カテゴリ:アメリカ研修2016

アメリカ研修 第9日 報告

9 日目 2016 年 7 月11 日(月)

 

本日のニューヨークは最高気温 27℃、湿度は低くからっとした暑さで過ごしやすい一日となりました。研修最終日を飾るのは市内観光と国際連合の訪問です。観光客でごった返していた週末とは一変、平日はオフィスワーカーが多く道路も商業車で混雑し移動に多少の時間がかかってしまいます。まずはバスでマンハッタン島の最南端にあるバッテリーパークと呼ばれる公園へ。ここからは遠いながらも自由の女神を見られるスポットです。空も真っ青で視界も良好なので綺麗な景気を見ることができました。その後、エンパイアステイトビルディング、カーネギーホール、チャイナタウン、話題のトランプタワー、5 番街のティファニー本店、ユニクロ、9.11 の跡地に最近建設された全米No1 のワンワールドトレードセンター等を車窓から観光しました。見どころ盛りだくさんのニューヨークですので、数日の滞在では網羅することはまず不可能です。今回は車窓観光となりましたが、今後の留学や旅行・仕事等で訪れる際の下調べ、ということで次回の参考にしていただければと思います。

※自由の女神をバックにバッテリーパークにて記念撮影

  

※ワンワールドトレードセンターをバックに記念撮影

 

お昼の場所は、数々の映画やドラマのロケ地にも使われる神秘的な雰囲気のグランドセントラルターミナルのフードコートでとりました。研修開始後 1 週間以上が過ぎ初めと比較すると、決断スピードが早くなり注文・お会計も難なくでき改めて適応力の早さを実感しました。

 

午後は国連本部でのプログラムです。平日のみ見ることのできる加盟国 193 か国の旗が掲げられている姿は非常に圧巻でした。事務局ビルと日本国旗をバックに記念撮影をしていざ中へ。まずは、特別にアレンジいただいた経済社会局のチーフである伊東亜樹子様による講義でした。伊東さまの自己紹介後、急遽太田女子高校について説明を依頼されましたが、2 年生の生徒2 人がボランティアで学校概要や特徴を説明してくれました。急な依頼にも堂々と対応しさすが 2 年生、全体を牽引する存在だと感じました。そして仕事内容・この仕事に就いた経緯・高校時代をどう過ごせばいいか・生徒の夢とそれに対してのアドバイスなどについて講義をしていただきました。質疑応答時には、各国のスタッフとコミュニケーションをとる際に困った事、現在の仕事がどのように世界を変えたのか、国連職員採用試験等、様々な質問が挙がり今回でしか聞くことのできない貴重なお話を聞くことができました。「今は興味のあることのネットワークを広げる事だけでなく、できるだけ多くのことに興味関心を持ってほしい」とのメッセージをいただき約1時間の講義は終了しました。

その後は、3 グループに分かれてガイドツアーに参加しました。国連総会・安全保障理事会など主要な場所を巡り、会議真最中の緊迫した経済社会理事会内も見学し貴重な体験ができました。ツアー中は英語での説明であったため、なかなか理解が出来ずショックを受ける生徒が何名もいましたが、日本語でも難しく更に英語のため当たり前のことです。この悔しさを忘れず、今後のモチベーションにしていただければと思います。国連での経験は、ぼんやりながらも国連を視野に入れていた生徒、そうでない生徒にとっても今後の将来設計に少なからず影響を与えるのではないかと思います。

明日はとうとう日本への帰国日となりました。初日から大小様々な試練が生徒達を待ち受けていましたが、引率の先生方のサポートもあり一人一人が自分の力で乗り越えてここまで来ることができました。日に日に逞しくなる生徒たちに驚かされることも多々ありました。今回の研修では様々な立場の方からお話を伺うことができましたが、皆様から頂いたメッセージで共通する点は「今のうちにできるだけ多くのことに興味を持ちチャレンジをする」ということではないかと思います。帰国後も研修中に感じたこと・学んだこと・考えたことを忘れず自分たちだけなく、周りの友達にも共有し経験を昇華していただければと思います。

国際連合にて

  

学校に無事戻るまでが研修の一部ですので、水曜日に全員の元気な姿を見せられるよう
改めて気を引き締め直して明日を迎えたいと思います。

 

※明日は終日移動日となりますので、出発・帰国報告をする予定です。

 

 

