ることには当然ながら大きな抵抗があります。
 一人で食事をしていた留学に勇気をかけて話しかけたところ、会話が続かず撃沈…と言うエピソードもありました。ですが、自分の知らないところでそんなチャレンジをしていた生徒がいるということも、一つの発奮材料となるのではないでしょうか。それぞれが経験したこと、感じたことをお互いが知ることで交流のヒントや工夫に繋がればとの思いもありました。
 その効果があったのかはわかりませんが、今日のイブニングアクティビティから帰ってきた生徒からは、留学生と話した!と言う声が多く聞かれました。留学生と「またね」と声を掛け合ったり、立ち話をしている光景もあり、一歩一歩前進していることを感じます。
 ちなみに今日はサッカーのブラジル vs アルゼンチン戦が行われるということで、カフェテリアでは TV で中継を見ながらそれぞれの国の生徒が自国を応援していました。それに混ざった生徒たちはあまりの彼らの熱狂ぶりに日本との違いを肌で感じたようです。アメリカだけでなく、様々な国や文化を知る機会も溢れています。様子見…と思っていると研修はあっという間に終わってしまいます。一日一日、一回一回の食事やレッスン、アクティビティの時間を大切に過ごしてほしいと思います。

ショッピング

カフェテリアにてサッカー観戦

2019アメリカ研修2日目報告

2日目 2019年 7月 1日(月)

 

 昨夜は深夜に寮に到着したため、朝食の時間に起きてこられるか心配していましたが、全員が寝坊することなく元気に姿を見せました。ブッフェ形式での朝食は、パンケーキやシリアルの他、ソーセージやポテトなどいかにもアメリカらしいものでしたが、皆朝から食欲も旺盛で次々とお皿に盛っていきました。カフェテリアには多くの留学生がいましたが、いきなりその輪に飛び込んでいく勇気のある生徒はなかなか現れず、まずは友達同士でテーブルを囲んでいました。先輩方は本当にこの雰囲気の中で話しかけたりしていたのか?と疑ってしまうほど、今の自分たちには高すぎるハードルに思えているようです。
 朝食後は学校のスタッフよりオリエンテーションがありました。学校のルール、寮での過ごし方などを教えてもらうのですが、ところどころ「今なんて言った?」「どういうこと?」とザワザワ。その雰囲気にスタッフもわかりやすく言い換えたり、身振り手振りで伝えてくれます。昨夜対応してくれたスタッフに対しても「Welcome な気持ちを感じてうれしかった」と言っていた生徒がいましたが、明るく親切なスタッフのおかげで皆緊張もほぐれてきました。問いかけには元気に答え、説明を一回で理解した生徒たちに「優秀だね!」と言葉もいただきました。
 今週は多くの新入生が入学したということで、他国の新入生は本日プレースメントテストを受け、明日から全員がレベル分けをされたクラスでレッスンが始まります。新入生同士のクラスを前に、本日の授業は太田女子の生徒のみで行いました。今日のレッスンは、生徒のレベルに合わせた内容で、初日と言うこともあり自己紹介や、スモールトークなどが中心です。明日、同じクラスになる留学生との交流にも欠かせない実用的なレッスンとなりました。

英語クラスの様子

MIT キャンパスツアー

 

 本日の午後、まず訪れたのは MIT(マサチューセッツ工科大学)です。東京大学卒業後、現在 MIT の院生となられた吉永さんがガイドをしてくださいました。この経歴を聞いた生徒たちはどよめき緊張気味な様子でしたが、どんなことも答えて下さる吉永さんの気さくな人柄に徐々にリラックスした雰囲気に。今日は強い日差しが照り付ける真夏のような暑さだったため、空いている教室で質疑応答の時間を何度かとっていただきました。吉永さんの研究について、勉強方法などから始まり、他人と比べてしまうと言う生徒には共感と共に「自分に見合った目標設定をする」と言うアドバイスもありました。高校時代は部活に明け暮れていたという意外な事実に、自分たちと変わらない身近さを感じた半面、毎日必ず勉強していた、高校三年生ころは今では考えられないくらいの時間勉強をしていたというお話には、それだけのことをした結果なのだと納得の表情でした。
 その後は、同じく有名大学の一つであるハーバード大学へ向かいました。こちらではアメリカの大学に進学後、ハーバード大学院生となられた古賀さんがご案内してくださいました。同じ女性ながら、優秀な遠い存在と言うイメージを持っていた生徒たちですが、古賀さんの柔らかい雰囲気に徐々に距離が近づきます。様々な校舎を歴史やエピソードを交えてご説明いただきました。一年生だけが利用できる食堂や教会等、歴史ある建物は大学のイメージとは程遠かったようで、多くの建物や風景をカメラに収めていました。最後の質疑応答では、勉強方法についてはもちろん、苦手教科を好きになるためのアドバイスを求めたり、アメリカでの生活についても丁寧に答えていただきました。

ハーバード大学キャンパスツアー

 

 ここにきて、生徒たちの疲労はピークに達しており、最後の力を振り絞ってフィッシャーカレッジへ戻りました。夕食後はイブニングアクティビティがあります。こんなに疲れていて、参加できるのかと不安になるほどでしたが、全員集合時間に集まり、それぞれのアクティビティに向かいました。疲れもあり、室内アクティビティであるゲームを選んだ生徒は日本人だけだったため残念そうでしたが、その後ショッピングに出かけて、ついに留学生と話せた!と嬉しそうに報告してくれました。バスケを選んだ生徒たちは、他国のグループに入って行きづらいと躊躇していましたが、最終的には留学生と話しながら帰ってきて「楽しかった!」と満面の笑みです。
 アクティビティを通して、ようやく留学生との交流が始まりました。明日以降も、この笑顔がどんどん増えていくことを願っています。

2019アメリカ研修1日目報告

1日目 2019年 6月30日(日)

 

 ついにアメリカに出発する日がやってきました。朝から激しい雨が降る中、多くの保護者の方や先生方に集まっていただきました。校長先生、学年主任の先生から熱いエールを送られ、生徒たちもいよいよ研修が始まると言う実感がわいてきた様子です。ご家族にバスに乗る間際まで声を掛けられ、校門の外まで立って見送ってくださる先生方に手を振って学校を出発すると、車内は期待と多少の緊張からかかなり賑やかな雰囲気に。成田空港までは渋滞もなく予定よりも早く到着しました。

雨の中の出発式

家族ともしばしのお別れ

 

 今回が初めての海外渡航と言う生徒にとっては、すべてが初めての経験です。チェックインやセキュリティは友達同士で確認しながら行っていました。出国手続きは機械化が進んでおり、パスポートをかざすだけの非常に簡単なものです。そのあっけなさに少々戸惑う生徒もいたようです。各手続きや搭乗券の見方についての説明には皆真剣な表情で聞いており、きっと近い将来、自分一人で海外に行くこともできるだろうと感じました。出発ゲートまで移動した後、時間に余裕があったので自由時間としました。すでに外国人も多い環境にそわそわした様子の生徒たちでしたが、経由地デトロイトでの入国審査に向けて、予習を怠らない姿が印象的でした。

成田空港で

掲示板でゲート番号を確認

 

 成田空港までは順調に進んでいましたが、機内に乗り込んだ後機材整備の関係で一時間ほど待機となりました。ですが、機内のエンタテイメントや CA さんとの会話もあり、プラス 1 時間の空の旅を満喫したようです。
 デトロイト空港では、お待ちかね?の入国審査がありましたが、こちらもまずは機械で質問に答え、写真や指紋を取ります。予想とは違う流れに困惑しつつ、その後は想像通りの審査官との審査もありました。審査官によっては一言で終わり拍子抜けする生徒、中には想定していたことを全て聞かれた!と言う生徒も。予習が役立ったようです。
 その後はボストン行きの便までの空き時間を有効活用しようと、班別自主研修の計画表を作成してもらいました。班ごとにガイドブックやインターネットから情報を出し合っていると、思った以上に時間を要しましたが、全員がまずはこの課題を仕上げようと言う真剣な時間でした。

デトロイト空港到着

班別での話し合い

 

 そろそろ疲れもピークなはずの生徒たちのテンションが、ボストンに来て一気に上がりました。車窓から見えるボストンの昔ながらの町並みに眠気も吹っ飛んだように歓声を上げ、日本との違いにすっかり心を奪われていました。滞在するフィッシャーカレッジの寮もかなり趣のある建物ですが、今の彼女たちにとってはすべてが魅力的に映るようです。
 明るいスタッフとも早速英語でやり取りをし、興奮冷めやまぬアメリカ初日となりました。明日から本格的に研修がスタートしますが、毎日多くの刺激を受けながら、新しい経験をしてほしいと思います。

ボストン空港で

寮のスタッフと

2018アメリカ研修9日目報告(最終)

9日目 2018年7月23日(月)

 

 アメリカでの生活もとうとう最終日。生徒達のしおりには、NYの人の多さや飛び交う言語についてのコメントが多く書かれていました。NYも魅力的な街ですが、1週間過ごしたボストンへの愛着、人の優しさ、上品な街並みにはかなわないようです。すでにボストンホームシックになっている生徒も。自分たちの足で歩いて様々な経験をしたボストンは生徒達の第二の故郷になっているように思います。
 本日最初に訪れたのは国連本部です。通常平日には加盟国の国旗が掲げられるのですが、前日に引き続き雨模様の為見ることが出来ませんでした。屈強な警備のいる入り口から入り、手荷物検査、金属探知機での検査等、空港のセキュリティチェック並みの検査を受け、漸く中へ。まずは国連内部のガイドツアーに参加しました。ここでは総会や安全保障理事会で使用される会議室を見学することができました。毎年9月の第3週目の火曜日より国連総会が始まり、日本でもニュースとなりますので、報道や授業等で目にしたことはありますが、今回自分の目で見ることで、より身近に感じることができると思います。その後、太田女子高校対象の現役国連職員との座談会が始まりました。今回お話しくださったのは、武器の武装解除の仕事をされている松野様でした。武器や武装解除についての詳しいお話から、なぜ国連職員になったのか、どういうパスウェイを辿ったのか、というお話を聞くことが出来ました。生徒からは、国連職員になる為のスキル、試験内容、今の仕事のやりがい、大変さ、お給料(!)についての質問が次から次へと挙がり、所定の時間をオーバーするほどで皆の関心度の高さがうかがえました。

 

■国連での様子 

■左)生徒代表(ボランティア)のお礼

 その後は、自由の女神が遠望できるバッテリーパーク、世界同時多発テロの現場である世界貿易センター跡地へ。2001年に発生した世界貿易センターでのテロでは、約3000名の方が命を落とされており、跡地には全犠牲者の名前が刻まれたメモリアルが造られました。既に跡地の横には世界貿易センター以上の高層ビル「Freedom Tower」が建てられており、過去ばかりを見ず前進する・テロに屈しない、というアメリカらしさを感じることが出来ました。またメモリアルには犠牲者の名前が刻まれていますが、名前はアルファベット順ではなくそれぞれの人間関係や、職場でのデスクの配置を考慮して並べられています。生徒たちは自分たちが生まれる直前に世界を震撼させた出来事を教科書やメディア越しではなく、自分の目で見ることによって様々なことを考えていたように見受けられました。

■バッテリーパークにて

■911メモリアル

 

 この研修の最後を締めくくるのは、ニューヨークで活躍されている群馬県出身の方々をお招きしての会食・交流会です。平日お忙しい中、男性1名、女性2名の3名の方々にお越し頂きました。中には太田女子高校をご卒業されたOGの方も。仕事や職業選択に関して、また高校時代にすべきことなど、社会人の視点から有意義なお話が聞けました。生徒たちの多くにとっては憧れのニューヨーク、その一線級で活躍されている同郷の方々なので、懸命に話を聞き今後の進路の参考にしていただけたのではないかと思います。ゲストの皆さまからは「夢を持ってなんでもやって見て欲しい。」「自分のやりたいことをやり通し、将来ここでみんなが後輩たちに語れるようになってほしい」、「大学を選ぶ際は何をしたいか考えて選ぶべき」等のエールをいただき、大変充実した時間となりました。ボランティアの生徒代表よりお礼の挨拶をしてもらい、本研修の全てのプログラムが終了となりました。太田女子高校の交流会に毎回来てくださるゲストの方より「やっぱり太田女子の子たちは素直で楽しい、元気がもらえる」という嬉しいお言葉を頂くこともできました。この1週間と少々、様々な事を経験し考え、それが彼女たちの個性と相まってより魅力や存在感が増しているためそのように感じられたのだと思います。今回の交流会で得たものを今後の進路や将来設計にも生かしてもらえることを期待します。

 

■交流会の様子

 

 明日はいよいよ帰国に向けての移動となります。終日移動日となりますため、報告はこちらが最終となります。ここまでアメリカでの研修を全うできたことは本当に生徒一人一人とご引率の先生のご協力、日本より支えてくださった保護者の皆様や学校の先生方のサポートをいただいたからこそ、だと実感しております。これまで報告書をご覧いただき、また事前研修から運営を支えていただきまして、誠にありがとうございました。残すは移動のみですが気を抜かずに最後まで研修をすすめてまいります。25日に全員が笑顔で学校に帰着するまで今しばらくお待ちください。

2018アメリカ研修8日目報告

8日目 2018年7月22日(日)


