海外研修報告
2017アメリカ研修6日目報告
6 日目 2017 年 7 月7 日(金)
本日はボストンに来て初めての雨となり、気温も上がらず 23℃で少し肌寒い1日でした。この日も朝から留学生と一緒にご飯を食べる姿が目立ちました。明日土曜日からは多くの留学生がニューヨークに旅行に行ってしまうため「もしかすると目の前にいる留学生と話すチャンスは今しかないかもしれない」、そんな思いで勇気を振り絞って話しかけているように思いました。
※朝食・昼食時
午前中の英語クラスは本日で終了です。合計4 回の授業でしたが悩んだり苦しんだりしながらも、同時に楽しんでいる事が毎日提出されるしおりから伝わってきています。失敗を恐れずに行動・発言する、という事を書いている生徒が多く、この意識を日本にも持ち帰ってぜひ周りに伝えてほしいと思います。
午後は、全米で古い図書館の一つであるパブリックライブラリーへ。映画に出てきそうなほど美しい新旧の建築デザインが同居する内装の図書館は現在でも使われています。その後、ボストンで2 番目に高いプルデンシャルセンターに隣接するショッピングモールへ行きしばしの間自由時間を設け各自好きなように過ごしてもらいました。
※パブリックライブラリーにて
夕食後は、今週末に卒業するベトナム人留学生とともに英語クラスの修了書授与式を行いました。プレゼントとして語学学校のTシャツをいただきTシャツのデコレーションをするフェアウェル(さよなら)パーティーが始まりました。仲良くなった留学生に声を掛け、名前やメッセージを書きあいながらハグをしたり目を赤くしたりしている生徒、「帰りたくない」と名残惜しそうにしている生徒、日本人同士で英語を使う生徒、各自の部屋に戻る 22 時ぎりぎりまで留学生、FLS スタッフ達と談笑している様子を見ていると、どれだけ濃い6 日間であったのかが伝わってきました。初日同じテーブルにすら一緒に座ることができなかった彼女たちから今の姿は想像できません。ここで仲良くなった人たちとの関係を大切にして彼女たちの一生の宝物にしてほしいと思います。
※夕食時
※修了式&フェアウェルパーティ
明日は皆が一番楽しみにしていたであろう班別自主研修の日です。事前にボストン市内で行きたいところを調べ班でルートや行程を考えてもらいました。自主研修をするにあたり、団体行動をする上での時間やルール順守は絶対です。しかしながら、緊張が薄れてきたからか本日集合時間に遅れる生徒が数名出てきました。一人の遅れが全体にどれだけ影響を与えてしまうか、更に自分のチャンスも無駄にしてしまいます。また気のゆるみが思わぬトラブルを招きかねないので一度気を引き締め直してこれからの研修に臨むように伝えました。明日も生憎の雨模様となりそうですが、安全第一にボストン最終日を満喫したいと思います。
2017アメリカ研修5日目報告
群馬県立太田女子高等学校 第二回アメリカ研修
5 日目 2017 年 7 月6 日(木)
早くも研修5 日目、ボストン出発日が刻々と近づいていると同時に、こちらでの生活にもかなり慣れてきたようです。ちょうど研修の折り返し地点となりますので、朝食前に有志で研修振返りの場を設けました。疲れている中、朝食前の眠たい時間に何人の生徒達が来てくれるか、、、と思っていたのですが、続々と 13 名が集まりました。この振返りの場では、研修はどうか、100%やり切れているか、悩んでいることはないか、もしあればど
うすればいいか、逆に何か成功したことはあるか、等を皆で意見を出し合いました。やはり、「英語の授業で発言できない、食事の際もただ隣に座るだけで何もできない、、、」など悩んでいたようです。皆で思いを話したり解決案を出したりすることで、こう思っているのは自分だけではない、とホッとした生徒もいたかと思います。残りの研修も挑戦をたくさんして悔いのないようにしようと話し合い、いざ留学生がいるカフェテリアへ。早速考えた案を実践する姿や振返りの場にいなかった友人にも「こうしよう!」と声をかける姿が沢山ありましたが、その方法が必ずしもうまくいくとは限りません。しかしこの挑戦は決して無駄ではありません。どのようにすれば上手くいくのかをこのトライ&エラーで見つけて欲しいと思います。
英語クラスでは、各国留学生の発言の多さに驚いている声が多かったです。太田女子生徒はその雰囲気に圧倒されてしまいなかなか発言が出来ない、とう悔しさを感じたようですが。中には、一回勇気を出して発言するとどんどん発言したくなって楽しかった!という強者もいました。また、日本では教科書通りに進む授業ですが、こちらでは生徒の発言やディスカッションで授業が成り立つため必ずしもテキスト通りではありません。日本との違いをたくさん教えてくれましたが、それを拒否するのではなく、むしろおもしろい!と受け入れている太田女子生徒は柔軟さや適応力がしっかりと身についていると感じました。
※クラスメイトや仲良くなった留学生と