アメリカ研修 第8日 報告

8 日目 2016 年7 月 10 日(日)

 

いよいよボストン出発の日。予定通り8時にバスへ乗り込みニューヨークへ向かいました。皆、前日まで留学生との交流と荷物のパッキングに勤しんでいたので約 4 時間の移動中、車内はとても静かでした。
予定通りにニューヨークに到着し、まずはタイムズスクエアで各自昼食をとりました。アメリカは現在夏休みの為、全米各地からの観光客でニューヨークは混んでおり特にタイムズスクエアは様々な人種や言葉が飛び交っていました。観光客目当ての大道芸人やスリも多くなるのでいつも以上に注意を払わなければなりません。1 時間の集合時にはお土産の袋を持っている生徒もちらほら。お昼もそこそこに買い物をしていたようです。初めての場所にもかかわらずどんどん行動しており、さすがボストンの研修を乗り越えただけあってガッツ・自信が感じられました。

 

※タイムズスクエアにて

 

その後、研修の目玉の一つであるブロードウェイミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しました。ブロードウェイを夢見て世界中から一流のダンサーや歌手が集まるため、全てのレベルが桁違いで鳥肌が立つほどです。冒頭から迫力のある歌と踊り、演出に大感動、終始涙を流して感激している生徒もいました。勿論、全て英語ですが、リスニング力がついてきた生徒たちは、聞こえた単語をひろい意味を理解できたのではないでしょうか。なによりも、一流のものに触れられた経験は、彼女達にとって非常に大きなインパクトを与えたことと思います。

※ミンスコフシアター前にて

 

 

夜は、群馬県出身の社会人女性4名(不動産、人材育成、医師、人材会社)との食事を兼ねての交流会がありました。ニューヨークという世界の中心地で活躍している地元の先輩の話を聞くことはなかなかできません。この交流会はボストンで学んだこと・考えたこと・将来に対する思いを自分のなかでうまく昇華していくいい機会になると思います。4名の中には太田女子出身の先輩もおり、生徒達もとても楽しみにしていました。10 名ずつに分かれたテーブルではどこも盛り上がっておりました。海外へ出た理由、英語の勉強について、学部の選び方について、職業について、留学について等、たくさんの質問が出た
ので、予定していた時間を延長してお話しいただくことができました。そして、各テーブルからボランティアでゲストへお礼・感想を言ってもらい終了しました。ゲストの方々は、太田女子生徒の元気でそれぞれが自分の意見や思いをしっかり持っているところに驚かれていました。「海外に行く/行かないに関わらず、広い視野を持つことで選択肢の幅を大きくして、いつまでも好奇心旺盛に行動してほしい」というメッセージをいただきました。
今回の交流会で得たものを今後の進路にも生かしてもらえることを期待します。

 

※交流会中の様子


残すところ、明日が最後の研修となりました。ラストを飾るプログラムは太田女子生の為に特別にアレンジいただいた国連訪問です。非常に多くの生徒が楽しみにしています。
最後までトラブル等が起こらないよう、気を抜かずに走りぬきたいと思います。

アメリカ研修 第7日 報告

7 日目 2016 年 7 月 9 日(土)

 

本日は昨日に引き続き気温は 18℃ほどとなり肌寒い一日でした。実は前日まで雨の予報だったのですが、みんなの今までの頑張りのおかげか曇りの天気となり、問題なく班別自由行動ができました。
班別自由行動に際し、班長は班員をしっかり見る、班員はリーダーをサポートする、時間厳守、無理なこと・危険なことはしない、そして思いっきり楽しむ!ことをみんなで約束。各班の班長には 1 台携帯電話を持ってもらい、遅れる場合、迷った場合等何かあった場合は必ず電話をしてもらいます。それぞれの班が事前に立てたプランをもとにボストン市内へ走り出していきました。集合時間は 17 時です。時間通りに戻ってくることができるか、道に迷わないか等ドキドキしながらみんなの帰りを待ちました。最終的には集合時間に遅れてしまった班はあったものの、それぞれ遅れると分かった時点で連絡をしっかり入れてくれ全員無事に帰ってくることができました。遅れた理由は、乗ろうとしていた地下鉄が車両故障で動かなくなり急遽バス移動となった事、迷ってしまった事、申し込んだツアーが予定時間通り開始されなかった事などで、イレギュラーなことがたくさん起こったようです。海外では(時には日本でも)予定通り行かないことは日常茶飯事です。世界でもまれな日本の正確さを身をもって経験できたのではないかと思います。そんなイレギュラーなことが起きても、ちゃんとしかるべき対応をして臨機応変に出来たことは、みんなの今後の糧になることと思います。