 いよいよボストン出発の日を迎えました。「もっとボストンに居たい」「寂しい」「途中挫折しかけたけど今は来てよかった、帰りたくない」という声が聞こえてきます。本日の天気はその生徒達の気持ちを表すかのような雨模様です。予定よりも早い7:00集合でしたが、6:30過ぎごろから、各フロア協力して荷物の運び出しを行っていました。実は寮のエレベーターは1基しかないのですがフロアは7階まであります。その為スーツケースを持っての移動は大混雑が予想されるので生徒達が事前に知恵を絞り協力して運び出す流れとなっていたようです。見事、5分前には全員が忘れ物もなく集合が出来ました。この団体行動には先生も私も驚きです。フィッシャーカレッジ出発前、今までお世話になりいつも優しく接してくれていたスタッフAshleyへ、全員のメッセージが入った色紙をプレゼント。起案、実行、渡すタイミング、全て生徒達が自主的に考え行動に移しました。これにはAshleyも顔を真っ赤にしながら1人1人へハグでお返し。フィッシャーカレッジに太田女子生徒の爪跡が十分残せたと思います。傍で見ていたこちらも目頭が熱くなる瞬間でした。

■Ashleyとのお別れ

 往路時の経由地であったニュージャージー州のニューアーク・リバティー空港に到着後、隣のニューヨークへはバスで移動となります。驚いたことに、ニューヨークは朝までは大雨だったようなのですが、到着時には太陽の光が射すほどでとてもツイていました(生徒達の元気がこの天候にしたのだと信じています)。ニューヨーク州は人口2,000万人、そのうちニューヨーク市は幅約4キロ、長さ約25キロの小さな面積に160万人ほどがおり全米No1の人口密度の高いエリアです。経済、ファッション、エンターテイメントの中心地であり24時間人が往来し、終電もありません。人種も様々、世界の一流が集まるこの街は世界中の人を魅了して止みません。
 フードコートにて早々に昼食を摂った後、タイムズスクエアにて1時間弱の散策タイムとしました。アメリカは現在夏休みの為、全米・世界各地からの観光客でニューヨークは常に混んでおり特にタイムズスクエアは様々な人種の方や言葉が飛び交っていました。観光客目当ての大道芸人やスリも多くなるのでいつも以上に注意を払わなければなりません。このような状況の中、お目当てのものを抱えて再集合場所に何事もなく集合することが出来ました。短時間では多くは回れないと踏んだ生徒達はピンポイントに行きたいところを絞り攻めたようです。いうまでもありませんが、全員5分前行動が出来ておりました。

■タイムズスクエアにて

 その後、研修の目玉の一つであるブロードウェイミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しました。
 ブロードウェイを夢見て世界中から一流のダンサーや歌手だけでなく、舞台関係者が集まるため、全てのレベルが桁違いでオープニングから鳥肌が立つほどです。冒頭から迫力のある歌と踊りに心を奪われ、演出に大感動!勿論、全て英語ですが、体全体で雰囲気や勢いを感じることが出来ますし、リスニング力がついてきた生徒たちは、聞こえた単語をひろい意味を理解できたのではないでしょうか。何よりも、この年代で一流に触れられた経験は、彼女達に非常に大きなインパクトを与えるはずです。ホテルでの夕食後は連日の疲れもあるので各自ゆっくりと休んでもらいました。

■ライオンキングの劇場、ミンスコフシアタ―にて

 とうとう明日が最後の研修となります。ラストを飾るプログラムは国連訪問とニューヨーク群馬県人会の方々との交流会です。今後の将来像を描くとてもいい機会になるはずです。最後までトラブルが起こらないよう、気を抜かず全員で走りぬきたいと思います。

2018アメリカ研修7日目報告

7日目 2018年7月21日(土)

■寮の前の様子   

 ボストン最終日の7日目、生徒達が「一番楽しみにしていた」と言う班別自主研修の日となりました。本日も引き続き、天気に恵まれ絶好の自主研修日和です。

 朝はいつもよりゆったり10:00集合、本日はカフェテリアが閉まっていたので、スタッフからベーグル、フルーツ、ヨーグルト、オレンジジュースなどが入った軽食を受け取ります。この1週間、余程疲れが溜まったのでしょう、2部屋の4名が寝坊をしてしまい遅刻となってしまいました。自分の行動が他のメンバーに影響を与えてしまう事、何より自分の時間を無駄にしてしまっている事、遅刻をした人もそうでない人もこの次はどう行動すればいいか、をチーム全体で考えてもらい、改めて一人一人が意識して行動できるよう話しました。
 寮出発前に「無理なこと・危険なことはしない、お互いを思いやる」ことを最優先に、遅れる場合、迷った場合等何かあった場合は必ず電話をすること、そして、思い切り楽しむこと!を約束し、各班が事前に立てたプランをもとにそれぞれの場所へ出発。
 再集合時間は18:00です。時間通りに戻ってくることができるか、道に迷わないか等ドキドキしながら皆の帰りを待ちました。また、いつハプニング発生の電話が鳴るかと待機していましたが心配無用。無事全グループが時間迄に、たくさんの笑顔とお土産と思い出とともに戻ってきました。人の優しさに触れてメンバーの団結を深めつつ、ボストンを思いっきり楽しむことができたようです。しっかりとルールと時間を守って行動した皆に感謝です。

■生徒よりもらった班別自主研修中の様子

■班別自主研修を終えて
  

【1班】

【2班】

【3班】

【4班】

 ボストン最後の夕食ですが、これまでの生徒達の様子から先生とも相談し「皆なら問題ない」とお墨付きをもらい、各グループで好きなお店で食事をすることとなりました。ボストンは夜8時を過ぎても太陽が出ていますので、20:00を再集合時間に設定、スタッフからご厚意で現金で夕食代をもらい、再度ボストンの街へ出かけていきました。その後の集合時間ももちろん問題ありません。時間管理力やチームワーク、リーダーシップ等、今後必要となるスキルに磨きがかかっていることが分かります。自分たちの力で得たこの外食の機会は更に生徒達に自信を与えたのではないでしょうか。
 明日はNYへの出発日。遅刻は絶対に許されませんが、今の生徒達であればきっと問題なく集合できるはずです。実は、7:15集合にしていたところ、「今まで良くしてくれたスタッフに全員でお礼を言いたい」と申し出があり、更に余裕を持って7:00集合にすることとなりました。また、もう明日は会えないかもしれないスタッフへは全員が「thank you」と言いに行く場面も。太田女子生徒の優しさ、礼儀正しさ、自主性や積極性を垣間見ることができ胸が熱くなる瞬間でした。

 

■スタッフへお礼中の様子

NYでも素敵な出会い・経験が沢山待っています。気持ちを新たに残りの研修期間を全うできるよう、引き続きサポートしてまいります。

2018アメリカ研修6日目報告

6日目 2018年7月20日(金)


 本日も太田女子生徒の元気と比例して雲一つない快晴、外で動くと流石に汗は出ますが、とても過ごしやすい気候が続いています。
 いよいよ、語学学校の授業も最終日。最初は緊張の連続であったと思いますが、あっという間の5日間でした。「今日は3回発言した」「次はもっと授業に参加する」「今日で最後だと思うと寂しい」という声があちこちで聞こえました。昨日できなかったことを今日達成する、それぞれが方法を考え行動する自主性や積極性も増しているように思います。戦苦していた英語に関しても、授業内容が理解できとても楽しくなる、留学生との会話も初日とは比較できないほど活発です。

■クラスメイトと


 午後のアクティビティは、でフィッシャーカレッジから地下鉄で20分程度の場所にあるCambridge Side Galleriaというショッピングモールに出かけました。前日まで、タイトなスケジュールをこなしていましたので、本日の比較的ゆったりとした時間に生徒達もリラックスしている様子。道中に、フィッシャーカレッジから徒歩5ほ分どに位置するCopley Square 周辺へ。ここはボストンの民間経済の中心とも言われ周辺にはお洒落な店が並ぶニューベリーストリート、興味のそそる雑貨屋さんも沢山あります。ニューイングランド地方No1の高さを誇るジョン・ハンコック・タワー、その隣には1877年に創設されたステンドグラス装飾が美しいトリニティーチャーチが混在し新旧の融合が素晴らしい場所でもあります。1895年に造られたアメリカ最古の公共図書館「ボストン公共図書館」もあります。今回は時間の関係上、中に入ることはできませんでしたが、興味のあるグループは明日の班別自主研修で訪れてほしいと思います。その後、Cambridge Side Galleriaへ。昨日同様、今回も現地解散、フィッシャーカレッジで再集合としました。自分たちの力だけでの移動は、大きな自信と達成感を生徒に与えているようです。この自由行動時も、タイムマネジメント・協調性・主体性が必要となります。昨日の失敗を本日活かしてくれると信じフィッシャーカレッジで待機。ほとんどのグループが時間内に帰宅、多少の遅れはあったものの、問題なく再集合することが出来ました。

■トリニティーチャーチにて


■Cambridge Side Galleria にて


 イブニングアクティビティでは今週末にフィッシャーカレッジを離れる太田女子生徒をはじめ他の留学生達と合同で Graduation Ceremony が行われました。1 人1 人に修了証と記念のT シャツが渡されます。生徒達はその T シャツにお世話になった語学学校のスタッフや、1 週間共に悲喜こもごものドラマを繰り広げた留学生たちとメッセージを書き合い、残り少ない僅かな時間を楽しんでいました。外見の様子からなかなか話しかけられなかった留学生たちに勇気を出してやっと声を掛けた生徒は「とても優しかった!」とコメント。先入観で判断せずトライ&エラーをする必要性を実感したようです。到着したばかりの頃は積極的になり切れず、悔しい思いをする生徒も多くいましたが、今夜は本当に多くの生徒が楽しそうに留学生や語学学校のスタッフ達と笑い合い、時には涙し、共に良い時間を過ごしていました。それぞれの努力と、太田女子というチームの結束力がこの素敵な時間・経験を創り上げたのだと思います。
以上、6 日目の報告書と致します。

 

■夕食時

■Graduation Ceremony

2018アメリカ研修5日目報告

5日目 2018年7月19日(木)


 本日のボストンは雲一つない快晴、毎日爽やかな風が吹いており大変過ごしやすい気候が続き、日本の暑い夏を忘れてしまいそうです。
 日に日に授業に出かける生徒の顔も笑顔が増え始めています。もちろん上手くいく事ばかりではないと思いますが、それでも小さな自信に繋がっているようです。本日のしおりには、「日に日に英語が聞き取れるようになって嬉しい」「カフェテリアで座る場所を探していた留学生に、食べよう、と誘って一緒に食べた」「最初にあった不安がなくなった」などポジティブな内容が多くありました。また、昨日の振返りの話し合いを受けて、「自分と同じ悩みを持っている人がいて安心した」「出発前の柔軟な考え方・初心を思い出した」「諦めそうだったけどもう一度頑張ってみる」「もっとできることはないか探して行動する」というコメントも多く見受けられました。印象的だったのは「自分の行動が、他の友達の役に立った(参考になった)事、自分の発信したことが相手に伝わってそれがヒントとなり、自分の自信にも繋がった」というコメントです。お互いの発言や行動がうまく相乗効果を発揮しチームとしていい刺激となっているようです。

 本日の午後のアクティビティは盛り沢山でした。まずは、アメリカで起業し医療関連のマーケティング会社を経営されている松川原氏にお越しいただきました。経営者として日米両方の社会や企業を知る立場から、今高校生は何をしていくべきか、というテーマで話が進みます。今年話題となったオリンピックのパシュート選手の話を織り交ぜながら、世界にどのような流れが押し寄せているのか、アジア・IT・人工知能の台頭が著しく予測出来ないで現代社会において、今高校生は何をするべきなのか、という内容を熱くお話しいただきました。

 お話の中では、問題発見能力・問題解決能力・創造能力・構想力を磨いていくべきであることや、他人本位ではなく自分軸で考えることの大切さを説いていただいたりしました。自分の将来を自分の手で設計するには、自分には何が出来て何ができないのか、本来出来る/出来ないと思っていたことが実はできた/出来なかった、という点を知る必要があり、その見極めにはトライ&エラーが欠かせない、という内容が印象的でした。そもそも挑戦して失敗をしていかなければ何も始まらない、どんなに敏腕な企業家でもその裏では何千回もの試行錯誤を乗り越えています。この研修が成功するか否かも多くのトライ&エラーにかかっています。失敗することを恐れずどんどん挑戦して失敗をして欲しい、というメッセージをいただきました。

■松川原氏のレクチャーの様子

 

 その後は場所を移動し、引き続き松川原氏にハーバード大学案内をしていただきました。
ジョン・ハーバード像、大学の図書館としてはNO.1の蔵書を誇るワイドナー記念図書館、 メモリアルホール、卒業式が行われるハーバードヤード、記念ホールなど、興味深いお話を聞くことが出来ました。ハーバード大学の資金力や学内の図書館数(約70館!)について話が出ると、何度も生徒たちから驚きの声が上がっていました。勿論感じ方も様々かと思いますが、学び多い貴重な時間となったことは間違いありません。

 寮までの帰路は、土曜の班別自主研修の練習も兼ねて、先生ともご相談し現地解散と致しました。グループ毎に携帯電話を渡し、いつでも連絡の取れる状態+注意事項を説明し、解散。皆好きな方向へ散っていきました。結果的に時間までに帰宅したグループもいますが、時間を過ぎてしまうグループもいました。その中でも1グループは電車を降りた際にはぐれてしまいました(後に問題なく帰ってくることが出来ました)。そのようなイレギュラーの事態でも、各班が事前に遅れる連絡を入れてくれていたことが一番の安心材料となり待つことが出来ました。予期せぬ出来事にはどう対応すべきか、柔軟に動けていますので安心です。
今回上手くいかなかった事は必ず次に活かしてくれることと思います。