本日の午後のアクティビティはボストン美術館訪問でした。全米でもトップクラスのボストン美術館は、古代から現代まで世界中の美術品が500,000 点以上も貯蔵されています。とにかく規模が大きいのでたった数時間では到底まわりきれませんが、3 グループごとに目当てのものを見学しました。昨日の松川原氏は感性を磨くことの大切さを話されていたのですが、この美術館訪問はまさにその感性を磨く絶好の場でもあります。私が担当したグループは目にする作品すべてに自分なりの感想を言っており、感性がとても豊かで驚くばかりでした。どの生徒も美術作品から様々なインスピレーションや刺激を受けたと思います。
※ボストン美術館へ移動中 |
※地下鉄乗車前 |
※美術館玄関前 |
※美術館前で留学生と |
※日本エリアにて |
本日の夕食時も果敢に留学生とコミュニケーションを取ろうとする生徒もいましたが、なかなか勇気が出ない生徒もおり少しずつ差が出てきているように思います。カフェテリアの様子を見ていると、日本人同士の話に夢中になり声を掛けたり仲良くなったりした留学生が一人で食べていることに気が付かないでいることもありました。どのような時でもアンテナを張り巡らせることも留学生とコミュニケーションをとるうえで大いに役立つと思います。その後は生徒達が楽しみにしているイブニングアクティビティの時間です。今回は、ボストンコモンでスポーツ(サッカーやバドミントン)、ショッピング、ランドリー、カフェテリアでゲーム、でした。半数の生徒がスポーツを選択し FLS スタッフ、留学生と共に出かけていきました。その他の生徒はカフェテリアで着付け・習字のデモンストレーションをしたり、日本の可愛いシールをプレゼントしたりといろんな手段で留学生を惹きつけていました。中にはそっけない留学生もいて無反応で話しかけづらい人たちもいるのですが、このときは太田女子生徒の周りに集まり笑顔で会話が!生徒達が一つ壁を乗り越えたように感じました。スポーツ組も「太田女子生徒のテンションの高さに留学生たちがノッてくれて盛り上がった!」と非常に良い顔で話してくれました。どことなく朝よりも失敗を怖がっている様子がなくなってきているように思います。
明日の朝からもこの調子で頑張ってくれると期待しています。
※イブニングアクティビティの様子
明日は英語クラス最終日。また、土曜日は留学生たちがニューヨーク旅行に出かけてしまうので交流できる日は実質1日しか残っていませんが、彼女たちがどこまでやりきってくれるか、非常に楽しみです。
2017アメリカ研修4日目報告
4 日目 2017 年 7 月5 日(水)
研修4 日目となる本日は、早くもボストン滞在の折り返し地点です。前日は夜遅くのプログラム終了であった為、疲れが残っている生徒もいましたが、今日から本格的な英語クラスの開始です。
今回の研修は本人次第で起床時~就寝時まで各国の留学生と交流することが可能です。カフェテリアでの朝食時も然り、自分でどんどんチャンスを掴める環境ですが、寝起きの為かどのように声を掛けていいのか戸惑いなんとなく日本人同士固まってしまう傾向にあります。その間にも時間は着実に過ぎておりますが、生徒達もそれは痛いほど感じているようです。昨晩は留学生たちと盛り上がっていたので、次第にエンジンがかかってくるのではないかと様子を見ていました。
朝食後、午前中の英語のクラス分け発表があり、太田女子生徒のクラスは Intermediate という中級のインターナショナルクラスで高校生のなかでもレベルが高いとのことです。全18 レベルのうち、7・9・11 に振り分けられました。授業は1 日3 時間、4 技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)を統合的に学べる仕組みとなっています。初めての授業を終えて帰ってきた生徒達の言葉は、「なんとなくわかった」「難しい」「楽しい」「テキストの内容は分かるが、意見がなかなか言えない」など様々でした。中でも、他国の留学生の授業態度に驚きを隠せないようです。日本人の授業態度と比較するとお世辞にも態度が良いとは言えませんが、そんな留学生が自分の意見をしっかり述べる姿にカルチャーショックを受けていました。しかし、そんな流暢に英語を操る留学生でも文法が滅茶苦茶であったり、簡単な単語が読めなかったりという側面があることにも気が付いたようです。必ずしも完璧な英語は必要ない、相手に伝わればそれは英語、ということを感じたのではないでしょうか。
※英語クラスの様子
午後のアクティビティは2 人の講師によるレクチャーでした。1 人目の講師は、日本語を含め8 か国語を操るコミュニケーションコンサルタント“ケリアン先生” で、企業の国際化をサポートする女性会社社長として世界のトップたちと活躍されています。それぞれの国の文化と言語の構造的な違いを踏まえどのようにコミュニケーションすべきかという内容をお話しいただきました。例えば、日本語と英語での自己紹介では、伝えるべきポイントが異なります。日本語は自分の役職を伝えることで相手に安心感を与え、聞いてもらえるようにする、英語では、自分に興味を持たすようにしなければ相手にされない=多様な社会で生き残れない。文化や環境の違いでコミュニケーション方法が異なるという点はとても興味深く、生徒たちの素直な反応と挙手等のリアクションの良さに、大いに盛り上がりました。アメリカでは自己主張をしなければ相手にされない、自分という存在があるのなら存分に存在感を出さないと生き残れない、というケリアン先生の話は、語学学校での生徒達の状況にも当てはまるように感じます。異国の土地で、第二言語を使ってどうすれば相手に興味を持ってもらえるか、を必死に考えているこの状況だからこそ、すんなりと理解できたようです。