 

※班別自由行動を終えて

 
 

 

 

その後、クラスの修了書授与式があり、プレゼントとして語学学校のTシャツをいただきました。4日間のクラスを 40 名全員が欠席・遅刻することなく受けることができ大変うれしく思います。

※修了書・Tシャツと一緒に

 

 

週末のため、留学生のほとんどニューヨーク旅行をしており、夕食時のカフェテリアにはあまり留学生がいませんでした。最後のカフェテリアでの夕食なので、そのような状況でも必死に留学生を見つけて一緒に食べている生徒もいました。時間が経つにつれ徐々に留学生も集まってきて、交流タイムが始まりました。こちらから後押ししなくても自然と話ができるようになっています。日本から持参した竹刀を披露した生徒もいれば音楽を一緒に聞いたり、折り紙をしたりする生徒もいました。初日はただ隣に座るだけ・・・という状況が多かったですが、今では笑い合ったり連絡先を交換し合ったり、言葉を教え合うほどで積極性が増したように思います。これも、目の前のチャンスを見逃さず生徒一人一人が勇気を出して一歩踏み出した結果ではないでしょうか。

 

※交流時の様子

 

 

明日はいよいよみんなが楽しみにしていたニューヨークへ出発です。ニューヨークは雰囲気が全く違い、一層の貴重品管理徹底・団体行動の意識が求められます。ボストンでの辛くも楽しかった思い出をむねに、気を引き締めて明日を迎えたいと思います。

アメリカ研修 第6日 報告

6 日目 2016 年 7 月8 日(金)

 

本日は曇り時々晴れ、気温は 18℃ほどでじっとしていると涼しい天候でした。朝食時間は 7:45~8:45 でその時間内で食べていますが、今日はいつもより遅く来る生徒が多くかなり疲れがたまっていたようです。研修も残り少ないですが、最後まで「目の前のチャンスを逃さない」という意識を共有しそれぞれのクラスへ向かいました。
最後の授業では、映画鑑賞やゲーム、クラスで市内散策等がありました。とてもいい表情でクラスから戻ってきたので達成感が伺えました。計 4 回の授業でしたが、悩んだり苦しんだりしたことが毎日提出されるしおりから伝わってきています。最初の方は、怖い・不安という表現が多かったですが、今では、「授業についていく意思」が見られるようになりました。授業中に積極的に発言する生徒も多く、この意識を日本にも持ち帰って周りに伝えてほしいと思います。

※授業/お昼の様子

  

午後はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて日本人院生・遠藤礼子さんにキャンパスツアーをしていただきました。遠藤さんは、土木環境工学博士課程に在籍しており、水文学・環境工学の立場からマラリアを予測・予防することに焦点を当てた研究を行っています。遠藤さんとの待ち合わせの場所まで松川原さんに案内いただく道中、今まで遠慮して質問できなかった生徒達が我先にと松川原さんをつかまえて質問をしていました。今回は松川原さんに何度か会う機会があったので、質問するチャンスを逃しても次がありましたが、本来であればそうはいきません。目の前のチャンスをどれだけ逃しているか、非常にもったいないことをしていたと感じてもらえたことと思います。そのためか、遠藤さんにキャンパスをご案内いただいている最中も生徒達からの質問が途切れることがなく、貪欲に情報をあつめている姿が頼もしかったです。広いキャンパス内では、有名なロジャーズビルディング・メディアラボ・教室内部等を詳しくご説明いただきました。また有名なハ
ック(知的かつ洗練されたいたずらのこと)も教えていただき生徒からは驚きの声が上がっていました。1 時間のツアー予定でしたが、生徒から質問がたくさん出たので 30 分延長してくださり質疑応答タイムを作っていただきました。「なぜアメリカに来たのか」「日本とアメリカの入試/大学費用の違い」「勉強の仕方」「来てよかったこと」「学部の選び方」「遠藤さんの将来について」等など、時間が足りないほどでした。「みんな情報がないだけで、実は海外進学は思っているほど難しくない、みんなもやろうとすれば出来る」というメッセージは特に印象的でした。遠藤さんは女性で年齢も 20 代ということもあり、自分の近い将来の姿と重ね合わせながら話を聞いた生徒もいたのではないでしょうか。

