2018アメリカ研修3日目報告

3日目 2018年7月17日(火)

 

研修3日目、天気は午後から下り坂となり、ボストンでは珍しく激しい雨が降る1日となりました。カフェテリアでの朝食風景は、疲労感が溜まっているのでしょうか、昨日と比較してなんとなく日本人同士で固まっているように感じました。留学生の数は合計160名以上、太田女子生徒1人に対して約7人の計算となります。今日はどのようにして留学生と触れ合っていくのでしょうか。

■朝食時

毎日生徒達の授業中、毎日提出してもらっている“しおり”の日記部分を先生と確認しています。そちらには前日の様子について各々が感じたことが書かれています。まずは、他国からの留学生の授業態度について。授業中でもスマートフォンをいじったり、真面目に授業に参加していないように見える、とありました(もちろん、他国からの留学生全員ではありません)。日本人の授業態度と比較するとお世辞にも良い態度とは言えませんが、そんな留学生が日本人の沢山いるクラスでも積極的に、どんどん発言する姿にカルチャーショックを受けたようです。その他、食事の際に同じテーブルに座っても、自分から話しかけないと何も始まらない、盛り上がっている留学生同士の中には入っていけない、、、という感想など、待っているだけではだめだけれども、なかなか一歩が出ない、という葛藤が垣間見るこごができました。語学学校での数日間の生活、たくさん悩んで挑戦して、小さな成功を積み上げていってほしいです。
ランチ後は、世界大学ランキングで常に上位にランクインしているマサチューセッツ工科大学でのキャンパスツアーでした。「工科大学」という名称ですが、言語学や人類学などの文系科目も充実しています。東京大学理科1類から工学部生命工学化を卒業、現在MIT大学院に在学中の吉永さんにご案内いただきました。更に、ラッキーなことにたまたま居合わせた、同じく大学院に所属する鵜飼さんも急遽参加いただき、お二人でご説明いただくことが出来ました。(これも太田女子生徒の持つ強運によるものではないかと思います。)あいにくの雨でなかなかじっくりと景色や建物の外観を見ることは出来ませんでしたが、広大な基地に大学のキャンパスとは思えないようなデザイン性のある建物は生徒たちの目に新鮮に映ったようです。有名なMITのハック(いたずら)や、メディアラボの説明もしていただきました。その後実際の教室に入らせていただき、座談会形式で質疑応答タイムを設けていただきました。どうしてMITへ行ったのか、宿題の内容や大学/大学院への入学方法から、高校時代の勉強法や部活との両立方法、プライベートな話まで多岐にわたる内容で、予定していた時間を延長して貴重なお話を聞くことが出来ました。「日々の学校の授業を大切に、これが一番」というお二人のメッセージが生徒の心に刻まれたのではないかと思います。ボランティアで立候補してくれた生徒代表によるお礼の挨拶で終了
となりました。

■MITツアー中の様子

■有名なドームの前で

■質疑応答中


寮に戻り、再び多くの交流チャンスのある夕食とイブニングアクティビティ(室内スポーツとカフェテリアでのリラックスタイム)の時間となりました。多くの留学生のため、座席がうまく空いていないことも関係しているのか、本日はなかなかうまく関わりが持てないようで悔しそうな表情。このままの調子でアクティビティも終えてしまうのかと思っていたところ、昨日では見られなかった光景が。日本から持参した武器を両手に、“Hello!”と言って輪の中に入っていく生徒。最初こそぎこちない様子でしたが、首から下げている名札や辞書、身振り手振りを使って必死でコミュニケーションを取っていました。折り紙・けん玉・ウノをやっていたようで、何度も楽しそうな笑い声が聞こえてきました。その後、室内スポーツに参加していた生徒が戻ってくるなり、「楽しかった!!!」という言葉と共に楽しそうな写真を沢山見せてくれました。
まだまだどう動くべきか悩んでいる生徒も多いですが、「何かしよう、どうにかしてコミュニケーションを取りたい」という気持ちがひしひしと伝わってきます。確実に前進していることを感じられる1日となりました。この調子を維持したまま、折り返し地点である明日も更なる前進ができるよう、サポートしてまいります。以上で3日目の報告書と致します。

 

■イブニングアクティビティ中