※ケリアン先生からのレクチャー時
2 人目の講師は、現地日本人企業家の松川原氏に、変化の激しいこの時代どう対応すべきなのか、高校生であるみんなは何をするべきなのか、という内容を企業家の目線で熱くお話しいただきました。自分の将来を自分の手で設計するにあたり、自分は何が出来て何ができないのか、本来できる/できないと思っていたことが実はできた/できなかった、という点を知る必要があり、その見極めにはトライ&エラーが欠かせない、という内容が印象的でした。そもそも挑戦して失敗をしていかなければ何も始まらない、どんなに敏腕な企業家でもその裏では何千回もの試行錯誤を乗り越えています。この研修が成功するか否かも多くのトライ&エラーが必要不可欠です。失敗することを恐れずどんどん挑戦して失敗をして良い、しなければならないというメッセージをいただきました。(この 2 名のお話は本当に内容が濃く書ききれません。ぜひ生徒たちのお土産話としてお聞きいただければと思います)その後生徒代表がお礼を言ってくれ終了となりました。
※松川原氏との記念撮影
夕食~イブニングアクティビティにかけては生徒たちが大活躍しました。留学生の隣の席を確保したり、一緒に座った人に話しかけたりと朝食時より一歩が踏み出せたようです。その後各自が持参した“武器”を披露。竹刀をケースから出した瞬間から留学生たちに囲まれる生徒や、弓道・折り紙を教える生徒、浴衣の着付けをしてあげ、民族衣装同士で写真を取り合う姿など。。。昨日よりも今日、今日よりも明日とステップアップする様子が見てとれました。「昨日までは失敗が怖かったけど、気にならなくなったし、心に余裕を持って話しかけられた!」と話してくれる生徒もおり、今後が非常に楽しみです。
※FLS スタッフ達と夕食 |
※ベトナムからの留学生と夕食 |
※FLS スタッフと夕食 |
※カフェテリアの様子 |
※竹刀を披露 |
※ゲームに挑戦 |
※UNO で白熱 |
※紙風船でバレー |
※ゆかたの着付け |
※弓道披露 |
※皆で折り紙 |
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明日はボストン美術館訪問のアクティビティが予定されています。ボストンでの研修も終盤、疲れのピークで
体調を崩しやすくなっているので体調管理に留意し、悔いの残らないように過ごしていきたいと思います。
2017アメリカ研修3日目報告
3 日目 2017 年 7 月4 日(火)
「Happy 4th of July!!」
朝からこの言葉があちこちで聞こえる独立記念日を迎えたボストンで研修3 日目が始まりました。気温は28℃前後、湿度も高くないので日陰にいるととても爽やかな気候です。昨日はへとへとに疲れ切っていた為、ぐっすり眠ることができて、前日に比べ爽やかな表情で集合。もちろん遅刻者もおらず皆5分前行動が徹底されています。FLS に在籍する他の留学生と共に行動することが幾度となくありますが、集合時間にルーズな学生もおり、
太田女子生徒の時間の正確さが際立っています。これは FLS スタッフも称賛するほどで、日本国内では当たり前のことかもしれませんが、世界レベルでみる大変すばらしいことです。各国からの人の中にいることで改めて日本人であることへの誇らしさを感じることができました。
独立記念日の為、市内の警備は厳重で寮の防犯体制も万全です。その為寮の出入りが難しく終日屋外で活動する事となっています。観光客が多い為、それを狙うスリや置き引き等のトラブル件数も比例して多くなります。いつも以上に各自が貴重品管理を徹底してもらうことを伝え、フィッシャーカレッジを出発。FLS スタッフのコーナーさんとアナさんの案内のもと、アメリカ建国の重要ポイントを巡るフリーダムトレイルに出発しました。最初に地下鉄に乗りバンカーヒル記念塔へ。ビル 20 階建に相当する塔で、独立戦争の最中にバンカーヒル周辺で起こった戦いを記念して造られたものです。294 段もの階段を頂上まで上ると眼下にボストン市内を見渡すことができます。前日の疲れも残っているのでさすがに上りたい生徒は少数だろうと思っていましたが、なんと満場一致で全員が登ることに。まだまだみんなには体力が十分残っているようです。汗を流しながらやっとの思いで上った後の景色は格別でした。その後、米国船コンスティテューション号という、今でも航行可能な世界最古の戦闘艦を見学しました。数えきれないほどの銃弾を受けながらも沈没することのなかった戦艦として有名であり、そこでは船内を散策したりセーラー服を来た水兵さんに勇気を出して一緒に写真をとったりと楽しむ姿が見られました。その後フェリーに乗って有名な観光スポットの一つであるクインシーマーケットへ。普段なかなか見ることのできない海を目の前にはしゃいでいる姿がとても微笑ましかったです。その後も主要ポイントを歩きながら見学し夕方にはくたくたの様子でした。