 

※キャンパスツアーの様子

 

夜の交流時間は、部屋に戻る時間 21:00 ぎりぎりまで留学生とジェンガやUNO をしていました。また、公園でスポーツをしたグループもいました。大声で笑い合いあったり、母国語をしゃべっている留学生がいれば「Please speak English!」と促したり、時間が過ぎても名残惜しそうにしゃべりながら部屋に戻る姿はすっかり留学生の一員で輪の中に溶け込んでいます。

※交流時の様子

 

寮滞在もあと一日ですが、迷うことなく留学生が集まる中に飛び込んでいく生徒と日本人だけで固まってしまう生徒との二分化が顕著になってきているように思います。友達同士で英語だけで会話をすると決めたグループもいました。頑張っている生徒の姿をみてなかなか一歩踏み出せなかった生徒もチャレンジしてほしいと思います。また、解散後の集合時間にばらつきが出るようになりました。時間までに戻ってくる生徒もいますが遅れてしまう生徒もいます。一人ひとりのその行動が全体に影響を及ぼし、みんなの研修時間を無駄にしています。また、気の緩みからアクシデントやトラブルにつながる可能性も大いにあります。この研修を生かすも殺すもみんな次第です。今一度自分たちの行動を振り返ってもらい残りの研修を充実させようとお話ししました。明日は、待ちに待った終日班別自由行動です。今日の反省を生かしグループで協力し合って行動してくれることを期待し本日の報告といたします。

アメリカ研修 第5日 報告

5 日目 2016 年 7 月7 日(木)

 

本日も寝坊・遅刻者もおらず、寮カフェテリアでの朝食から1日がスタートしました。
実は昨晩、今までの振り返りと今後の目標を共有するミーティングの場を任意で設けました。参加者は 8 名でお互い悩んでいること、できたことを話し合ったりお互いにアドバイスをしたりしました。みんなの中では、「この留学生は怖そう」とか「男の子ばかりのテーブルでは話がはずまないよね」や、「ちゃんとした文法で文章にして言わないといけない」という思いや先入観もあるようでなかなか踏み出せなかったようです。しかし、やってみないとわからない、間違っても失敗しても全く問題ない、むしろ失敗がないと成功しないのではないか、ということも話し合いました。最後には、「翌日は朝から勇気を出す」という目標をみんなで共有し終了しました。すると、朝食時から果敢に挑戦する姿もあちこちで見受けられました。朝食後のスケジュール確認MTGでは全員に対して「これでいいや、と思っていないか」「このままで研修が終わって後悔しないか」「一歩勇気が出せればもっともっと楽しくなるのでは?」と声掛けをして自身のなかで振り返ってもらいました。

 

授業では、日本紹介としてお抹茶とお菓子を紹介したり、映画をみてストーリーを確認したりペアワークやゲームをしたりなどと様々なことをやっています。「今日はとなりの留学生と話せた!」「先生の言っていることがだんだんわかってきた」「国によって授業の受け方が全く違う」「積極的に発言できた」という声をたくさん耳にしました。次第に耳も英語に慣れてきており、咄嗟に「Yes」「Wow」などの言葉が出る生徒もおり適応力の速さに驚いています。どんどんペースを掴めているように思います。

 

午後は、5 日にレクチャーをしていただいた松川原さんによるハーバード大学・ハーバードメディカルスクールのキャンパスツアーを行いました。ハーバード大学では有名なジョン・ハーバード像の秘密や 5 月の卒業式で有名なハーバードヤード、アメリカで最も古い歴史と最大級の蔵書数を誇る図書館等の説明を聞きながら、キャンパス内を満喫しました。ハーバード大学は世界 No1 の大学ですが、勉強だけできても入学できません。何か“飛びぬけたもの”が必要です。また、多様化を求めるアメリカの大学は、日本以外のアジア諸国の留学生が増加し日本人学生が減っているアンバランスな現状から脱すべく日本人学生を求めています。決して雲の上の存在ではなく、今後の選択肢の一つとしても考えられるのではないかと思います。ハーバードメディカルスクールはハーバード大学から離れたLongwood という最先端の医療や研究施設が集まっている地域にあります。アメリカの大学システムは興味深く、医者になるためには 4 年生の大学を卒業して大学院の博士課程で
医学の勉強をしなければならないようです。ここ数年で、受験者男女比では女性が上回ったようで女性の活躍が大いに期待されているようです。今回の参加者は理系生徒も多いためとても興味があったのではないでしょうか。ツアー最後に「自分で解決できない問題は絶対起こらない」というメッセージをいただきました。アメリカに来て 5 日目ですが、大変なこと・うまくいかないこと・悔しいことに直面している生徒にとってはとても心にくる言葉だったように思います。残り少ない研修期間ですが最後まであきらめずに挑戦してほしいと思います。

