2018アメリカ研修5日目報告

5日目 2018年7月19日(木)


 本日のボストンは雲一つない快晴、毎日爽やかな風が吹いており大変過ごしやすい気候が続き、日本の暑い夏を忘れてしまいそうです。
 日に日に授業に出かける生徒の顔も笑顔が増え始めています。もちろん上手くいく事ばかりではないと思いますが、それでも小さな自信に繋がっているようです。本日のしおりには、「日に日に英語が聞き取れるようになって嬉しい」「カフェテリアで座る場所を探していた留学生に、食べよう、と誘って一緒に食べた」「最初にあった不安がなくなった」などポジティブな内容が多くありました。また、昨日の振返りの話し合いを受けて、「自分と同じ悩みを持っている人がいて安心した」「出発前の柔軟な考え方・初心を思い出した」「諦めそうだったけどもう一度頑張ってみる」「もっとできることはないか探して行動する」というコメントも多く見受けられました。印象的だったのは「自分の行動が、他の友達の役に立った(参考になった)事、自分の発信したことが相手に伝わってそれがヒントとなり、自分の自信にも繋がった」というコメントです。お互いの発言や行動がうまく相乗効果を発揮しチームとしていい刺激となっているようです。

 本日の午後のアクティビティは盛り沢山でした。まずは、アメリカで起業し医療関連のマーケティング会社を経営されている松川原氏にお越しいただきました。経営者として日米両方の社会や企業を知る立場から、今高校生は何をしていくべきか、というテーマで話が進みます。今年話題となったオリンピックのパシュート選手の話を織り交ぜながら、世界にどのような流れが押し寄せているのか、アジア・IT・人工知能の台頭が著しく予測出来ないで現代社会において、今高校生は何をするべきなのか、という内容を熱くお話しいただきました。

 お話の中では、問題発見能力・問題解決能力・創造能力・構想力を磨いていくべきであることや、他人本位ではなく自分軸で考えることの大切さを説いていただいたりしました。自分の将来を自分の手で設計するには、自分には何が出来て何ができないのか、本来出来る/出来ないと思っていたことが実はできた/出来なかった、という点を知る必要があり、その見極めにはトライ&エラーが欠かせない、という内容が印象的でした。そもそも挑戦して失敗をしていかなければ何も始まらない、どんなに敏腕な企業家でもその裏では何千回もの試行錯誤を乗り越えています。この研修が成功するか否かも多くのトライ&エラーにかかっています。失敗することを恐れずどんどん挑戦して失敗をして欲しい、というメッセージをいただきました。

■松川原氏のレクチャーの様子

 

 その後は場所を移動し、引き続き松川原氏にハーバード大学案内をしていただきました。
ジョン・ハーバード像、大学の図書館としてはNO.1の蔵書を誇るワイドナー記念図書館、 メモリアルホール、卒業式が行われるハーバードヤード、記念ホールなど、興味深いお話を聞くことが出来ました。ハーバード大学の資金力や学内の図書館数(約70館!)について話が出ると、何度も生徒たちから驚きの声が上がっていました。勿論感じ方も様々かと思いますが、学び多い貴重な時間となったことは間違いありません。

 寮までの帰路は、土曜の班別自主研修の練習も兼ねて、先生ともご相談し現地解散と致しました。グループ毎に携帯電話を渡し、いつでも連絡の取れる状態+注意事項を説明し、解散。皆好きな方向へ散っていきました。結果的に時間までに帰宅したグループもいますが、時間を過ぎてしまうグループもいました。その中でも1グループは電車を降りた際にはぐれてしまいました(後に問題なく帰ってくることが出来ました)。そのようなイレギュラーの事態でも、各班が事前に遅れる連絡を入れてくれていたことが一番の安心材料となり待つことが出来ました。予期せぬ出来事にはどう対応すべきか、柔軟に動けていますので安心です。
今回上手くいかなかった事は必ず次に活かしてくれることと思います。

■ハーバード大学訪問中

 

■ワイドナー図書館前

■ステンドグラスの美しい記念ホール内にて

■ジョン・ハーバード像の前で

 

 夕食後のイブニングアクティビティは、サッカー、ボストン・コンテンポラリー・アート美術館、カフェテリアでのリラックスタイムでした。太田女子生徒はそれぞれのアクティビティに参加。サッカー組は「男子留学生と対戦をして勝った!楽しかった」と笑顔と共に戻ってきました。美術館組は、現代美術に触れ「これも芸術なのか」と感性を高めたようです。カフェテリアに残った生徒達も大健闘!各テーブルで他国の留学生を巻き込んでの交流が始まりました。持参した習字道具で留学生の友達の名前を漢字で書いてプレゼントしたり、お吸い物を振る舞ったり、UNOで遊んでいました。果敢に挑戦するも上手くいかず断られることもありましたが、やりきった後は充足感に満ちていました。

■イブニングアクティビティ

 

明日はいよいよ授業ラスト1日となります。全員笑顔で終えられるよう全力で頑張ります。