■ハーバード大学訪問中

 

■ワイドナー図書館前

■ステンドグラスの美しい記念ホール内にて

■ジョン・ハーバード像の前で

 

 夕食後のイブニングアクティビティは、サッカー、ボストン・コンテンポラリー・アート美術館、カフェテリアでのリラックスタイムでした。太田女子生徒はそれぞれのアクティビティに参加。サッカー組は「男子留学生と対戦をして勝った!楽しかった」と笑顔と共に戻ってきました。美術館組は、現代美術に触れ「これも芸術なのか」と感性を高めたようです。カフェテリアに残った生徒達も大健闘!各テーブルで他国の留学生を巻き込んでの交流が始まりました。持参した習字道具で留学生の友達の名前を漢字で書いてプレゼントしたり、お吸い物を振る舞ったり、UNOで遊んでいました。果敢に挑戦するも上手くいかず断られることもありましたが、やりきった後は充足感に満ちていました。

■イブニングアクティビティ

 

明日はいよいよ授業ラスト1日となります。全員笑顔で終えられるよう全力で頑張ります。

2018アメリカ研修4日目報告

4日目 2018年7月18日(水)

 

 前日とは打って変わって、研修4日目は朝から快晴、空気は乾いておりとても過ごしやすい一日でした。
 早くもボストンの研修も折り返し地点となりました。朝のカフェテリアでは慣れた顔つきで食事をする姿が見られます。徐々に留学生と食事をする生徒が決まってきました。身振り手振りで英語でお喋りをする人がいる一方で、残念ながら日本人同士で固まってお喋りをしている姿も見られます。

 本日のしおりには、「初日の授業よりもリラックスして受けることが出来た」「耳が前日より英語に慣れてきて楽しかった」「クラスメイトと話すことが出来た」という2日目の授業に対してのコメントが多くありました。しかしながら「襲ってくる睡魔に負けてしまった」という時差ボケと必死に戦っている様子もありました。3回目の授業を終えて帰ってきた生徒達に話を聞いてみると、全日よりも多くの生徒が「楽しい!」と言っており、初日の「どうしよう・・・」といった手も足も出ない状況から抜け出し始めているようです。

 午後のアクティビティでは、ボストン美術館を訪問しました。この美術館は古今東西の美術品が50万点以上収蔵されている全米でもトップクラスの規模です。通常は数日かけて鑑賞するほどの規模ですが、スケジュールの都合上約2時間での訪問となり雰囲気を感じてもらうことで精一杯でした。3グループに分かれ、限られた時間のなかでガイドブックに多く登場するモネのジャポネーゼをはじめ、セザンヌ、ルノワールなどヨーロッパ印象派や古代エジプトの展示を見に行く生徒が多かったようです。私と一緒に回ったグループは、単に絵画を見るだけでなく、じポーズを撮ってみたりと、面白い感性で鑑賞していた事が印象的でした。世界の本物に触れることが出来た今回の美術館見学がひとつのきっかけとなり、勉強だけでなく芸術や文化にも興味関心を持ち、更に知見・教養を深めていただきたいと思います。今回見られなかった作品は、週末の班別自主研修で再度訪問したり、将来再度ボストンを訪れた際に見てほしいと思います。

 

■スタッフより美術館までの行き方の説明

■ボストン美術館までの道中

■美術館にて

 

 寮に戻った後、夕食までの時間を利用して振返りの時間を設けました。というのも、しおりに留学生の交流について、授業についての悩みや自問自答が多く見られ、丁度折り返し地点であるこのタイミングで実施しようと先生とご相談しました。太田女子高校の代表としてチームでボストンに来ています。自分が難なくできている事ももしかすると、他のメンバーにとってはとても難しいことかもしれない、逆も然り。自分が今困っていること・つまずいていることを出し合いメンバー同士でどう取り組んでいくか考えました。最初こそ意見を出すことをためらっていた様子ですが、一人二人と今抱えている気持ち、悩みを出してくれました。「ゲームばかりしていて話しかけにくい」「食事の時、留学生たちが既にグループになっていて話しかけられない」「話が続かない」等など。チャレンジすれば必ずこのような壁にぶち当たります。それに対して、やる前から諦めるのか、違う策を探すのかは自分次第、この研修を充実したものにする、ひいては今後の人生を作り上げるのも自分自身です。この研修に参加しようと思った当時の自分自身の気持ち、保護者の方の思い、日本で待っている友達・クラスメイトの思い、出発式での校長先生の激励の言葉を改めて思い出してもらい、たくさんの失敗、日本では出来ない事、かかった費用以上の何か(お金がすべての物差しではないですが)を得て帰ってほしいことを伝え、数名の有志に今後の目標を宣言してもらい終了しました。

 その後の夕飯時以降は、皆の動きが違ったように見えました。それぞれ自分なりに今できることを実践してくれているように感じます。必ずしも成功する人ばかりではありませんが、それでも気持ちが伝わってきます。普段の行動も出発時と比べると格段に洗練されてきている生徒達。必要な場面で点呼を自主的に行ってくれたり、移動時も他の通行人の邪魔にならないように気を配ったりと、様々な面でキラリと光るものがあります。明日はより一層、様々なことにチャレンジし収穫が多い1日となることと期待し、本日の報告書と致します。

■夕食時

2018アメリカ研修3日目報告

3日目 2018年7月17日(火)

 

研修3日目、天気は午後から下り坂となり、ボストンでは珍しく激しい雨が降る1日となりました。カフェテリアでの朝食風景は、疲労感が溜まっているのでしょうか、昨日と比較してなんとなく日本人同士で固まっているように感じました。留学生の数は合計160名以上、太田女子生徒1人に対して約7人の計算となります。今日はどのようにして留学生と触れ合っていくのでしょうか。

■朝食時

毎日生徒達の授業中、毎日提出してもらっている“しおり”の日記部分を先生と確認しています。そちらには前日の様子について各々が感じたことが書かれています。まずは、他国からの留学生の授業態度について。授業中でもスマートフォンをいじったり、真面目に授業に参加していないように見える、とありました(もちろん、他国からの留学生全員ではありません)。日本人の授業態度と比較するとお世辞にも良い態度とは言えませんが、そんな留学生が日本人の沢山いるクラスでも積極的に、どんどん発言する姿にカルチャーショックを受けたようです。その他、食事の際に同じテーブルに座っても、自分から話しかけないと何も始まらない、盛り上がっている留学生同士の中には入っていけない、、、という感想など、待っているだけではだめだけれども、なかなか一歩が出ない、という葛藤が垣間見るこごができました。語学学校での数日間の生活、たくさん悩んで挑戦して、小さな成功を積み上げていってほしいです。
ランチ後は、世界大学ランキングで常に上位にランクインしているマサチューセッツ工科大学でのキャンパスツアーでした。「工科大学」という名称ですが、言語学や人類学などの文系科目も充実しています。東京大学理科1類から工学部生命工学化を卒業、現在MIT大学院に在学中の吉永さんにご案内いただきました。更に、ラッキーなことにたまたま居合わせた、同じく大学院に所属する鵜飼さんも急遽参加いただき、お二人でご説明いただくことが出来ました。(これも太田女子生徒の持つ強運によるものではないかと思います。)あいにくの雨でなかなかじっくりと景色や建物の外観を見ることは出来ませんでしたが、広大な基地に大学のキャンパスとは思えないようなデザイン性のある建物は生徒たちの目に新鮮に映ったようです。有名なMITのハック(いたずら)や、メディアラボの説明もしていただきました。その後実際の教室に入らせていただき、座談会形式で質疑応答タイムを設けていただきました。どうしてMITへ行ったのか、宿題の内容や大学/大学院への入学方法から、高校時代の勉強法や部活との両立方法、プライベートな話まで多岐にわたる内容で、予定していた時間を延長して貴重なお話を聞くことが出来ました。「日々の学校の授業を大切に、これが一番」というお二人のメッセージが生徒の心に刻まれたのではないかと思います。ボランティアで立候補してくれた生徒代表によるお礼の挨拶で終了
となりました。

■MITツアー中の様子

■有名なドームの前で

■質疑応答中


寮に戻り、再び多くの交流チャンスのある夕食とイブニングアクティビティ(室内スポーツとカフェテリアでのリラックスタイム)の時間となりました。多くの留学生のため、座席がうまく空いていないことも関係しているのか、本日はなかなかうまく関わりが持てないようで悔しそうな表情。このままの調子でアクティビティも終えてしまうのかと思っていたところ、昨日では見られなかった光景が。日本から持参した武器を両手に、“Hello!”と言って輪の中に入っていく生徒。最初こそぎこちない様子でしたが、首から下げている名札や辞書、身振り手振りを使って必死でコミュニケーションを取っていました。折り紙・けん玉・ウノをやっていたようで、何度も楽しそうな笑い声が聞こえてきました。その後、室内スポーツに参加していた生徒が戻ってくるなり、「楽しかった!!!」という言葉と共に楽しそうな写真を沢山見せてくれました。
まだまだどう動くべきか悩んでいる生徒も多いですが、「何かしよう、どうにかしてコミュニケーションを取りたい」という気持ちがひしひしと伝わってきます。確実に前進していることを感じられる1日となりました。この調子を維持したまま、折り返し地点である明日も更なる前進ができるよう、サポートしてまいります。以上で3日目の報告書と致します。

 

■イブニングアクティビティ中

2018アメリカ研修2日目報告

2日目 2018年7月16日(月)

 

ボストンに到着し一夜明けた研修2日目、時差ボケや疲れから朝の集合時間に間に合うか少し心配していましたが、全員時間内に集合することができました。移動時のハードスケジュールによる疲労は溜まっていても、時差や緊張であまり睡眠時間が取れず疲れた顔をしている生徒もいるものの、全員体調良好と申告してくれています。朝食会場であるカフェテリアには、すでに沢山の留学生たちが。その光景を目にした生徒達の表情が「いよいよ」といった感じで一瞬引き締まったように思いました。
FLSインターナショナル フィッシャーカレッジ校では、現在100名以上の留学生が在籍しているようです。出身国はロシア、中国、イタリア、ウズベキスタン、フランス等、常にインターナショナルな環境に身をおくことが出来ます。到着日の翌朝という事もあり、まずはお互いの様子を伺うのかと思いきや、多くの生徒達が早速留学生たちの隣へ座る姿が見られました。まずは大きな一歩ではないかと思います。

■朝食時

朝食後は緊張の授業です。太田女子生徒は事前にプレースメントテストと呼ばれるクラス分けテストを日本で受けていたため、すぐにそれぞれのクラスへ案内されました。 太女子生徒のクラスはIntermediateという中級のイン ターナショナルクラスで、高校生の中でもレベルが高いとのことです。全18レベルの内、7・9・11の3クラスに振り分けられました。授業は1日3時間、4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)を総合的に学べる仕組みとなっています。他国生より太田女子生徒の割合が多いクラスもあるのですが、そのような環境の中でも休憩中に留学生に声を掛け接点をより多く持とうとしています。初めての授業を終えて帰ってきた生徒達に感想を聞くと、「・・・難しい」「留学生の発音が良く驚いた」という戸惑いの声が大半でした。まだ1日目ですので落ち込むことはありません。本日プレースメントテストを受けた他国の留学生もいますので、明日以降、更にクラスメイトが増える可能性があります。

■授業中・休憩中の様子

■ランチ中(ビザパーティー)


本日の午後のアクティビティは、ボストン市内を散策しながら建国の歴史を辿ることのできるフリーダムトレイルツアーでした。当時の服装を身にまとったプロのツアーガイドによる説明のもと約一時間半の散策です。アメリカ最古の公園・ボストンコモン、金色に輝くドームが目立つ州議事堂、建国の立役者達が埋葬されているグラナリー墓地、ボストン虐殺地跡など主要なポイントが街の至る所に点在しています。固有名詞や歴史的背景を含む解説は、とてもチャレンジングでパワーが必要となります。昼食後であることや、昨日からの疲労が重なり、眠気と戦いながら説明を聞く生徒も多くいました。幸いにも爽やかな風が吹き日本より過ごしやすい気温であった為、ボストン中心地の雰囲気と歴史を感じ取ることができたのではないかと思います。

■フリーダムトレイル中の様子

 

夕食後は、日替わりで、ショッピング、スポーツ、ゲームなど 3 種類のアクティビティが用意され自由に参加することとなります。寮で休息をとる生徒も居れば、運動着に着替え男子留学生の多い中に飛び込んでいく生徒、目を輝かせながらショッピングに出かける生徒も。起床後~就寝まで常に留学生と交流する機会が用意されている今回のプログラム。初日から物怖じせず留学生の中に飛び込む積極的な生徒が多くいましたが、流動的なスケジュールに多少戸惑い様子を伺う姿もありました。こちらでの生活も丸一日過ぎ、1 日の流れが一通り掴めたはずですので、明日は時間の有効活用をして本日より一歩進んでくれることと期待しています。

■夕食中・イブニングアクティビィ

以上、2 日目の報告書を終了いたします。

2018アメリカ研修1日目報告

1日目 2018年7月15日(日)

いよいよアメリカ研修当日、朝から日差しが強く暑さは厳しいものの、出発に相応しい晴天となりました。集合時間の10:30までに全員集合することができました。お暑い中、お集まりいただきました保護者の皆様、先生方、誠にありがとうございました。

多くの保護者・先生方に見守られながらの出発式では、校長先生とご引率の小舩先生より激励のお言葉があり、別れを告げいざ成田空港行のバスへ。空港までの道のりは大きな渋滞もなく順調に進み、車内の会話から生徒達の興奮具合が伝わってきました。予定よりも早く空港へ到着し職員のサポートの下、てきぱきと各自自動チェックイン機にて搭乗手続きを済ませました。次回からは一人でも海外へ行けるよう、チケットや電光掲示版の見方を全員で確認。それぞれ様々な思いを馳せながら搭乗までの時間を過ごし経由地のニューアークリバティー―空港へ向かいました。

■出発式

■成田空港にて

約 12 時間強のフライトを経てニューアークリバティー―空港に到着。機内では映画鑑賞やゲーム、または睡眠をとって明日からの研修に備えたりするなど、各自思い思いに過ごしてもらいました。1 日目の最大の難関であったであろう入国審査では、皆身構えていた様子でしたが、約半数の生徒は何も質問されず肩透かしを食らった生徒、逆に質問攻めになってしまったラッキー(?)な生徒もいましたが、全員問題なく入国完了。その後、乗継便の搭乗時間までフリータイムとしていましたが、その間、早くも英語でコミュニケーションをとる生徒たちの姿が。外国人の方に声を掛けられ必死で何とか伝えようと、しかし楽しそうに会話をしている光景がありました。最後は一緒に写真を撮ってもらったようです。このような一つ一つの成功体験の積み重ねが自信に繋がるのだと感じました。

■ニューアークリバティー空港にて

ボストンへはほぼ定刻で到着。これからお世話になる語学学校FLS のスタッフに出迎えられ、寮へ移動。簡単なオリエンテーション後、漸くそれぞれの部屋へ移動しました。学校を出発して丸 1 日以上、ようやく長い1 日が終了しました。生徒達はまだまだ元気です。(ボストンの夜はとても過ごしやすい気温でした)

 

■ボストン到着!