※朝食はボストンコモン(アメリカ最古の公園)にて |
※ダウンタウンにて |
※バンカーヒル記念塔にて |
※米国船コンスティテューション号の前で |
※フェリーにて |
夜の花火開始となるまではボストンコモン(全米最古の公園)で留学生との交流タイムです。昼間は別行動していた他国の留学生グル―プが太田女子グループと合流するや否や、早速声を掛けて彼らの中に散らばっていく生徒もいれば、じっくり作戦を立て声の掛けるタイミングを狙っている生徒もいました。それでも時間が経つにつれて全員交流ができていまいた。「私たちは失敗をするためにここへ来たんだ」と言っていた生徒もいましたが、まさしく試行錯誤の連続です。断られたり英語が通じなかったりとトライ&エラーを繰り返しながらも、自分たちの知っている単語や、身振り手振りでコミュニケーションを取っており一歩ずつ前進していると感じられます。数日しかたっていませんがここまで積極的に行動できるとは驚きです。その後、22 時半から打ち上げ花火が始まり、漸く長い一日が終わりとなりました。
※ボストンコモンでの交流の様子
語学学校での活動は明日を含め残り3日間(平日)しかありません。本日は第一歩を踏み出すことができましたが、明日はより深い交流ができるよう、更に一歩が踏み出せるようサポートしていきたいと思います。
2017アメリカ研修2日目報告
2 日目 2017 年 7 月3 日(月)
昨晩は夜遅くに就寝となり 8:00 からの朝食時間に間に合うか少し心配していましたが、全員時間内に集合できました。疲れからすぐに寝てしまったり、反対に頭が冴えて寝られなかった生徒もいましたが全員体調良好と申告してくれています。朝食会場であるカフェテリアには、これから授業を共にするであろう留学生が沢山。
FLS インターナショナル フィッシャーカレッジ校では、現在100 名以上の留学生が在籍し、出身国はロシア、ベトナム、トルコ、ブラジル、フランス、チェコ、ベルラーシ、中国、台湾等、非常にインターナショナルな環境です。しかしながら到着日の翌日ということもあり、今はまだお互いの様子をうかがって出かたを考えているようです。
※カフェテリアにて朝食
朝食後は FLS スタッフからオリエンテーションを受けました。疲れが残る頭をフル回転させて英語を必死に聞き取っていましたが、なんとなく内容が把握できた生徒もいれば、なかなか理解できない生徒もおり、「もっと頑張ろう」という意気込みが伝わってきました。
明日はアメリカのビックイベントの一つである独立記念日ですが、前日から市内中の警備が本格化しています。その為、語学学校のスケジュールも非常に流動的で本格的な英語クラスは水曜日からとなります。前日のこの日は市内中心部でイベントのリハーサルが行われており、国歌やボストン交響楽団等の演奏が聞こえてきて非常に街中が盛り上がっている様子がうかがえます。日本ではなかなか味わえない雰囲気を味わい、「今のアメリカ」を肌で感じることができたのではないかと思います。
※FLS スタッフよりオリエンテーション
午後は、マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学のキャンパス見学でした。MIT(もちろんハーバード大学も)は世界大学ランキングで常にトップにランキングされている大学の一つです。「工科大学」という名称ですが、実は言語学や人類学等の文系の教科も充実しています。ここでは経済学部博士課程に在籍されている梶氏にキャンパスツアーをしていただきました。
【略歴】
慶應義塾大学理工学部で物理情報工学を専攻。外資系銀行に勤務したあと、経済学の道を目指し、東京大学大学院にて経済学修士号を取得。2012 年よりマサチューセッツ工科大学経済学部博士課程に在籍。専門は計量経済学・統計学。主に数学を使って経済分析に役立つ統計学的手法を開発されています。
広大な敷地に大学のキャンパスとは思えないようなデザイン性のある建物は皆の目に新鮮にうつったようです。学生が無料で利用できる最新設備の整ったジムは一般の方でも利用できますが、年会費 10 万円が必要となるようです。取れるところからお金を徴収し、学生の福利厚生に利用する、合理的なアメリカらしい仕組みです。また、キャンパス内には美容院や銀行など日常生活に必要な施設が充実しており、大学が1つの街のようになっています。また、MIT では有名ないたずらハックやメディアラボ等の説明もしていただき、毎回生徒達から驚きの声が上がっていました。1 時間ほどご案内いただいた後は、実際の教室で質疑応答時間を設けていただきました。ここでは、どうして MIT に入学しようとしたのか、どのようにしたら MIT に入学できるのか、研究内容など様々な質問が出て興味津々に聞いていました。
※MIT キャンパス内にて |
※有名なロジャーズビルディング前にて |
※教室で質疑応答 |