 

※ハーバード大学/ハーバードメディカルスクールにて

  

夜の交流タイムは、今まで避けていたような留学生の中へ飛び込んでいく生徒がたくさんいました。日本から持ってきたお土産も大活躍のようです。イブニングアクティビティでカラオケに参加した生徒たちは、果敢にも三代目 J Soul Brothers「RYUSEI」のダンスと歌を披露!各国の留学生たちも大変盛り上がっていました。その後非常にすがすがしい表情で「勇気を出した今日の自分を褒めたい!」と報告しに来てくれました。留学生と市内散策へ出かけた生徒達も「話ができた」と言ってくれました。なかなか話が続かなく玉砕してしまうこともたくさんありますが、行動してみる、その一歩がとても大きな意味のあるものだと思います。

 
※交流の様子

 

明日は授業最終日です。先生とクラスメイトとの最後の授業をどのように過ごすのでしょうか。まだまだ失敗を恐れたり、チャンスを逃してしまったり、日本人で固まってしまったりする時間も見られますが、みんなでこの研修に参加できた意味をしっかりと考えながら残りの時間を大切に使っていきます。今確実に生徒たちは自分の壁を打ち破ろうとしているので、みなさんの背中を押せるよう努めてまいります。

アメリカ研修 第4日 報告

4 日目 2016 年 7 月6 日(水)

 

本日の気温は 34℃まで上昇し、日差しも強く外に出るとすぐに汗が出てしまう1日でした。早くもボストン研修折り返し地点です。前半はなかなか留学生の輪に入れない様子でしたが、今日は朝食時から留学生と友達になるチャンスを逃すまいと、一緒に食事をする生徒達がいました。

※朝食時の様子

 

 

午前の英語の授業では、新しい留学生が本日から加わり再度クラス編成発表がありました。太田女子の生徒は計 4 つのクラスに分かれ、それぞれ留学生もいます。生徒の日記を拝見していると、「(前日の)クラスに留学生がいなくて残念」という声がありましたが、今日からは平等にチャンスがあるので、残りの授業でどこまでそのチャンスを生かせるかは生徒次第です。しっかり活用してくれることと思います。留学生は、韓国、ベトナム、メキシコ、ブラジル、ルーマニア、ロシア、カザフスタン等、世界中から来ており国際色豊かで、各国の言葉を教えあう声も聞こえました。

 

※クラスの様子

 
午後のアクティビティは、全米でもトップクラスのボストン美術館見学で、古代から現代まで世界中の美術品が 500,000 点以上も貯蔵されています。とにかく規模が大きいのでたった数時間では到底まわりきれませんが、グループごとに目当てのものを見学しました。途中グループからはぐれてしまう生徒もおり、研修半ばで気の緩みも少し見受けられました。改めて海外にいるということを念頭に気を引き締めなおしていきます。

 

※ボストン美術館にて

 

夕食後の自由時間では、日本から持ってきた“自分の武器”を活用して留学生たちと交流するグループやイブニングアクティビティに参加して留学生とスポーツするグループ等がいました。就寝時間ぎりぎりまで各自頑張っていますが、なかなか一歩が踏み出せない生徒もいました。残りの滞在期間で悔いのないよう 1 分 1 秒を大切に過ごせるよう、サポートをしていきます。

※夕食・交流時の様子

 

アメリカ研修 第3日 報告

3 日目 2016 年 7 月5 日(火)

 

研修三日目は、雨模様の中スタートしました。気温は 24℃ほどで昨日より過ごしやすい気候でした。連日の疲労で朝バタバタしてしまった生徒達もいましたが、プログラムに遅刻することはなく、みんなの緊張感の高さが伺えました。

 