■語学学校スタッフよりオリエンテーション

 

明日から語学学校での生活がスタートします。ご引率の小舩先生からも「他人任せでなく、今何をすべきか、何をしているのかをイメージしながら行動してほしい」とメッセージをいただきました。ボストンでの滞在は有限です。気が付くとすぐに帰国です。1 分1 秒を無駄にしないようチャレンジしてほしいと思います。また、各国から集まる同年代の留学生の中でどのように切磋琢磨し頑張っていくのか、また、太田女子生徒同士どのように協力をしていくのかご報告していきます。

2017アメリカ研修9日目報告(最終)

9 日目 2017 年7 月 10 日(月)

 

早いもので、合計 11 日間の研修も残りわずかとなり、本日ニューヨーク研修の最終日となりました。天気は晴天、28 度で少しじめじめとしますが、日陰では過ごしやすい一日となりました。
バスでエンパイアステイトビル、ブルックリン橋、ニューヨーク市役所、チャイナ/コリアタウン、ソーホー地区、金融街を車窓観光した後、最初の目的地である“バッテリーパーク”へ到着しました。ニューヨークといえば「自由の女神」を一番に思い浮かべるかと思いますが、この公園は女神が(小さくですが)見える場所でしばしの間散策しました。

 

※中央後ろにある細長いものが自由の女神です。

 

※バッテリーパークにて

 

その後、2001 年の同時多発テロが起きた、ワールドトレードセンター跡地に出来た「9.11 メモリアル」という場所を訪問。3,000 人以上の犠牲者・行方不明者を出したテロから 16 年経った現在は、整備も行きわたり犠牲者の慰霊碑を兼ねた博物館や施設があります。驚くことに、復興を象徴するかのようにワールドトレードセンターを上回る高さの「ワンワールドトレードセンター」が建てられています。日本人の感覚としては考えにくいことですが、テロがあった場所にそれ以上のものを建設したという事は「テロの脅威には屈しない」という強い意志が表れていると思います。
昼食後は、この研修のもう一つのメンイイベントである国際連合へ移動。ここでは太田女子高校さん用の特別レクチャーとして、国連施設の一つであるダグ・ハマーショルド図書館で 28 年間勤務された佐藤様のお話を聞きました。「国連で働くとはどういうことか」というテーマに、今何をしておくべきか、どのようなパスウェイを辿るべきか、必要なスキルや適性についてお話しいただきました。国連と聞くと政治学や国際関係学を学ばなければ、と思われるかもしれませんが、実は、経理や人事・弁護士や医者など様々な職種があるようです。また世界各地に国連オフィスが点在し、加盟国の193 か国からくる職員たちと仕事をする為、英語、専門知識を習得するだけでなく、多様性を尊重できる柔軟性や、コミュニケーション能力がベースになる、という事も教えていただきました。生徒達の前のめりになるほどの真剣な表情と終わることのない質疑応答に予定時間をオーバーし1.5 時間もお話しを聞くことができました。目の前にあるチャンスを逃すまいとする強欲な気持ちはグローバル社会で活躍していくためには必須となります。めったにこのような国例職員の方からお話を聞くことは出来ないので、高校1 年生のこの時期にこのような世界の最前線の話を聞けることは非常に貴重なことです。国連に興味のある生徒や興味を持ち始めた生徒もたくさんいますので、将来の選択肢の一つとなるのではないでしょうか。

 

※国連前での集合写真

 

※佐藤様のレクチャーと記念写真、生徒代表挨拶

 

その後、2グループに分かれ国連内のガイドツアーに参加しました。総会や安全保障理事会で使用される会議室を見学することができました。ここでも生徒たちはいくつも質問をして疑問点を解決していました。 国連総会は実際に9 月の第3 週目の火曜日より始まり、日本でもニュースとなります。その際は、今回自分の目で見たところですので身近に感じることができると思いますので、今以上に世界のニュースに敏感になれると思います。

 

※国連内のガイドツアー(安全保障理事会や総会などが行われる場所含む)

 

ホテルに戻った後は、この研修の最後の締めくくりとなる、群馬県出身のニューヨークで活躍する女性3 名(内1 名は太田女子高校ご出身)との食事を兼ねた交流会がありました。ニューヨークという世界の中心地で活躍している地元の先輩の話を聞くことはなかなかできません。この交流会はボストンで学んだこと・考えたこと・将来に対する思いを自分のなかでうまく昇華していくいい機会になります。6 名~7 名に分かれ 3 グループで交流しましたが、どのテーブルも大変盛り上がっておりました。生徒たちは、先輩たちが海外へ出た理由、英語の勉強について、学部の選び方について、職業について、留学について等、たくさんの質問が出ていました。予定していた 2 時間はあっという間に終了し、2 名のボランティアがゲスト3 名へお礼・感想を言ってもらい終了しました。ゲストの方々は、何よりも太田女子生徒の皆が個性的で元気、面白い!というところに驚かれており、今までの高校生の中で一番興味深かった、というコメントをいただきました。実は、ボストンの語学学校スタッフや現在ニューヨークを案内してくださる日本人ガイドさんにも同様のコメントをいただいています。いかにこのメンバーが素直でキラキラしているか、一人一人が自分の存在感をしっかり出せていることが改めて分かりました。今回の交流会で得たものを今後の進路や将来設計にも生かしてもらえることを期待します。

 

※ゲストの方々との記念写真と、生徒代表の挨拶

 

さて、明日は日本への帰国のみとなりますが学校に無事戻るまでが研修ですので、水曜日に全員の元気な姿をお見せできるよう、改めて気を引き締めてまいります。明日は終日移動日となりますので、第二回アメリカ研修の報告書は本日が最後となります。学校帰着までもうしばらくお待ちくださいませ。

2017アメリカ研修8日目報告

8 日目 2017 年 7 月9 日(日)

 

いよいよボストン出発の日を迎えました。5:40 集合と早朝からの移動となり、疲れも溜まっている上、昨晩も夜遅くまで交流や荷物の準備をしていたようなので時間通りに集合できるか多少心配しておりました。更に寮のエレベーターは1基しかないのでスーツケースを持っての移動は大混雑が予想されます。ところが生徒たちは、知恵を出し合ってくれました。寮の階ごとにスーツケースを持って降りる時間を決め、効率的に・正確に集合できるように全員が行動、これには先生も私も驚きました。研修を通してもともと皆にあった力に更に磨きがかかったように感じます。フィッシャーカレッジ出発時は、今までお世話になりいつも優しく接してくれていたスタッフとの涙の別れとなり「ボストンに残りたい」「帰ってきたい」という生徒が多くいました。

 

 ※スタッフと涙のお別れ

 

ニューヨークに到着後はバスに乗り込み中心部へ移動。ニューヨーク州は人口2,000 万人、そのうちニューヨーク市は幅約4キロ、長さ約25キロの小さな面積に160万人ほどがおり全米No1の人口密度の高いエリアです。経済、ファッション、エンターテイメントの中心地であり地下鉄は 24 時間で終電というものがありません。人種も様々、世界の一流が集まるこの街は世界中の人を魅了して止みません。車内では“ニューヨーク”感が増す度にシャッター音と歓声が上がりました。

 

※ ニューヨークへ移動

※徐々に近づくマンハッタンのビル群

 

まずはタイムズスクエアで各自昼食を兼ねた自主行動を行いました。アメリカは現在夏休みの為、全米各地からの観光客でニューヨークは常に混んでおり特にタイムズスクエアは様々な人種や言葉が飛び交っていました。観光客目当ての大道芸人やスリも多くなるのでいつも以上に注意を払わなければなりません。2 時間後の集合時には大きなお土産の袋を持っている生徒。お昼もそこそこにタイムズスクエアエリアを散策したようですがまだまだ時間が足りなかったようです。初めての場所にもかかわらずどんどん行動できるのは、ボストンの研修を乗り越えたからこそであり、皆の自信が感じられました。道に迷うこともなく全員時間内に集合できたのは言うまでもありません。

 

※タイムズスクエアにて

 

その後、研修の目玉の一つであるブロードウェイミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しました。ブロードウェイを夢見て世界中から一流のダンサーや歌手が集まるため、全てのレベルが桁違いでオープニングから鳥肌が立つほどです。冒頭から迫力のある歌と踊りに魅了され、演出に大感動、終始涙を流して感激している生徒もいました。勿論、全て英語ですが、リスニング力がついてきた生徒たちは、聞こえた単語をひろい意味を理解できたのではないでしょうか。なによりも、一流のものに触れられた経験は、彼女達に非常に大きなインパクトを与えたはずです。夕食後は連日の疲れもあるので各自ゆっくりと休んでもらいました。

 

※ライオンキング鑑賞

 

※ホテルでの夕食時

 

残すところ、明日が最後の研修となりました。ラストを飾るプログラムは国連訪問とニューヨーク群馬県人会の方々との懇談会です。最後までトラブルが起こらないよう、気を抜かず全員で走りぬきたいと思います。

2017アメリカ研修7日目報告

7 日目 2017 年 7 月8 日(土)

 

多くの生徒が楽しみにしていた班別自主研修のある 7 日目は、昨日の雨がすっかり上がり晴天となりました。
当初は雨や雷が予想されていましたが、太田女子生徒の頑張りが通じたのかもしれません。気温もぐんぐん上がり 30℃と立っているだけで汗が噴き出るほどでした。

 

※朝食時

 

班別自主研修に際し、班長は班員をしっかり見る、班員は班長をサポートする、時間厳守、無理なこと・危険なことはしない、そして思いっきり楽しむ!ことを皆で約束。各班の班長には1 台携帯電話を持ってもらい、遅れる場合、迷った場合等何かあった場合は必ず電話をしてもらいます。それぞれの班が事前に立てたプランをもとにボストン市内へ繰り出していきました。集合時間は 18:30 時です。時間通りに戻ってくることができるか、道に迷わないか等ドキドキしながらみんなの帰りを待ちました。
いつ携帯電話が鳴るかと待機していましたが、心配無用でした。途中雨が突然降ったりもしましたが無事4グループ全員が時間までに、たくさんの笑顔とお土産と思い出とともに寮へ帰ってきました。見たかったものがなかったり、行こうと思った店が閉まっていたり、駅までの道が分からなかったり、反対方向の電車に乗ってしまったり、、、たくさんの小さなアクシデントはあったようですが、そのたびにメンバーで知恵を出し合って乗り越えたようです。また街行く人たちもとても親切で道案内をしてくれて無事目的地に到着した班もいました。人の優しさに触れ、メンバーの団結を深めつつ最後のボストンを思いっきり楽しむことができました。しっかりとルールと時間を守って行動してくれた皆に感謝です。

 

※班別自主研修を終えて(左上から時計回りで1~4班)

 

いよいよ明日は憧れの街NYへ移動します。寮チェックアウトの注意事項や集合時間(AM5:40!)を確認し夕食を食べて各自パッキングや就寝準備に移りました。何名かはカフェテリアに残りUNO やアメリカ式じゃんけんをして最後の最後まで FLS スタッフとの交流を楽しんでいました。彼女たちの体力は底なしです。このまま明日も元気いっぱいに五感をフル活用してNYという街を満喫してまいります。

 

 ※修了式でプレゼントされたTシャツを着て

 

※夕食~イブニングアクティビティ時

2017アメリカ研修6日目報告

6 日目 2017 年 7 月7 日(金)

 

本日はボストンに来て初めての雨となり、気温も上がらず 23℃で少し肌寒い1日でした。この日も朝から留学生と一緒にご飯を食べる姿が目立ちました。明日土曜日からは多くの留学生がニューヨークに旅行に行ってしまうため「もしかすると目の前にいる留学生と話すチャンスは今しかないかもしれない」、そんな思いで勇気を振り絞って話しかけているように思いました。

 

※朝食・昼食時

 