その後、ハーバード大学へ移動。ここでは、日本人企業家の松川原氏に案内いただきました。独立記念日前日というタイミングもある為か、多くの観光客で賑わう中、蔵書数全米第 2 位の図書館(70 もの図書館が大学内に点在しています)、サイエンスセンター等の説明がありました。ハーバード大学の歴史は古く伝統的な建物が多くあり、同じケンブリッジ市内にある大学でも全く違う雰囲気が印象的です。また、「IT」に関してはシリコンバレーを想像することが多いと思いますが、実はエクセルや Google map、電子書籍等の原型を生み出したのはこのボストンにある企業でもあり、ボストンはシリコンバレーに次ぐ第二位の都市でもあります。歴史的な背景だけでなく最先端技術でも秀でている魅力あふれるボストンの話を聞きつつ、溜まった疲れがピークに達した生徒たちは、襲ってくる眠気を振り払いながら必死に話についていこうとしていました。1 日で世界トップの2大学を訪問し、自分の将来設計を少しずつ考えるきっかけになったのではないかと思います。
※ハーバード大学最寄りの駅にて |
※ハーバードキャンパス内にて |
※ジョンハーバード像を横に撮影 |
夕食後は、寮で休息をとる生徒、他の留学生とショッピングに出かける「イブニングアクティビティ」に参加する生徒と分かれて行動。アクティビティ参加組は、「コロンビア出身の女の子と仲良くなった!」と報告してくれました。明日からこの留学生とどのように仲を深め、その周りの留学生とも交流できるかが重要となってきます。事前オリエンテーションで話し合った自分の武器や日本から持参した勝負アイテムを駆使し存分に日本人の魅力、太田女子生徒の魅力、それぞれの魅力を彼らに伝えて欲しいと思います。
※パブリックガーデンで休憩中
※各国からの留学生と一緒にイブニングアクティビティ |
※独立記念日を祝う電光掲示板 |
明日は、アメリカの重要なイベントの一つである独立記念日で祝日の為、語学学校の授業はお休みですが、アメリカ建国の歴史を辿るフリーダムトレイルや、フェスティバルに参加します。この記念日を現地で体感できる太田女子のみなさんはとても貴重な体験をしています。しっかりと“アメリカ”を味わえる一日になるよう全員で頑張ります。
2017アメリカ研修1日目報告
1 日目 2017 年 7 月2 日(日)
いよいよアメリカ研修当日、前日は雨模様でしたが本日は出発日に相応しい晴天となりました。10:00 までに全員集合することができました。お集まりいただきました保護者の皆様、先生方、ご協力いただき誠にありがとうございました。
出発式では校長先生よりメッセージをいただき、大勢の保護者の方、先生方にお見送りいただきながらバスで羽田空港へ向かいました。
※出発式の様子
高速道路もスムーズに進み 1 回の休憩を挟み予定よりも早く羽田空港に到着。皆非常に元気で、この研修への期待の大きさが感じられました。こちらからの案内・説明にもしっかり反応を示してくれ大変頼もしいです。空港では、国内でありながら外国人観光客がとても多くすでに気分は海外にいるかのようです。まず自分たちで自動チェックイン機でチェックインを済ませ、荷物預け・セキュリティチェックを通過し搭乗ゲートへ。貴重品管理には十分注意をしてもらいながら搭乗時間まで自由に過ごしてもらい、多少離陸の遅れはありましたが、経由地点・ミネアポリス・セントポール国際空港へ出発。
※羽田空港 係員の案内時 |
※羽田空港 セキュリティチェックの前で |
10 時間以上のフライトを経てミネアポリス・セントポール国際空港に到着。機内ではそれぞれ映画を見たりゲームをしたり寝たりと自由に時間を過ごしたようです。乗り継ぎまでの1時間ほどの自由時間では、早速空港内で買い物をしたりする姿が見られました。
※ミネアポリス・セントポール国際空港にて
午後9 時、予定よりも早くボストンへ到着。荷物が一部出てこないトラブルもありましたが最終的には問題なく引き取れました。その後FLS(語学学校)のスタッフと合流。さすがにみんな疲れた様子で緊張していましたが、彼の片言の日本語の挨拶と気さくな雰囲気ですっかり気分も和らいだようです。寮に到着後は用意してあったサンドイッチを食べて部屋へチェックイン。ようやく長い1日が終了しました。
※ボストン空港 星条旗の前にて |
※寮にて語学学校のスタッフと会話中 |
皆非常にやる気と元気があることが感じられ、1日目にして空港スタッフや FLS スタッフとコミュニケーションをとろうとする姿を何度か目にすることができました。明日以降これから益々お互い切磋琢磨しながら研修を盛り上げてくれることと思います。
明日の予定は、午前中はオリエンテーション、各国からの留学生との英語クラスを受け、午後は MIT とハーバード大学を訪問し日本人大学院生等によるキャンパスツアーを予定しています。これから時差ボケに悩まされてしまう生徒もいるかもしれませんが、たった 11 日間の研修を1秒たりとも無駄にしないよう全員で頑張ります。まずは明日の朝、元気な笑顔を見せてくれると期待し1 日目の報告といたします。
アメリカ研修 報告会
7月20日本校体育館にて第1回アメリカ研修報告会が行われました。
研修に参加した40名を代表して、3班の5名が全校生徒に現地で撮影した写真を使って報告しました。