本日はオリエンテーション後、クラス分けの発表がありました。太田女子生徒のクラスは Intermediate という中級クラスで、高校生のなかでもレベルが高いとのことでした。クラス分けは決まったものの、ほかの留学生の到着日の関係により、6 日(水)に正式なクラスが発表される予定です。生徒からは、「他国留学生の自由奔放で積極的な様子に圧倒された」「先生が面白く楽しかった」、という声が聞こえました。語学学校での授業は9:00~10:30、10:45~12:15 の 2 コマ構成で、授業回数は残り 3 日間しかありません。明日の授業では留学生に負けないよう持っている力を発揮してほしいと思います。

 

※オリエンテーション・授業の様子

 

  

午後のアクティビティは 2 人の講師によるレクチャーでした。1 人目の講師は、日本語を含め8 か国語を操るコミュニケーションコンサルタント“ケリアン先生” で、企業の国際化をサポートする会社社長として世界のトップたちと活躍されています。それぞれの国の文化と言語の構造的な違いを踏まえどのようにコミュニケーションすべきかという内容をお話しいただきました。少々難しいところもありましたが大変興味深いトピックで生徒達も深くうなずき、時には驚きの表情をしながら聞き入っていました。2 人目の講師は、現地日本人企業家の松川原氏に、変化の激しいこの時代どう対応すべきなのか、高校生であるみんなは何をするべきなのか、という内容を企業家の目線で熱くお話しいただきました。
連日の疲れがピークに達しながらも必死にメモを取って質問をしていて、徐々に積極的になっています。

 

※午後アクティビティの様子

 

 

夕食~就寝時間までは留学生たちと思う存分交流できる時間帯です。この時間をどのように使うかでどんどん差が開いてきます。あるグループは留学生や寮スタッフのいるテーブルを探し一緒にご飯を食べて話をしていました。前日に仲良くなった留学生たちに紙風船をプレゼントして日本文化を紹介したり、UNOをしたりするグループもいます。寮主催のイブニングアクティビティーに参加した生徒たちは、留学生たちと市内散策に出かけ有意義な時間を過ごせたようです。疲れていても一歩一歩前へ確実に進んでいる生徒たちを見て、引率の先生方とともに大変うれしく思っています。

 

※夜の交流の様子

 

 

疲れはピークに達しているようですが、体調不良を訴える生徒はいません。明日でボストンでの生活も半分過ぎ慣れてくる頃ですが、気を緩めることなく残りの研修をつくりあげたいと思います。

アメリカ研修 第2日 報告

2 日目 2016 年 7 月4 日(月)

 

研修二日目、前日の夜が遅かったので、寝坊してしまう生徒がいるかと心配していましたが、全員ほぼ問題なく集合時間である 10:45 に集まり予定通りプログラムを開始することができました。湿度はあまり高くないですが、気温は 31 度まで上がり暑くて青空が広がる一日となりました。独立記念日の為、様々なイベントが開催され、アメリカのイベントの中でも重要な日です。朝から市内の警備も非常に厳しく、お祝いを締めくくる花火が終了するまで寮内に入ることができませんでした。

 

朝食(プラスチックカップに入ったシリアル、パン、オレンジジュース、牛乳)を受け取り、寮スタッフであるセイラさんに案内いただきながらボストン市内を観光しました。
朝ご飯は近くの公園で取りました。祝日のためか多くのボストン市民や観光客が芝生の上でリラックスしています。アメリカには野生のリスがたくさん生息しており、それを見た生徒は目を輝かせながら追いかけていたのがとても微笑ましかったです。

 

※朝、寮の前にて。

 

  

その後、初めてボストンの地下鉄に乗りフリーダムトレイル(アメリカ建国の歴史を辿るツアー)の最終地点である“バンカーヒル記念塔”へ。この塔へは階段を使用して頂上まで登ることができ、高さは約67m・階段数は294 段もあります。前日の疲れも残っているのでさすがに登りたい生徒は少数だろうと思っていましたが、なんと2/3 が挑戦することとなりました。さすが10 代、まだまだ元気が有り余っているようでした。ようやくの思いで登りきるとそこからはボストン市内が見渡すことができ、写真をたくさんとっていました。

※地下鉄ホームにて。

 

 
※バンカーヒル記念塔前にて。

  

  