午前中の英語クラスは本日で終了です。合計4 回の授業でしたが悩んだり苦しんだりしながらも、同時に楽しんでいる事が毎日提出されるしおりから伝わってきています。失敗を恐れずに行動・発言する、という事を書いている生徒が多く、この意識を日本にも持ち帰ってぜひ周りに伝えてほしいと思います。

午後は、全米で古い図書館の一つであるパブリックライブラリーへ。映画に出てきそうなほど美しい新旧の建築デザインが同居する内装の図書館は現在でも使われています。その後、ボストンで2 番目に高いプルデンシャルセンターに隣接するショッピングモールへ行きしばしの間自由時間を設け各自好きなように過ごしてもらいました。

 

※パブリックライブラリーにて

 

夕食後は、今週末に卒業するベトナム人留学生とともに英語クラスの修了書授与式を行いました。プレゼントとして語学学校のTシャツをいただきTシャツのデコレーションをするフェアウェル(さよなら)パーティーが始まりました。仲良くなった留学生に声を掛け、名前やメッセージを書きあいながらハグをしたり目を赤くしたりしている生徒、「帰りたくない」と名残惜しそうにしている生徒、日本人同士で英語を使う生徒、各自の部屋に戻る 22 時ぎりぎりまで留学生、FLS スタッフ達と談笑している様子を見ていると、どれだけ濃い6 日間であったのかが伝わってきました。初日同じテーブルにすら一緒に座ることができなかった彼女たちから今の姿は想像できません。ここで仲良くなった人たちとの関係を大切にして彼女たちの一生の宝物にしてほしいと思います。

 

※夕食時

 

※修了式&フェアウェルパーティ

 


明日は皆が一番楽しみにしていたであろう班別自主研修の日です。事前にボストン市内で行きたいところを調べ班でルートや行程を考えてもらいました。自主研修をするにあたり、団体行動をする上での時間やルール順守は絶対です。しかしながら、緊張が薄れてきたからか本日集合時間に遅れる生徒が数名出てきました。一人の遅れが全体にどれだけ影響を与えてしまうか、更に自分のチャンスも無駄にしてしまいます。また気のゆるみが思わぬトラブルを招きかねないので一度気を引き締め直してこれからの研修に臨むように伝えました。明日も生憎の雨模様となりそうですが、安全第一にボストン最終日を満喫したいと思います。

2017アメリカ研修5日目報告

群馬県立太田女子高等学校 第二回アメリカ研修
5 日目 2017 年 7 月6 日(木)

 

早くも研修5 日目、ボストン出発日が刻々と近づいていると同時に、こちらでの生活にもかなり慣れてきたようです。ちょうど研修の折り返し地点となりますので、朝食前に有志で研修振返りの場を設けました。疲れている中、朝食前の眠たい時間に何人の生徒達が来てくれるか、、、と思っていたのですが、続々と 13 名が集まりました。この振返りの場では、研修はどうか、100%やり切れているか、悩んでいることはないか、もしあればど
うすればいいか、逆に何か成功したことはあるか、等を皆で意見を出し合いました。やはり、「英語の授業で発言できない、食事の際もただ隣に座るだけで何もできない、、、」など悩んでいたようです。皆で思いを話したり解決案を出したりすることで、こう思っているのは自分だけではない、とホッとした生徒もいたかと思います。残りの研修も挑戦をたくさんして悔いのないようにしようと話し合い、いざ留学生がいるカフェテリアへ。早速考えた案を実践する姿や振返りの場にいなかった友人にも「こうしよう!」と声をかける姿が沢山ありましたが、その方法が必ずしもうまくいくとは限りません。しかしこの挑戦は決して無駄ではありません。どのようにすれば上手くいくのかをこのトライ&エラーで見つけて欲しいと思います。
英語クラスでは、各国留学生の発言の多さに驚いている声が多かったです。太田女子生徒はその雰囲気に圧倒されてしまいなかなか発言が出来ない、とう悔しさを感じたようですが。中には、一回勇気を出して発言するとどんどん発言したくなって楽しかった!という強者もいました。また、日本では教科書通りに進む授業ですが、こちらでは生徒の発言やディスカッションで授業が成り立つため必ずしもテキスト通りではありません。日本との違いをたくさん教えてくれましたが、それを拒否するのではなく、むしろおもしろい!と受け入れている太田女子生徒は柔軟さや適応力がしっかりと身についていると感じました。

 

 ※クラスメイトや仲良くなった留学生と

 

本日の午後のアクティビティはボストン美術館訪問でした。全米でもトップクラスのボストン美術館は、古代から現代まで世界中の美術品が500,000 点以上も貯蔵されています。とにかく規模が大きいのでたった数時間では到底まわりきれませんが、3 グループごとに目当てのものを見学しました。昨日の松川原氏は感性を磨くことの大切さを話されていたのですが、この美術館訪問はまさにその感性を磨く絶好の場でもあります。私が担当したグループは目にする作品すべてに自分なりの感想を言っており、感性がとても豊かで驚くばかりでした。どの生徒も美術作品から様々なインスピレーションや刺激を受けたと思います。

※ボストン美術館へ移動中

※地下鉄乗車前

※美術館玄関前

※美術館前で留学生と

※日本エリアにて

 

本日の夕食時も果敢に留学生とコミュニケーションを取ろうとする生徒もいましたが、なかなか勇気が出ない生徒もおり少しずつ差が出てきているように思います。カフェテリアの様子を見ていると、日本人同士の話に夢中になり声を掛けたり仲良くなったりした留学生が一人で食べていることに気が付かないでいることもありました。どのような時でもアンテナを張り巡らせることも留学生とコミュニケーションをとるうえで大いに役立つと思います。その後は生徒達が楽しみにしているイブニングアクティビティの時間です。今回は、ボストンコモンでスポーツ(サッカーやバドミントン)、ショッピング、ランドリー、カフェテリアでゲーム、でした。半数の生徒がスポーツを選択し FLS スタッフ、留学生と共に出かけていきました。その他の生徒はカフェテリアで着付け・習字のデモンストレーションをしたり、日本の可愛いシールをプレゼントしたりといろんな手段で留学生を惹きつけていました。中にはそっけない留学生もいて無反応で話しかけづらい人たちもいるのですが、このときは太田女子生徒の周りに集まり笑顔で会話が!生徒達が一つ壁を乗り越えたように感じました。スポーツ組も「太田女子生徒のテンションの高さに留学生たちがノッてくれて盛り上がった!」と非常に良い顔で話してくれました。どことなく朝よりも失敗を怖がっている様子がなくなってきているように思います。
明日の朝からもこの調子で頑張ってくれると期待しています。

 

 

※イブニングアクティビティの様子

 

明日は英語クラス最終日。また、土曜日は留学生たちがニューヨーク旅行に出かけてしまうので交流できる日は実質1日しか残っていませんが、彼女たちがどこまでやりきってくれるか、非常に楽しみです。

2017アメリカ研修4日目報告

4 日目 2017 年 7 月5 日(水)

 

研修4 日目となる本日は、早くもボストン滞在の折り返し地点です。前日は夜遅くのプログラム終了であった為、疲れが残っている生徒もいましたが、今日から本格的な英語クラスの開始です。
今回の研修は本人次第で起床時~就寝時まで各国の留学生と交流することが可能です。カフェテリアでの朝食時も然り、自分でどんどんチャンスを掴める環境ですが、寝起きの為かどのように声を掛けていいのか戸惑いなんとなく日本人同士固まってしまう傾向にあります。その間にも時間は着実に過ぎておりますが、生徒達もそれは痛いほど感じているようです。昨晩は留学生たちと盛り上がっていたので、次第にエンジンがかかってくるのではないかと様子を見ていました。
朝食後、午前中の英語のクラス分け発表があり、太田女子生徒のクラスは Intermediate という中級のインターナショナルクラスで高校生のなかでもレベルが高いとのことです。全18 レベルのうち、7・9・11 に振り分けられました。授業は1 日3 時間、4 技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)を統合的に学べる仕組みとなっています。初めての授業を終えて帰ってきた生徒達の言葉は、「なんとなくわかった」「難しい」「楽しい」「テキストの内容は分かるが、意見がなかなか言えない」など様々でした。中でも、他国の留学生の授業態度に驚きを隠せないようです。日本人の授業態度と比較するとお世辞にも態度が良いとは言えませんが、そんな留学生が自分の意見をしっかり述べる姿にカルチャーショックを受けていました。しかし、そんな流暢に英語を操る留学生でも文法が滅茶苦茶であったり、簡単な単語が読めなかったりという側面があることにも気が付いたようです。必ずしも完璧な英語は必要ない、相手に伝わればそれは英語、ということを感じたのではないでしょうか。

※英語クラスの様子

 

午後のアクティビティは2 人の講師によるレクチャーでした。1 人目の講師は、日本語を含め8 か国語を操るコミュニケーションコンサルタント“ケリアン先生” で、企業の国際化をサポートする女性会社社長として世界のトップたちと活躍されています。それぞれの国の文化と言語の構造的な違いを踏まえどのようにコミュニケーションすべきかという内容をお話しいただきました。例えば、日本語と英語での自己紹介では、伝えるべきポイントが異なります。日本語は自分の役職を伝えることで相手に安心感を与え、聞いてもらえるようにする、英語では、自分に興味を持たすようにしなければ相手にされない=多様な社会で生き残れない。文化や環境の違いでコミュニケーション方法が異なるという点はとても興味深く、生徒たちの素直な反応と挙手等のリアクションの良さに、大いに盛り上がりました。アメリカでは自己主張をしなければ相手にされない、自分という存在があるのなら存分に存在感を出さないと生き残れない、というケリアン先生の話は、語学学校での生徒達の状況にも当てはまるように感じます。異国の土地で、第二言語を使ってどうすれば相手に興味を持ってもらえるか、を必死に考えているこの状況だからこそ、すんなりと理解できたようです。

※ケリアン先生からのレクチャー時

 

2 人目の講師は、現地日本人企業家の松川原氏に、変化の激しいこの時代どう対応すべきなのか、高校生であるみんなは何をするべきなのか、という内容を企業家の目線で熱くお話しいただきました。自分の将来を自分の手で設計するにあたり、自分は何が出来て何ができないのか、本来できる/できないと思っていたことが実はできた/できなかった、という点を知る必要があり、その見極めにはトライ&エラーが欠かせない、という内容が印象的でした。そもそも挑戦して失敗をしていかなければ何も始まらない、どんなに敏腕な企業家でもその裏では何千回もの試行錯誤を乗り越えています。この研修が成功するか否かも多くのトライ&エラーが必要不可欠です。失敗することを恐れずどんどん挑戦して失敗をして良い、しなければならないというメッセージをいただきました。(この 2 名のお話は本当に内容が濃く書ききれません。ぜひ生徒たちのお土産話としてお聞きいただければと思います)その後生徒代表がお礼を言ってくれ終了となりました。

 

※松川原氏との記念撮影

 

 

夕食~イブニングアクティビティにかけては生徒たちが大活躍しました。留学生の隣の席を確保したり、一緒に座った人に話しかけたりと朝食時より一歩が踏み出せたようです。その後各自が持参した“武器”を披露。竹刀をケースから出した瞬間から留学生たちに囲まれる生徒や、弓道・折り紙を教える生徒、浴衣の着付けをしてあげ、民族衣装同士で写真を取り合う姿など。。。昨日よりも今日、今日よりも明日とステップアップする様子が見てとれました。「昨日までは失敗が怖かったけど、気にならなくなったし、心に余裕を持って話しかけられた!」と話してくれる生徒もおり、今後が非常に楽しみです。

 

※FLS スタッフ達と夕食

※ベトナムからの留学生と夕食

※FLS スタッフと夕食

※カフェテリアの様子

※竹刀を披露

※ゲームに挑戦

※UNO で白熱

※紙風船でバレー

※ゆかたの着付け

※弓道披露

※皆で折り紙

 

 

明日はボストン美術館訪問のアクティビティが予定されています。ボストンでの研修も終盤、疲れのピークで
体調を崩しやすくなっているので体調管理に留意し、悔いの残らないように過ごしていきたいと思います。

 

2017アメリカ研修3日目報告

3 日目 2017 年 7 月4 日(火)

 

「Happy 4th of July!!」

朝からこの言葉があちこちで聞こえる独立記念日を迎えたボストンで研修3 日目が始まりました。気温は28℃前後、湿度も高くないので日陰にいるととても爽やかな気候です。昨日はへとへとに疲れ切っていた為、ぐっすり眠ることができて、前日に比べ爽やかな表情で集合。もちろん遅刻者もおらず皆5分前行動が徹底されています。FLS に在籍する他の留学生と共に行動することが幾度となくありますが、集合時間にルーズな学生もおり、
太田女子生徒の時間の正確さが際立っています。これは FLS スタッフも称賛するほどで、日本国内では当たり前のことかもしれませんが、世界レベルでみる大変すばらしいことです。各国からの人の中にいることで改めて日本人であることへの誇らしさを感じることができました。

 