上毛新聞で取り上げていただきました。
アメリカ研修 第9日 報告
9 日目 2016 年 7 月11 日(月)
本日のニューヨークは最高気温 27℃、湿度は低くからっとした暑さで過ごしやすい一日となりました。研修最終日を飾るのは市内観光と国際連合の訪問です。観光客でごった返していた週末とは一変、平日はオフィスワーカーが多く道路も商業車で混雑し移動に多少の時間がかかってしまいます。まずはバスでマンハッタン島の最南端にあるバッテリーパークと呼ばれる公園へ。ここからは遠いながらも自由の女神を見られるスポットです。空も真っ青で視界も良好なので綺麗な景気を見ることができました。その後、エンパイアステイトビルディング、カーネギーホール、チャイナタウン、話題のトランプタワー、5 番街のティファニー本店、ユニクロ、9.11 の跡地に最近建設された全米No1 のワンワールドトレードセンター等を車窓から観光しました。見どころ盛りだくさんのニューヨークですので、数日の滞在では網羅することはまず不可能です。今回は車窓観光となりましたが、今後の留学や旅行・仕事等で訪れる際の下調べ、ということで次回の参考にしていただければと思います。
※自由の女神をバックにバッテリーパークにて記念撮影
※ワンワールドトレードセンターをバックに記念撮影
お昼の場所は、数々の映画やドラマのロケ地にも使われる神秘的な雰囲気のグランドセントラルターミナルのフードコートでとりました。研修開始後 1 週間以上が過ぎ初めと比較すると、決断スピードが早くなり注文・お会計も難なくでき改めて適応力の早さを実感しました。
午後は国連本部でのプログラムです。平日のみ見ることのできる加盟国 193 か国の旗が掲げられている姿は非常に圧巻でした。事務局ビルと日本国旗をバックに記念撮影をしていざ中へ。まずは、特別にアレンジいただいた経済社会局のチーフである伊東亜樹子様による講義でした。伊東さまの自己紹介後、急遽太田女子高校について説明を依頼されましたが、2 年生の生徒2 人がボランティアで学校概要や特徴を説明してくれました。急な依頼にも堂々と対応しさすが 2 年生、全体を牽引する存在だと感じました。そして仕事内容・この仕事に就いた経緯・高校時代をどう過ごせばいいか・生徒の夢とそれに対してのアドバイスなどについて講義をしていただきました。質疑応答時には、各国のスタッフとコミュニケーションをとる際に困った事、現在の仕事がどのように世界を変えたのか、国連職員採用試験等、様々な質問が挙がり今回でしか聞くことのできない貴重なお話を聞くことができました。「今は興味のあることのネットワークを広げる事だけでなく、できるだけ多くのことに興味関心を持ってほしい」とのメッセージをいただき約1時間の講義は終了しました。
その後は、3 グループに分かれてガイドツアーに参加しました。国連総会・安全保障理事会など主要な場所を巡り、会議真最中の緊迫した経済社会理事会内も見学し貴重な体験ができました。ツアー中は英語での説明であったため、なかなか理解が出来ずショックを受ける生徒が何名もいましたが、日本語でも難しく更に英語のため当たり前のことです。この悔しさを忘れず、今後のモチベーションにしていただければと思います。国連での経験は、ぼんやりながらも国連を視野に入れていた生徒、そうでない生徒にとっても今後の将来設計に少なからず影響を与えるのではないかと思います。
明日はとうとう日本への帰国日となりました。初日から大小様々な試練が生徒達を待ち受けていましたが、引率の先生方のサポートもあり一人一人が自分の力で乗り越えてここまで来ることができました。日に日に逞しくなる生徒たちに驚かされることも多々ありました。今回の研修では様々な立場の方からお話を伺うことができましたが、皆様から頂いたメッセージで共通する点は「今のうちにできるだけ多くのことに興味を持ちチャレンジをする」ということではないかと思います。帰国後も研修中に感じたこと・学んだこと・考えたことを忘れず自分たちだけなく、周りの友達にも共有し経験を昇華していただければと思います。
国際連合にて
学校に無事戻るまでが研修の一部ですので、水曜日に全員の元気な姿を見せられるよう
改めて気を引き締め直して明日を迎えたいと思います。
※明日は終日移動日となりますので、出発・帰国報告をする予定です。
アメリカ研修 第8日 報告
8 日目 2016 年7 月 10 日(日)
いよいよボストン出発の日。予定通り8時にバスへ乗り込みニューヨークへ向かいました。皆、前日まで留学生との交流と荷物のパッキングに勤しんでいたので約 4 時間の移動中、車内はとても静かでした。
予定通りにニューヨークに到着し、まずはタイムズスクエアで各自昼食をとりました。アメリカは現在夏休みの為、全米各地からの観光客でニューヨークは混んでおり特にタイムズスクエアは様々な人種や言葉が飛び交っていました。観光客目当ての大道芸人やスリも多くなるのでいつも以上に注意を払わなければなりません。1 時間の集合時にはお土産の袋を持っている生徒もちらほら。お昼もそこそこに買い物をしていたようです。初めての場所にもかかわらずどんどん行動しており、さすがボストンの研修を乗り越えただけあってガッツ・自信が感じられました。