次に、米国船コンスティテューション号という、今でも航行可能な世界最古の戦闘艦を見学しました。船内を散策したりセーラー服を来た水兵さんに勇気を出して写真をとったりと楽しむ姿が見受けられました。

※コンスティテューション号とともに。

 

  

そして、フェリーに乗ってフードコートやお土産屋さんが立ち並ぶ“クインシーマーケット”へ行きました。ここではそれぞれ昼食をとりお土産などを買ったりして楽しんだようです。早速、ボストンの有名なクラムチャウダーやロブスターロールを食べた生徒もいました。

 

おなかがいっぱいになった後はアメリカ最古の公園であるボストンコモンへ行きました。
花火が終了する夜11 時までこの公園で過ごすことになったのですが、同じ寮に住んでいて、明日以降のクラスメイトになるであろう他国留学生も同様に集まっていたので、早速交流を開始しました。それまでは長時間のツアーで疲れていたのですが、交流となるとみんな一気に元気になりました。最初はなかなか声をかけられないでいましたが、誰かが一人、また一人と留学生の中に入っていくと、周りの生徒もどんどん挑戦し始めました。サッカーをしている仲間に入ったり、ゲームをしたり、外国語を教えてもらったりと、かなりアクティブに行動していました。ここである程度顔見知りなれたので明日からの授業も比較的スムーズに受けられるのではないかと思います。今後が非常に楽しみです。

※他国留学生との交流場面。

 

 

22 時半からようやく花火が始まりました。日本のものにひけをとらない花火にみんな大興奮。その後寮へ戻り、明日の準備をして一日が終わりました。

※見えづらいですが、花火の様子。

 

 

本日も長い一日でしたが、独立記念日という一大イベントを体験できました。日本ではあまりない厳重警備に、改めて日本の治安の良さを感じるともに、世界の政治・経済の中心であるアメリカの現状を目の当たりにすることができたと思います。これも大変貴重な体験なので今後にも役立てられるのではないでしょうか。

 

明日から英語授業が開始します。日本で受けたプレイスメントテストの結果はどうなのか、クラスメイトはどんな人たちなのか、授業についていけるのか、と期待と不安でいっぱいだと思いますが、本日の交流場面を見て彼女たちなら絶対にうまくやっていけると信じています。明日も元気な顔を見せてくれることを期待しつつ、2 日目の研修報告といたします。

アメリカ研修 第1日 報告

1 日目 2016 年 7 月3 日(日)

 

第一回アメリカ研修当日、暑いなか全員 9:30 までに集合することができました。お集まりいただきました保護者の皆様、先生方、誠にありがとうございました。
出発式では校長先生のメッセージや生徒代表の決意表明をいただき、バスで成田空港へ向かいました。

 

※出発式の様子です。

 

 

※バス車内での様子。

 

 

成田空港では外国人観光客がとても多くすでに気分は海外にいるかのようでした。みんなのテンションは高く、貴重品管理には十分注意をしてもらいながら搭乗時間まで自由に過ごしました。搭乗・離陸が1時間ほど遅れるトラブルもありましたが、いよいよ飛行機で経由地点・ミネアポリス・セントポール国際空港へ出発です。

 

※成田空港電光掲示板・セキュリティーチェックの前で。

 

 
ミネアポリス・セントポール国際空港に到着。約10 時間のフライトでは、それぞれ映画を見たりゲームをしたり寝たりと自由に時間を過ごしたようですが、時折気流の関係で多少揺れたのでなかなか寝付けず眠そうな表情を見せる生徒もいました。しかし、まだまだみんな元気です。乗り継ぎまでの約4時間の自由時間では、空港内の散策や夕ご飯を食べたり買い物をしたりする姿が見られました。

 

深夜12 時前、ようやくボストンへ到着。さすがにみんな疲れた様子でしたが、寮の簡単な説明を受けそれぞれの部屋へ、シャワーを浴びて就寝は2 時頃となりました。

 

※ボストン空港にて、語学学校のスタッフから簡単な説明を受けている様子。

 

 

明日は、アメリカの重要なイベントの一つである独立記念日で祝日の為、語学学校はお休みですが、特別に地元で行われるフェスティバルに参加します。この記念日を現地で体感できる太田女子のみなさんはとてもラッキーです。まずは明日の朝、元気な笑顔を見せてくれると期待し、しっかりと“アメリカ”を味わえる一日になるよう全員で頑張ります。