独立記念日の為、市内の警備は厳重で寮の防犯体制も万全です。その為寮の出入りが難しく終日屋外で活動する事となっています。観光客が多い為、それを狙うスリや置き引き等のトラブル件数も比例して多くなります。いつも以上に各自が貴重品管理を徹底してもらうことを伝え、フィッシャーカレッジを出発。FLS スタッフのコーナーさんとアナさんの案内のもと、アメリカ建国の重要ポイントを巡るフリーダムトレイルに出発しました。最初に地下鉄に乗りバンカーヒル記念塔へ。ビル 20 階建に相当する塔で、独立戦争の最中にバンカーヒル周辺で起こった戦いを記念して造られたものです。294 段もの階段を頂上まで上ると眼下にボストン市内を見渡すことができます。前日の疲れも残っているのでさすがに上りたい生徒は少数だろうと思っていましたが、なんと満場一致で全員が登ることに。まだまだみんなには体力が十分残っているようです。汗を流しながらやっとの思いで上った後の景色は格別でした。その後、米国船コンスティテューション号という、今でも航行可能な世界最古の戦闘艦を見学しました。数えきれないほどの銃弾を受けながらも沈没することのなかった戦艦として有名であり、そこでは船内を散策したりセーラー服を来た水兵さんに勇気を出して一緒に写真をとったりと楽しむ姿が見られました。その後フェリーに乗って有名な観光スポットの一つであるクインシーマーケットへ。普段なかなか見ることのできない海を目の前にはしゃいでいる姿がとても微笑ましかったです。その後も主要ポイントを歩きながら見学し夕方にはくたくたの様子でした。

※朝食はボストンコモン(アメリカ最古の公園)にて

※ダウンタウンにて

※バンカーヒル記念塔にて

※米国船コンスティテューション号の前で

※フェリーにて

  

夜の花火開始となるまではボストンコモン(全米最古の公園)で留学生との交流タイムです。昼間は別行動していた他国の留学生グル―プが太田女子グループと合流するや否や、早速声を掛けて彼らの中に散らばっていく生徒もいれば、じっくり作戦を立て声の掛けるタイミングを狙っている生徒もいました。それでも時間が経つにつれて全員交流ができていまいた。「私たちは失敗をするためにここへ来たんだ」と言っていた生徒もいましたが、まさしく試行錯誤の連続です。断られたり英語が通じなかったりとトライ&エラーを繰り返しながらも、自分たちの知っている単語や、身振り手振りでコミュニケーションを取っており一歩ずつ前進していると感じられます。数日しかたっていませんがここまで積極的に行動できるとは驚きです。その後、22 時半から打ち上げ花火が始まり、漸く長い一日が終わりとなりました。

 

※ボストンコモンでの交流の様子

 

語学学校での活動は明日を含め残り3日間(平日)しかありません。本日は第一歩を踏み出すことができましたが、明日はより深い交流ができるよう、更に一歩が踏み出せるようサポートしていきたいと思います。

 

2017アメリカ研修2日目報告

2 日目 2017 年 7 月3 日(月)

 

昨晩は夜遅くに就寝となり 8:00 からの朝食時間に間に合うか少し心配していましたが、全員時間内に集合できました。疲れからすぐに寝てしまったり、反対に頭が冴えて寝られなかった生徒もいましたが全員体調良好と申告してくれています。朝食会場であるカフェテリアには、これから授業を共にするであろう留学生が沢山。

FLS インターナショナル フィッシャーカレッジ校では、現在100 名以上の留学生が在籍し、出身国はロシア、ベトナム、トルコ、ブラジル、フランス、チェコ、ベルラーシ、中国、台湾等、非常にインターナショナルな環境です。しかしながら到着日の翌日ということもあり、今はまだお互いの様子をうかがって出かたを考えているようです。

 

 ※カフェテリアにて朝食

 

朝食後は FLS スタッフからオリエンテーションを受けました。疲れが残る頭をフル回転させて英語を必死に聞き取っていましたが、なんとなく内容が把握できた生徒もいれば、なかなか理解できない生徒もおり、「もっと頑張ろう」という意気込みが伝わってきました。

明日はアメリカのビックイベントの一つである独立記念日ですが、前日から市内中の警備が本格化しています。その為、語学学校のスケジュールも非常に流動的で本格的な英語クラスは水曜日からとなります。前日のこの日は市内中心部でイベントのリハーサルが行われており、国歌やボストン交響楽団等の演奏が聞こえてきて非常に街中が盛り上がっている様子がうかがえます。日本ではなかなか味わえない雰囲気を味わい、「今のアメリカ」を肌で感じることができたのではないかと思います。

 

※FLS スタッフよりオリエンテーション


午後は、マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学のキャンパス見学でした。MIT(もちろんハーバード大学も)は世界大学ランキングで常にトップにランキングされている大学の一つです。「工科大学」という名称ですが、実は言語学や人類学等の文系の教科も充実しています。ここでは経済学部博士課程に在籍されている梶氏にキャンパスツアーをしていただきました。

【略歴】
慶應義塾大学理工学部で物理情報工学を専攻。外資系銀行に勤務したあと、経済学の道を目指し、東京大学大学院にて経済学修士号を取得。2012 年よりマサチューセッツ工科大学経済学部博士課程に在籍。専門は計量経済学・統計学。主に数学を使って経済分析に役立つ統計学的手法を開発されています。

 

広大な敷地に大学のキャンパスとは思えないようなデザイン性のある建物は皆の目に新鮮にうつったようです。学生が無料で利用できる最新設備の整ったジムは一般の方でも利用できますが、年会費 10 万円が必要となるようです。取れるところからお金を徴収し、学生の福利厚生に利用する、合理的なアメリカらしい仕組みです。また、キャンパス内には美容院や銀行など日常生活に必要な施設が充実しており、大学が1つの街のようになっています。また、MIT では有名ないたずらハックやメディアラボ等の説明もしていただき、毎回生徒達から驚きの声が上がっていました。1 時間ほどご案内いただいた後は、実際の教室で質疑応答時間を設けていただきました。ここでは、どうして MIT に入学しようとしたのか、どのようにしたら MIT に入学できるのか、研究内容など様々な質問が出て興味津々に聞いていました。

 

※MIT キャンパス内にて

※有名なロジャーズビルディング前にて
MIT のM ポーズ

※教室で質疑応答

 

その後、ハーバード大学へ移動。ここでは、日本人企業家の松川原氏に案内いただきました。独立記念日前日というタイミングもある為か、多くの観光客で賑わう中、蔵書数全米第 2 位の図書館(70 もの図書館が大学内に点在しています)、サイエンスセンター等の説明がありました。ハーバード大学の歴史は古く伝統的な建物が多くあり、同じケンブリッジ市内にある大学でも全く違う雰囲気が印象的です。また、「IT」に関してはシリコンバレーを想像することが多いと思いますが、実はエクセルや Google map、電子書籍等の原型を生み出したのはこのボストンにある企業でもあり、ボストンはシリコンバレーに次ぐ第二位の都市でもあります。歴史的な背景だけでなく最先端技術でも秀でている魅力あふれるボストンの話を聞きつつ、溜まった疲れがピークに達した生徒たちは、襲ってくる眠気を振り払いながら必死に話についていこうとしていました。1 日で世界トップの2大学を訪問し、自分の将来設計を少しずつ考えるきっかけになったのではないかと思います。

 

※ハーバード大学最寄りの駅にて

※ハーバードキャンパス内にて

※ジョンハーバード像を横に撮影(大勢の観光客が写真撮影をしていたため、このような集合写真となってしまいました)

※ジョンハーバード像を横に撮影

  

夕食後は、寮で休息をとる生徒、他の留学生とショッピングに出かける「イブニングアクティビティ」に参加する生徒と分かれて行動。アクティビティ参加組は、「コロンビア出身の女の子と仲良くなった!」と報告してくれました。明日からこの留学生とどのように仲を深め、その周りの留学生とも交流できるかが重要となってきます。事前オリエンテーションで話し合った自分の武器や日本から持参した勝負アイテムを駆使し存分に日本人の魅力、太田女子生徒の魅力、それぞれの魅力を彼らに伝えて欲しいと思います。

 

※パブリックガーデンで休憩中

 

※各国からの留学生と一緒にイブニングアクティビティ

※独立記念日を祝う電光掲示板

 

明日は、アメリカの重要なイベントの一つである独立記念日で祝日の為、語学学校の授業はお休みですが、アメリカ建国の歴史を辿るフリーダムトレイルや、フェスティバルに参加します。この記念日を現地で体感できる太田女子のみなさんはとても貴重な体験をしています。しっかりと“アメリカ”を味わえる一日になるよう全員で頑張ります。

2017アメリカ研修1日目報告

1 日目 2017 年 7 月2 日(日)

 

いよいよアメリカ研修当日、前日は雨模様でしたが本日は出発日に相応しい晴天となりました。10:00 までに全員集合することができました。お集まりいただきました保護者の皆様、先生方、ご協力いただき誠にありがとうございました。
出発式では校長先生よりメッセージをいただき、大勢の保護者の方、先生方にお見送りいただきながらバスで羽田空港へ向かいました。

※出発式の様子

 

高速道路もスムーズに進み 1 回の休憩を挟み予定よりも早く羽田空港に到着。皆非常に元気で、この研修への期待の大きさが感じられました。こちらからの案内・説明にもしっかり反応を示してくれ大変頼もしいです。空港では、国内でありながら外国人観光客がとても多くすでに気分は海外にいるかのようです。まず自分たちで自動チェックイン機でチェックインを済ませ、荷物預け・セキュリティチェックを通過し搭乗ゲートへ。貴重品管理には十分注意をしてもらいながら搭乗時間まで自由に過ごしてもらい、多少離陸の遅れはありましたが、経由地点・ミネアポリス・セントポール国際空港へ出発。 

 

※羽田空港 係員の案内時

※羽田空港 セキュリティチェックの前で

 

10 時間以上のフライトを経てミネアポリス・セントポール国際空港に到着。機内ではそれぞれ映画を見たりゲームをしたり寝たりと自由に時間を過ごしたようです。乗り継ぎまでの1時間ほどの自由時間では、早速空港内で買い物をしたりする姿が見られました。

※ミネアポリス・セントポール国際空港にて

 

午後9 時、予定よりも早くボストンへ到着。荷物が一部出てこないトラブルもありましたが最終的には問題なく引き取れました。その後FLS(語学学校)のスタッフと合流。さすがにみんな疲れた様子で緊張していましたが、彼の片言の日本語の挨拶と気さくな雰囲気ですっかり気分も和らいだようです。寮に到着後は用意してあったサンドイッチを食べて部屋へチェックイン。ようやく長い1日が終了しました。

 

※ボストン空港 星条旗の前にて

※寮にて語学学校のスタッフと会話中

 

皆非常にやる気と元気があることが感じられ、1日目にして空港スタッフや FLS スタッフとコミュニケーションをとろうとする姿を何度か目にすることができました。明日以降これから益々お互い切磋琢磨しながら研修を盛り上げてくれることと思います。

 

明日の予定は、午前中はオリエンテーション、各国からの留学生との英語クラスを受け、午後は MIT とハーバード大学を訪問し日本人大学院生等によるキャンパスツアーを予定しています。これから時差ボケに悩まされてしまう生徒もいるかもしれませんが、たった 11 日間の研修を1秒たりとも無駄にしないよう全員で頑張ります。まずは明日の朝、元気な笑顔を見せてくれると期待し1 日目の報告といたします。

 

 

アメリカ研修 第9日 報告

9 日目 2016 年 7 月11 日(月)

 

本日のニューヨークは最高気温 27℃、湿度は低くからっとした暑さで過ごしやすい一日となりました。研修最終日を飾るのは市内観光と国際連合の訪問です。観光客でごった返していた週末とは一変、平日はオフィスワーカーが多く道路も商業車で混雑し移動に多少の時間がかかってしまいます。まずはバスでマンハッタン島の最南端にあるバッテリーパークと呼ばれる公園へ。ここからは遠いながらも自由の女神を見られるスポットです。空も真っ青で視界も良好なので綺麗な景気を見ることができました。その後、エンパイアステイトビルディング、カーネギーホール、チャイナタウン、話題のトランプタワー、5 番街のティファニー本店、ユニクロ、9.11 の跡地に最近建設された全米No1 のワンワールドトレードセンター等を車窓から観光しました。見どころ盛りだくさんのニューヨークですので、数日の滞在では網羅することはまず不可能です。今回は車窓観光となりましたが、今後の留学や旅行・仕事等で訪れる際の下調べ、ということで次回の参考にしていただければと思います。

※自由の女神をバックにバッテリーパークにて記念撮影

  

※ワンワールドトレードセンターをバックに記念撮影

 

お昼の場所は、数々の映画やドラマのロケ地にも使われる神秘的な雰囲気のグランドセントラルターミナルのフードコートでとりました。研修開始後 1 週間以上が過ぎ初めと比較すると、決断スピードが早くなり注文・お会計も難なくでき改めて適応力の早さを実感しました。

 

午後は国連本部でのプログラムです。平日のみ見ることのできる加盟国 193 か国の旗が掲げられている姿は非常に圧巻でした。事務局ビルと日本国旗をバックに記念撮影をしていざ中へ。まずは、特別にアレンジいただいた経済社会局のチーフである伊東亜樹子様による講義でした。伊東さまの自己紹介後、急遽太田女子高校について説明を依頼されましたが、2 年生の生徒2 人がボランティアで学校概要や特徴を説明してくれました。急な依頼にも堂々と対応しさすが 2 年生、全体を牽引する存在だと感じました。そして仕事内容・この仕事に就いた経緯・高校時代をどう過ごせばいいか・生徒の夢とそれに対してのアドバイスなどについて講義をしていただきました。質疑応答時には、各国のスタッフとコミュニケーションをとる際に困った事、現在の仕事がどのように世界を変えたのか、国連職員採用試験等、様々な質問が挙がり今回でしか聞くことのできない貴重なお話を聞くことができました。「今は興味のあることのネットワークを広げる事だけでなく、できるだけ多くのことに興味関心を持ってほしい」とのメッセージをいただき約1時間の講義は終了しました。

