2019アメリカ研修2日目報告

2日目 2019年 7月 1日(月)

 

 昨夜は深夜に寮に到着したため、朝食の時間に起きてこられるか心配していましたが、全員が寝坊することなく元気に姿を見せました。ブッフェ形式での朝食は、パンケーキやシリアルの他、ソーセージやポテトなどいかにもアメリカらしいものでしたが、皆朝から食欲も旺盛で次々とお皿に盛っていきました。カフェテリアには多くの留学生がいましたが、いきなりその輪に飛び込んでいく勇気のある生徒はなかなか現れず、まずは友達同士でテーブルを囲んでいました。先輩方は本当にこの雰囲気の中で話しかけたりしていたのか?と疑ってしまうほど、今の自分たちには高すぎるハードルに思えているようです。
 朝食後は学校のスタッフよりオリエンテーションがありました。学校のルール、寮での過ごし方などを教えてもらうのですが、ところどころ「今なんて言った?」「どういうこと?」とザワザワ。その雰囲気にスタッフもわかりやすく言い換えたり、身振り手振りで伝えてくれます。昨夜対応してくれたスタッフに対しても「Welcome な気持ちを感じてうれしかった」と言っていた生徒がいましたが、明るく親切なスタッフのおかげで皆緊張もほぐれてきました。問いかけには元気に答え、説明を一回で理解した生徒たちに「優秀だね!」と言葉もいただきました。
 今週は多くの新入生が入学したということで、他国の新入生は本日プレースメントテストを受け、明日から全員がレベル分けをされたクラスでレッスンが始まります。新入生同士のクラスを前に、本日の授業は太田女子の生徒のみで行いました。今日のレッスンは、生徒のレベルに合わせた内容で、初日と言うこともあり自己紹介や、スモールトークなどが中心です。明日、同じクラスになる留学生との交流にも欠かせない実用的なレッスンとなりました。

英語クラスの様子

MIT キャンパスツアー

 

 本日の午後、まず訪れたのは MIT(マサチューセッツ工科大学)です。東京大学卒業後、現在 MIT の院生となられた吉永さんがガイドをしてくださいました。この経歴を聞いた生徒たちはどよめき緊張気味な様子でしたが、どんなことも答えて下さる吉永さんの気さくな人柄に徐々にリラックスした雰囲気に。今日は強い日差しが照り付ける真夏のような暑さだったため、空いている教室で質疑応答の時間を何度かとっていただきました。吉永さんの研究について、勉強方法などから始まり、他人と比べてしまうと言う生徒には共感と共に「自分に見合った目標設定をする」と言うアドバイスもありました。高校時代は部活に明け暮れていたという意外な事実に、自分たちと変わらない身近さを感じた半面、毎日必ず勉強していた、高校三年生ころは今では考えられないくらいの時間勉強をしていたというお話には、それだけのことをした結果なのだと納得の表情でした。
 その後は、同じく有名大学の一つであるハーバード大学へ向かいました。こちらではアメリカの大学に進学後、ハーバード大学院生となられた古賀さんがご案内してくださいました。同じ女性ながら、優秀な遠い存在と言うイメージを持っていた生徒たちですが、古賀さんの柔らかい雰囲気に徐々に距離が近づきます。様々な校舎を歴史やエピソードを交えてご説明いただきました。一年生だけが利用できる食堂や教会等、歴史ある建物は大学のイメージとは程遠かったようで、多くの建物や風景をカメラに収めていました。最後の質疑応答では、勉強方法についてはもちろん、苦手教科を好きになるためのアドバイスを求めたり、アメリカでの生活についても丁寧に答えていただきました。

ハーバード大学キャンパスツアー

 

 ここにきて、生徒たちの疲労はピークに達しており、最後の力を振り絞ってフィッシャーカレッジへ戻りました。夕食後はイブニングアクティビティがあります。こんなに疲れていて、参加できるのかと不安になるほどでしたが、全員集合時間に集まり、それぞれのアクティビティに向かいました。疲れもあり、室内アクティビティであるゲームを選んだ生徒は日本人だけだったため残念そうでしたが、その後ショッピングに出かけて、ついに留学生と話せた!と嬉しそうに報告してくれました。バスケを選んだ生徒たちは、他国のグループに入って行きづらいと躊躇していましたが、最終的には留学生と話しながら帰ってきて「楽しかった!」と満面の笑みです。
 アクティビティを通して、ようやく留学生との交流が始まりました。明日以降も、この笑顔がどんどん増えていくことを願っています。