※タイムズスクエアにて
その後、研修の目玉の一つであるブロードウェイミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しました。ブロードウェイを夢見て世界中から一流のダンサーや歌手が集まるため、全てのレベルが桁違いで鳥肌が立つほどです。冒頭から迫力のある歌と踊り、演出に大感動、終始涙を流して感激している生徒もいました。勿論、全て英語ですが、リスニング力がついてきた生徒たちは、聞こえた単語をひろい意味を理解できたのではないでしょうか。なによりも、一流のものに触れられた経験は、彼女達にとって非常に大きなインパクトを与えたことと思います。
※ミンスコフシアター前にて
夜は、群馬県出身の社会人女性4名(不動産、人材育成、医師、人材会社)との食事を兼ねての交流会がありました。ニューヨークという世界の中心地で活躍している地元の先輩の話を聞くことはなかなかできません。この交流会はボストンで学んだこと・考えたこと・将来に対する思いを自分のなかでうまく昇華していくいい機会になると思います。4名の中には太田女子出身の先輩もおり、生徒達もとても楽しみにしていました。10 名ずつに分かれたテーブルではどこも盛り上がっておりました。海外へ出た理由、英語の勉強について、学部の選び方について、職業について、留学について等、たくさんの質問が出た
ので、予定していた時間を延長してお話しいただくことができました。そして、各テーブルからボランティアでゲストへお礼・感想を言ってもらい終了しました。ゲストの方々は、太田女子生徒の元気でそれぞれが自分の意見や思いをしっかり持っているところに驚かれていました。「海外に行く/行かないに関わらず、広い視野を持つことで選択肢の幅を大きくして、いつまでも好奇心旺盛に行動してほしい」というメッセージをいただきました。
今回の交流会で得たものを今後の進路にも生かしてもらえることを期待します。
※交流会中の様子
残すところ、明日が最後の研修となりました。ラストを飾るプログラムは太田女子生の為に特別にアレンジいただいた国連訪問です。非常に多くの生徒が楽しみにしています。
最後までトラブル等が起こらないよう、気を抜かずに走りぬきたいと思います。
アメリカ研修 第7日 報告
7 日目 2016 年 7 月 9 日(土)
本日は昨日に引き続き気温は 18℃ほどとなり肌寒い一日でした。実は前日まで雨の予報だったのですが、みんなの今までの頑張りのおかげか曇りの天気となり、問題なく班別自由行動ができました。
班別自由行動に際し、班長は班員をしっかり見る、班員はリーダーをサポートする、時間厳守、無理なこと・危険なことはしない、そして思いっきり楽しむ!ことをみんなで約束。各班の班長には 1 台携帯電話を持ってもらい、遅れる場合、迷った場合等何かあった場合は必ず電話をしてもらいます。それぞれの班が事前に立てたプランをもとにボストン市内へ走り出していきました。集合時間は 17 時です。時間通りに戻ってくることができるか、道に迷わないか等ドキドキしながらみんなの帰りを待ちました。最終的には集合時間に遅れてしまった班はあったものの、それぞれ遅れると分かった時点で連絡をしっかり入れてくれ全員無事に帰ってくることができました。遅れた理由は、乗ろうとしていた地下鉄が車両故障で動かなくなり急遽バス移動となった事、迷ってしまった事、申し込んだツアーが予定時間通り開始されなかった事などで、イレギュラーなことがたくさん起こったようです。海外では(時には日本でも)予定通り行かないことは日常茶飯事です。世界でもまれな日本の正確さを身をもって経験できたのではないかと思います。そんなイレギュラーなことが起きても、ちゃんとしかるべき対応をして臨機応変に出来たことは、みんなの今後の糧になることと思います。
※班別自由行動を終えて
その後、クラスの修了書授与式があり、プレゼントとして語学学校のTシャツをいただきました。4日間のクラスを 40 名全員が欠席・遅刻することなく受けることができ大変うれしく思います。
※修了書・Tシャツと一緒に
週末のため、留学生のほとんどニューヨーク旅行をしており、夕食時のカフェテリアにはあまり留学生がいませんでした。最後のカフェテリアでの夕食なので、そのような状況でも必死に留学生を見つけて一緒に食べている生徒もいました。時間が経つにつれ徐々に留学生も集まってきて、交流タイムが始まりました。こちらから後押ししなくても自然と話ができるようになっています。日本から持参した竹刀を披露した生徒もいれば音楽を一緒に聞いたり、折り紙をしたりする生徒もいました。初日はただ隣に座るだけ・・・という状況が多かったですが、今では笑い合ったり連絡先を交換し合ったり、言葉を教え合うほどで積極性が増したように思います。これも、目の前のチャンスを見逃さず生徒一人一人が勇気を出して一歩踏み出した結果ではないでしょうか。
※交流時の様子