その後は、3 グループに分かれてガイドツアーに参加しました。国連総会・安全保障理事会など主要な場所を巡り、会議真最中の緊迫した経済社会理事会内も見学し貴重な体験ができました。ツアー中は英語での説明であったため、なかなか理解が出来ずショックを受ける生徒が何名もいましたが、日本語でも難しく更に英語のため当たり前のことです。この悔しさを忘れず、今後のモチベーションにしていただければと思います。国連での経験は、ぼんやりながらも国連を視野に入れていた生徒、そうでない生徒にとっても今後の将来設計に少なからず影響を与えるのではないかと思います。

明日はとうとう日本への帰国日となりました。初日から大小様々な試練が生徒達を待ち受けていましたが、引率の先生方のサポートもあり一人一人が自分の力で乗り越えてここまで来ることができました。日に日に逞しくなる生徒たちに驚かされることも多々ありました。今回の研修では様々な立場の方からお話を伺うことができましたが、皆様から頂いたメッセージで共通する点は「今のうちにできるだけ多くのことに興味を持ちチャレンジをする」ということではないかと思います。帰国後も研修中に感じたこと・学んだこと・考えたことを忘れず自分たちだけなく、周りの友達にも共有し経験を昇華していただければと思います。

国際連合にて

  

学校に無事戻るまでが研修の一部ですので、水曜日に全員の元気な姿を見せられるよう
改めて気を引き締め直して明日を迎えたいと思います。

 

※明日は終日移動日となりますので、出発・帰国報告をする予定です。

 

 

アメリカ研修 第8日 報告

8 日目 2016 年7 月 10 日(日)

 

いよいよボストン出発の日。予定通り8時にバスへ乗り込みニューヨークへ向かいました。皆、前日まで留学生との交流と荷物のパッキングに勤しんでいたので約 4 時間の移動中、車内はとても静かでした。
予定通りにニューヨークに到着し、まずはタイムズスクエアで各自昼食をとりました。アメリカは現在夏休みの為、全米各地からの観光客でニューヨークは混んでおり特にタイムズスクエアは様々な人種や言葉が飛び交っていました。観光客目当ての大道芸人やスリも多くなるのでいつも以上に注意を払わなければなりません。1 時間の集合時にはお土産の袋を持っている生徒もちらほら。お昼もそこそこに買い物をしていたようです。初めての場所にもかかわらずどんどん行動しており、さすがボストンの研修を乗り越えただけあってガッツ・自信が感じられました。

 

※タイムズスクエアにて

 

その後、研修の目玉の一つであるブロードウェイミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しました。ブロードウェイを夢見て世界中から一流のダンサーや歌手が集まるため、全てのレベルが桁違いで鳥肌が立つほどです。冒頭から迫力のある歌と踊り、演出に大感動、終始涙を流して感激している生徒もいました。勿論、全て英語ですが、リスニング力がついてきた生徒たちは、聞こえた単語をひろい意味を理解できたのではないでしょうか。なによりも、一流のものに触れられた経験は、彼女達にとって非常に大きなインパクトを与えたことと思います。

※ミンスコフシアター前にて

 

 

夜は、群馬県出身の社会人女性4名(不動産、人材育成、医師、人材会社)との食事を兼ねての交流会がありました。ニューヨークという世界の中心地で活躍している地元の先輩の話を聞くことはなかなかできません。この交流会はボストンで学んだこと・考えたこと・将来に対する思いを自分のなかでうまく昇華していくいい機会になると思います。4名の中には太田女子出身の先輩もおり、生徒達もとても楽しみにしていました。10 名ずつに分かれたテーブルではどこも盛り上がっておりました。海外へ出た理由、英語の勉強について、学部の選び方について、職業について、留学について等、たくさんの質問が出た
ので、予定していた時間を延長してお話しいただくことができました。そして、各テーブルからボランティアでゲストへお礼・感想を言ってもらい終了しました。ゲストの方々は、太田女子生徒の元気でそれぞれが自分の意見や思いをしっかり持っているところに驚かれていました。「海外に行く/行かないに関わらず、広い視野を持つことで選択肢の幅を大きくして、いつまでも好奇心旺盛に行動してほしい」というメッセージをいただきました。
今回の交流会で得たものを今後の進路にも生かしてもらえることを期待します。

 

※交流会中の様子


残すところ、明日が最後の研修となりました。ラストを飾るプログラムは太田女子生の為に特別にアレンジいただいた国連訪問です。非常に多くの生徒が楽しみにしています。
最後までトラブル等が起こらないよう、気を抜かずに走りぬきたいと思います。

アメリカ研修 第7日 報告

7 日目 2016 年 7 月 9 日(土)

 

本日は昨日に引き続き気温は 18℃ほどとなり肌寒い一日でした。実は前日まで雨の予報だったのですが、みんなの今までの頑張りのおかげか曇りの天気となり、問題なく班別自由行動ができました。
班別自由行動に際し、班長は班員をしっかり見る、班員はリーダーをサポートする、時間厳守、無理なこと・危険なことはしない、そして思いっきり楽しむ!ことをみんなで約束。各班の班長には 1 台携帯電話を持ってもらい、遅れる場合、迷った場合等何かあった場合は必ず電話をしてもらいます。それぞれの班が事前に立てたプランをもとにボストン市内へ走り出していきました。集合時間は 17 時です。時間通りに戻ってくることができるか、道に迷わないか等ドキドキしながらみんなの帰りを待ちました。最終的には集合時間に遅れてしまった班はあったものの、それぞれ遅れると分かった時点で連絡をしっかり入れてくれ全員無事に帰ってくることができました。遅れた理由は、乗ろうとしていた地下鉄が車両故障で動かなくなり急遽バス移動となった事、迷ってしまった事、申し込んだツアーが予定時間通り開始されなかった事などで、イレギュラーなことがたくさん起こったようです。海外では(時には日本でも)予定通り行かないことは日常茶飯事です。世界でもまれな日本の正確さを身をもって経験できたのではないかと思います。そんなイレギュラーなことが起きても、ちゃんとしかるべき対応をして臨機応変に出来たことは、みんなの今後の糧になることと思います。

 

※班別自由行動を終えて

 
 

 

 

その後、クラスの修了書授与式があり、プレゼントとして語学学校のTシャツをいただきました。4日間のクラスを 40 名全員が欠席・遅刻することなく受けることができ大変うれしく思います。

※修了書・Tシャツと一緒に

 

 

週末のため、留学生のほとんどニューヨーク旅行をしており、夕食時のカフェテリアにはあまり留学生がいませんでした。最後のカフェテリアでの夕食なので、そのような状況でも必死に留学生を見つけて一緒に食べている生徒もいました。時間が経つにつれ徐々に留学生も集まってきて、交流タイムが始まりました。こちらから後押ししなくても自然と話ができるようになっています。日本から持参した竹刀を披露した生徒もいれば音楽を一緒に聞いたり、折り紙をしたりする生徒もいました。初日はただ隣に座るだけ・・・という状況が多かったですが、今では笑い合ったり連絡先を交換し合ったり、言葉を教え合うほどで積極性が増したように思います。これも、目の前のチャンスを見逃さず生徒一人一人が勇気を出して一歩踏み出した結果ではないでしょうか。

 

※交流時の様子

 

 

明日はいよいよみんなが楽しみにしていたニューヨークへ出発です。ニューヨークは雰囲気が全く違い、一層の貴重品管理徹底・団体行動の意識が求められます。ボストンでの辛くも楽しかった思い出をむねに、気を引き締めて明日を迎えたいと思います。

アメリカ研修 第6日 報告

6 日目 2016 年 7 月8 日(金)

 

本日は曇り時々晴れ、気温は 18℃ほどでじっとしていると涼しい天候でした。朝食時間は 7:45~8:45 でその時間内で食べていますが、今日はいつもより遅く来る生徒が多くかなり疲れがたまっていたようです。研修も残り少ないですが、最後まで「目の前のチャンスを逃さない」という意識を共有しそれぞれのクラスへ向かいました。
最後の授業では、映画鑑賞やゲーム、クラスで市内散策等がありました。とてもいい表情でクラスから戻ってきたので達成感が伺えました。計 4 回の授業でしたが、悩んだり苦しんだりしたことが毎日提出されるしおりから伝わってきています。最初の方は、怖い・不安という表現が多かったですが、今では、「授業についていく意思」が見られるようになりました。授業中に積極的に発言する生徒も多く、この意識を日本にも持ち帰って周りに伝えてほしいと思います。

※授業/お昼の様子

  

午後はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて日本人院生・遠藤礼子さんにキャンパスツアーをしていただきました。遠藤さんは、土木環境工学博士課程に在籍しており、水文学・環境工学の立場からマラリアを予測・予防することに焦点を当てた研究を行っています。遠藤さんとの待ち合わせの場所まで松川原さんに案内いただく道中、今まで遠慮して質問できなかった生徒達が我先にと松川原さんをつかまえて質問をしていました。今回は松川原さんに何度か会う機会があったので、質問するチャンスを逃しても次がありましたが、本来であればそうはいきません。目の前のチャンスをどれだけ逃しているか、非常にもったいないことをしていたと感じてもらえたことと思います。そのためか、遠藤さんにキャンパスをご案内いただいている最中も生徒達からの質問が途切れることがなく、貪欲に情報をあつめている姿が頼もしかったです。広いキャンパス内では、有名なロジャーズビルディング・メディアラボ・教室内部等を詳しくご説明いただきました。また有名なハ
ック(知的かつ洗練されたいたずらのこと)も教えていただき生徒からは驚きの声が上がっていました。1 時間のツアー予定でしたが、生徒から質問がたくさん出たので 30 分延長してくださり質疑応答タイムを作っていただきました。「なぜアメリカに来たのか」「日本とアメリカの入試/大学費用の違い」「勉強の仕方」「来てよかったこと」「学部の選び方」「遠藤さんの将来について」等など、時間が足りないほどでした。「みんな情報がないだけで、実は海外進学は思っているほど難しくない、みんなもやろうとすれば出来る」というメッセージは特に印象的でした。遠藤さんは女性で年齢も 20 代ということもあり、自分の近い将来の姿と重ね合わせながら話を聞いた生徒もいたのではないでしょうか。

 

※キャンパスツアーの様子

 

夜の交流時間は、部屋に戻る時間 21:00 ぎりぎりまで留学生とジェンガやUNO をしていました。また、公園でスポーツをしたグループもいました。大声で笑い合いあったり、母国語をしゃべっている留学生がいれば「Please speak English!」と促したり、時間が過ぎても名残惜しそうにしゃべりながら部屋に戻る姿はすっかり留学生の一員で輪の中に溶け込んでいます。

※交流時の様子

 

寮滞在もあと一日ですが、迷うことなく留学生が集まる中に飛び込んでいく生徒と日本人だけで固まってしまう生徒との二分化が顕著になってきているように思います。友達同士で英語だけで会話をすると決めたグループもいました。頑張っている生徒の姿をみてなかなか一歩踏み出せなかった生徒もチャレンジしてほしいと思います。また、解散後の集合時間にばらつきが出るようになりました。時間までに戻ってくる生徒もいますが遅れてしまう生徒もいます。一人ひとりのその行動が全体に影響を及ぼし、みんなの研修時間を無駄にしています。また、気の緩みからアクシデントやトラブルにつながる可能性も大いにあります。この研修を生かすも殺すもみんな次第です。今一度自分たちの行動を振り返ってもらい残りの研修を充実させようとお話ししました。明日は、待ちに待った終日班別自由行動です。今日の反省を生かしグループで協力し合って行動してくれることを期待し本日の報告といたします。

アメリカ研修 第5日 報告

5 日目 2016 年 7 月7 日(木)

 

本日も寝坊・遅刻者もおらず、寮カフェテリアでの朝食から1日がスタートしました。
実は昨晩、今までの振り返りと今後の目標を共有するミーティングの場を任意で設けました。参加者は 8 名でお互い悩んでいること、できたことを話し合ったりお互いにアドバイスをしたりしました。みんなの中では、「この留学生は怖そう」とか「男の子ばかりのテーブルでは話がはずまないよね」や、「ちゃんとした文法で文章にして言わないといけない」という思いや先入観もあるようでなかなか踏み出せなかったようです。しかし、やってみないとわからない、間違っても失敗しても全く問題ない、むしろ失敗がないと成功しないのではないか、ということも話し合いました。最後には、「翌日は朝から勇気を出す」という目標をみんなで共有し終了しました。すると、朝食時から果敢に挑戦する姿もあちこちで見受けられました。朝食後のスケジュール確認MTGでは全員に対して「これでいいや、と思っていないか」「このままで研修が終わって後悔しないか」「一歩勇気が出せればもっともっと楽しくなるのでは?」と声掛けをして自身のなかで振り返ってもらいました。

 

授業では、日本紹介としてお抹茶とお菓子を紹介したり、映画をみてストーリーを確認したりペアワークやゲームをしたりなどと様々なことをやっています。「今日はとなりの留学生と話せた!」「先生の言っていることがだんだんわかってきた」「国によって授業の受け方が全く違う」「積極的に発言できた」という声をたくさん耳にしました。次第に耳も英語に慣れてきており、咄嗟に「Yes」「Wow」などの言葉が出る生徒もおり適応力の速さに驚いています。どんどんペースを掴めているように思います。

 

午後は、5 日にレクチャーをしていただいた松川原さんによるハーバード大学・ハーバードメディカルスクールのキャンパスツアーを行いました。ハーバード大学では有名なジョン・ハーバード像の秘密や 5 月の卒業式で有名なハーバードヤード、アメリカで最も古い歴史と最大級の蔵書数を誇る図書館等の説明を聞きながら、キャンパス内を満喫しました。ハーバード大学は世界 No1 の大学ですが、勉強だけできても入学できません。何か“飛びぬけたもの”が必要です。また、多様化を求めるアメリカの大学は、日本以外のアジア諸国の留学生が増加し日本人学生が減っているアンバランスな現状から脱すべく日本人学生を求めています。決して雲の上の存在ではなく、今後の選択肢の一つとしても考えられるのではないかと思います。ハーバードメディカルスクールはハーバード大学から離れたLongwood という最先端の医療や研究施設が集まっている地域にあります。アメリカの大学システムは興味深く、医者になるためには 4 年生の大学を卒業して大学院の博士課程で
医学の勉強をしなければならないようです。ここ数年で、受験者男女比では女性が上回ったようで女性の活躍が大いに期待されているようです。今回の参加者は理系生徒も多いためとても興味があったのではないでしょうか。ツアー最後に「自分で解決できない問題は絶対起こらない」というメッセージをいただきました。アメリカに来て 5 日目ですが、大変なこと・うまくいかないこと・悔しいことに直面している生徒にとってはとても心にくる言葉だったように思います。残り少ない研修期間ですが最後まであきらめずに挑戦してほしいと思います。

 

※ハーバード大学/ハーバードメディカルスクールにて

  

夜の交流タイムは、今まで避けていたような留学生の中へ飛び込んでいく生徒がたくさんいました。日本から持ってきたお土産も大活躍のようです。イブニングアクティビティでカラオケに参加した生徒たちは、果敢にも三代目 J Soul Brothers「RYUSEI」のダンスと歌を披露!各国の留学生たちも大変盛り上がっていました。その後非常にすがすがしい表情で「勇気を出した今日の自分を褒めたい!」と報告しに来てくれました。留学生と市内散策へ出かけた生徒達も「話ができた」と言ってくれました。なかなか話が続かなく玉砕してしまうこともたくさんありますが、行動してみる、その一歩がとても大きな意味のあるものだと思います。

 
※交流の様子

 

明日は授業最終日です。先生とクラスメイトとの最後の授業をどのように過ごすのでしょうか。まだまだ失敗を恐れたり、チャンスを逃してしまったり、日本人で固まってしまったりする時間も見られますが、みんなでこの研修に参加できた意味をしっかりと考えながら残りの時間を大切に使っていきます。今確実に生徒たちは自分の壁を打ち破ろうとしているので、みなさんの背中を押せるよう努めてまいります。

アメリカ研修 第4日 報告

4 日目 2016 年 7 月6 日(水)

 

本日の気温は 34℃まで上昇し、日差しも強く外に出るとすぐに汗が出てしまう1日でした。早くもボストン研修折り返し地点です。前半はなかなか留学生の輪に入れない様子でしたが、今日は朝食時から留学生と友達になるチャンスを逃すまいと、一緒に食事をする生徒達がいました。

※朝食時の様子

 

 

午前の英語の授業では、新しい留学生が本日から加わり再度クラス編成発表がありました。太田女子の生徒は計 4 つのクラスに分かれ、それぞれ留学生もいます。生徒の日記を拝見していると、「(前日の)クラスに留学生がいなくて残念」という声がありましたが、今日からは平等にチャンスがあるので、残りの授業でどこまでそのチャンスを生かせるかは生徒次第です。しっかり活用してくれることと思います。留学生は、韓国、ベトナム、メキシコ、ブラジル、ルーマニア、ロシア、カザフスタン等、世界中から来ており国際色豊かで、各国の言葉を教えあう声も聞こえました。

 

※クラスの様子

 
午後のアクティビティは、全米でもトップクラスのボストン美術館見学で、古代から現代まで世界中の美術品が 500,000 点以上も貯蔵されています。とにかく規模が大きいのでたった数時間では到底まわりきれませんが、グループごとに目当てのものを見学しました。途中グループからはぐれてしまう生徒もおり、研修半ばで気の緩みも少し見受けられました。改めて海外にいるということを念頭に気を引き締めなおしていきます。

 

※ボストン美術館にて

 

夕食後の自由時間では、日本から持ってきた“自分の武器”を活用して留学生たちと交流するグループやイブニングアクティビティに参加して留学生とスポーツするグループ等がいました。就寝時間ぎりぎりまで各自頑張っていますが、なかなか一歩が踏み出せない生徒もいました。残りの滞在期間で悔いのないよう 1 分 1 秒を大切に過ごせるよう、サポートをしていきます。

※夕食・交流時の様子

 

アメリカ研修 第3日 報告

3 日目 2016 年 7 月5 日(火)

 

研修三日目は、雨模様の中スタートしました。気温は 24℃ほどで昨日より過ごしやすい気候でした。連日の疲労で朝バタバタしてしまった生徒達もいましたが、プログラムに遅刻することはなく、みんなの緊張感の高さが伺えました。

 

本日はオリエンテーション後、クラス分けの発表がありました。太田女子生徒のクラスは Intermediate という中級クラスで、高校生のなかでもレベルが高いとのことでした。クラス分けは決まったものの、ほかの留学生の到着日の関係により、6 日(水)に正式なクラスが発表される予定です。生徒からは、「他国留学生の自由奔放で積極的な様子に圧倒された」「先生が面白く楽しかった」、という声が聞こえました。語学学校での授業は9:00~10:30、10:45~12:15 の 2 コマ構成で、授業回数は残り 3 日間しかありません。明日の授業では留学生に負けないよう持っている力を発揮してほしいと思います。

 

※オリエンテーション・授業の様子

 

  

午後のアクティビティは 2 人の講師によるレクチャーでした。1 人目の講師は、日本語を含め8 か国語を操るコミュニケーションコンサルタント“ケリアン先生” で、企業の国際化をサポートする会社社長として世界のトップたちと活躍されています。それぞれの国の文化と言語の構造的な違いを踏まえどのようにコミュニケーションすべきかという内容をお話しいただきました。少々難しいところもありましたが大変興味深いトピックで生徒達も深くうなずき、時には驚きの表情をしながら聞き入っていました。2 人目の講師は、現地日本人企業家の松川原氏に、変化の激しいこの時代どう対応すべきなのか、高校生であるみんなは何をするべきなのか、という内容を企業家の目線で熱くお話しいただきました。
連日の疲れがピークに達しながらも必死にメモを取って質問をしていて、徐々に積極的になっています。

 

※午後アクティビティの様子

 

 

夕食~就寝時間までは留学生たちと思う存分交流できる時間帯です。この時間をどのように使うかでどんどん差が開いてきます。あるグループは留学生や寮スタッフのいるテーブルを探し一緒にご飯を食べて話をしていました。前日に仲良くなった留学生たちに紙風船をプレゼントして日本文化を紹介したり、UNOをしたりするグループもいます。寮主催のイブニングアクティビティーに参加した生徒たちは、留学生たちと市内散策に出かけ有意義な時間を過ごせたようです。疲れていても一歩一歩前へ確実に進んでいる生徒たちを見て、引率の先生方とともに大変うれしく思っています。

 

※夜の交流の様子

 

 

疲れはピークに達しているようですが、体調不良を訴える生徒はいません。明日でボストンでの生活も半分過ぎ慣れてくる頃ですが、気を緩めることなく残りの研修をつくりあげたいと思います。

アメリカ研修 第2日 報告

2 日目 2016 年 7 月4 日(月)

 

研修二日目、前日の夜が遅かったので、寝坊してしまう生徒がいるかと心配していましたが、全員ほぼ問題なく集合時間である 10:45 に集まり予定通りプログラムを開始することができました。湿度はあまり高くないですが、気温は 31 度まで上がり暑くて青空が広がる一日となりました。独立記念日の為、様々なイベントが開催され、アメリカのイベントの中でも重要な日です。朝から市内の警備も非常に厳しく、お祝いを締めくくる花火が終了するまで寮内に入ることができませんでした。

 

朝食(プラスチックカップに入ったシリアル、パン、オレンジジュース、牛乳)を受け取り、寮スタッフであるセイラさんに案内いただきながらボストン市内を観光しました。
朝ご飯は近くの公園で取りました。祝日のためか多くのボストン市民や観光客が芝生の上でリラックスしています。アメリカには野生のリスがたくさん生息しており、それを見た生徒は目を輝かせながら追いかけていたのがとても微笑ましかったです。

 

※朝、寮の前にて。

 

  

その後、初めてボストンの地下鉄に乗りフリーダムトレイル(アメリカ建国の歴史を辿るツアー)の最終地点である“バンカーヒル記念塔”へ。この塔へは階段を使用して頂上まで登ることができ、高さは約67m・階段数は294 段もあります。前日の疲れも残っているのでさすがに登りたい生徒は少数だろうと思っていましたが、なんと2/3 が挑戦することとなりました。さすが10 代、まだまだ元気が有り余っているようでした。ようやくの思いで登りきるとそこからはボストン市内が見渡すことができ、写真をたくさんとっていました。

※地下鉄ホームにて。

 

 
※バンカーヒル記念塔前にて。

  

  

次に、米国船コンスティテューション号という、今でも航行可能な世界最古の戦闘艦を見学しました。船内を散策したりセーラー服を来た水兵さんに勇気を出して写真をとったりと楽しむ姿が見受けられました。

※コンスティテューション号とともに。

 

  

そして、フェリーに乗ってフードコートやお土産屋さんが立ち並ぶ“クインシーマーケット”へ行きました。ここではそれぞれ昼食をとりお土産などを買ったりして楽しんだようです。早速、ボストンの有名なクラムチャウダーやロブスターロールを食べた生徒もいました。

 

おなかがいっぱいになった後はアメリカ最古の公園であるボストンコモンへ行きました。
花火が終了する夜11 時までこの公園で過ごすことになったのですが、同じ寮に住んでいて、明日以降のクラスメイトになるであろう他国留学生も同様に集まっていたので、早速交流を開始しました。それまでは長時間のツアーで疲れていたのですが、交流となるとみんな一気に元気になりました。最初はなかなか声をかけられないでいましたが、誰かが一人、また一人と留学生の中に入っていくと、周りの生徒もどんどん挑戦し始めました。サッカーをしている仲間に入ったり、ゲームをしたり、外国語を教えてもらったりと、かなりアクティブに行動していました。ここである程度顔見知りなれたので明日からの授業も比較的スムーズに受けられるのではないかと思います。今後が非常に楽しみです。

※他国留学生との交流場面。

 

 

22 時半からようやく花火が始まりました。日本のものにひけをとらない花火にみんな大興奮。その後寮へ戻り、明日の準備をして一日が終わりました。

※見えづらいですが、花火の様子。

 

 

本日も長い一日でしたが、独立記念日という一大イベントを体験できました。日本ではあまりない厳重警備に、改めて日本の治安の良さを感じるともに、世界の政治・経済の中心であるアメリカの現状を目の当たりにすることができたと思います。これも大変貴重な体験なので今後にも役立てられるのではないでしょうか。

 

明日から英語授業が開始します。日本で受けたプレイスメントテストの結果はどうなのか、クラスメイトはどんな人たちなのか、授業についていけるのか、と期待と不安でいっぱいだと思いますが、本日の交流場面を見て彼女たちなら絶対にうまくやっていけると信じています。明日も元気な顔を見せてくれることを期待しつつ、2 日目の研修報告といたします。

アメリカ研修 第1日 報告

1 日目 2016 年 7 月3 日(日)

 

第一回アメリカ研修当日、暑いなか全員 9:30 までに集合することができました。お集まりいただきました保護者の皆様、先生方、誠にありがとうございました。
出発式では校長先生のメッセージや生徒代表の決意表明をいただき、バスで成田空港へ向かいました。

 

※出発式の様子です。

 

 

※バス車内での様子。

 

 

成田空港では外国人観光客がとても多くすでに気分は海外にいるかのようでした。みんなのテンションは高く、貴重品管理には十分注意をしてもらいながら搭乗時間まで自由に過ごしました。搭乗・離陸が1時間ほど遅れるトラブルもありましたが、いよいよ飛行機で経由地点・ミネアポリス・セントポール国際空港へ出発です。

 

※成田空港電光掲示板・セキュリティーチェックの前で。

 

 
ミネアポリス・セントポール国際空港に到着。約10 時間のフライトでは、それぞれ映画を見たりゲームをしたり寝たりと自由に時間を過ごしたようですが、時折気流の関係で多少揺れたのでなかなか寝付けず眠そうな表情を見せる生徒もいました。しかし、まだまだみんな元気です。乗り継ぎまでの約4時間の自由時間では、空港内の散策や夕ご飯を食べたり買い物をしたりする姿が見られました。

 

深夜12 時前、ようやくボストンへ到着。さすがにみんな疲れた様子でしたが、寮の簡単な説明を受けそれぞれの部屋へ、シャワーを浴びて就寝は2 時頃となりました。

 

※ボストン空港にて、語学学校のスタッフから簡単な説明を受けている様子。

 

 

明日は、アメリカの重要なイベントの一つである独立記念日で祝日の為、語学学校はお休みですが、特別に地元で行われるフェスティバルに参加します。この記念日を現地で体感できる太田女子のみなさんはとてもラッキーです。まずは明日の朝、元気な笑顔を見せてくれると期待し、しっかりと“アメリカ”を味わえる一日になるよう全員で頑張ります。

ボストン到着


添乗員の平山さんからのメールです。

現地時間7/3(日)夜12時前にボストンに到着し

先ほど、寮のチェックイン・部屋への移動が完了しました。

長旅で疲れた表情も見えますが、体調不良者はおりません。

 

明日は、11時にプログラム開始となりますので

午前中はゆっくり休むことができます。