明日はいよいよみんなが楽しみにしていたニューヨークへ出発です。ニューヨークは雰囲気が全く違い、一層の貴重品管理徹底・団体行動の意識が求められます。ボストンでの辛くも楽しかった思い出をむねに、気を引き締めて明日を迎えたいと思います。
アメリカ研修 第6日 報告
6 日目 2016 年 7 月8 日(金)
本日は曇り時々晴れ、気温は 18℃ほどでじっとしていると涼しい天候でした。朝食時間は 7:45~8:45 でその時間内で食べていますが、今日はいつもより遅く来る生徒が多くかなり疲れがたまっていたようです。研修も残り少ないですが、最後まで「目の前のチャンスを逃さない」という意識を共有しそれぞれのクラスへ向かいました。
最後の授業では、映画鑑賞やゲーム、クラスで市内散策等がありました。とてもいい表情でクラスから戻ってきたので達成感が伺えました。計 4 回の授業でしたが、悩んだり苦しんだりしたことが毎日提出されるしおりから伝わってきています。最初の方は、怖い・不安という表現が多かったですが、今では、「授業についていく意思」が見られるようになりました。授業中に積極的に発言する生徒も多く、この意識を日本にも持ち帰って周りに伝えてほしいと思います。
※授業/お昼の様子
午後はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて日本人院生・遠藤礼子さんにキャンパスツアーをしていただきました。遠藤さんは、土木環境工学博士課程に在籍しており、水文学・環境工学の立場からマラリアを予測・予防することに焦点を当てた研究を行っています。遠藤さんとの待ち合わせの場所まで松川原さんに案内いただく道中、今まで遠慮して質問できなかった生徒達が我先にと松川原さんをつかまえて質問をしていました。今回は松川原さんに何度か会う機会があったので、質問するチャンスを逃しても次がありましたが、本来であればそうはいきません。目の前のチャンスをどれだけ逃しているか、非常にもったいないことをしていたと感じてもらえたことと思います。そのためか、遠藤さんにキャンパスをご案内いただいている最中も生徒達からの質問が途切れることがなく、貪欲に情報をあつめている姿が頼もしかったです。広いキャンパス内では、有名なロジャーズビルディング・メディアラボ・教室内部等を詳しくご説明いただきました。また有名なハ
ック(知的かつ洗練されたいたずらのこと)も教えていただき生徒からは驚きの声が上がっていました。1 時間のツアー予定でしたが、生徒から質問がたくさん出たので 30 分延長してくださり質疑応答タイムを作っていただきました。「なぜアメリカに来たのか」「日本とアメリカの入試/大学費用の違い」「勉強の仕方」「来てよかったこと」「学部の選び方」「遠藤さんの将来について」等など、時間が足りないほどでした。「みんな情報がないだけで、実は海外進学は思っているほど難しくない、みんなもやろうとすれば出来る」というメッセージは特に印象的でした。遠藤さんは女性で年齢も 20 代ということもあり、自分の近い将来の姿と重ね合わせながら話を聞いた生徒もいたのではないでしょうか。
※キャンパスツアーの様子
夜の交流時間は、部屋に戻る時間 21:00 ぎりぎりまで留学生とジェンガやUNO をしていました。また、公園でスポーツをしたグループもいました。大声で笑い合いあったり、母国語をしゃべっている留学生がいれば「Please speak English!」と促したり、時間が過ぎても名残惜しそうにしゃべりながら部屋に戻る姿はすっかり留学生の一員で輪の中に溶け込んでいます。
※交流時の様子
寮滞在もあと一日ですが、迷うことなく留学生が集まる中に飛び込んでいく生徒と日本人だけで固まってしまう生徒との二分化が顕著になってきているように思います。友達同士で英語だけで会話をすると決めたグループもいました。頑張っている生徒の姿をみてなかなか一歩踏み出せなかった生徒もチャレンジしてほしいと思います。また、解散後の集合時間にばらつきが出るようになりました。時間までに戻ってくる生徒もいますが遅れてしまう生徒もいます。一人ひとりのその行動が全体に影響を及ぼし、みんなの研修時間を無駄にしています。また、気の緩みからアクシデントやトラブルにつながる可能性も大いにあります。この研修を生かすも殺すもみんな次第です。今一度自分たちの行動を振り返ってもらい残りの研修を充実させようとお話ししました。明日は、待ちに待った終日班別自由行動です。今日の反省を生かしグループで協力し合って行動してくれることを期待し本日の報告といたします。
アメリカ研修 第5日 報告
5 日目 2016 年 7 月7 日(木)
本日も寝坊・遅刻者もおらず、寮カフェテリアでの朝食から1日がスタートしました。
実は昨晩、今までの振り返りと今後の目標を共有するミーティングの場を任意で設けました。参加者は 8 名でお互い悩んでいること、できたことを話し合ったりお互いにアドバイスをしたりしました。みんなの中では、「この留学生は怖そう」とか「男の子ばかりのテーブルでは話がはずまないよね」や、「ちゃんとした文法で文章にして言わないといけない」という思いや先入観もあるようでなかなか踏み出せなかったようです。しかし、やってみないとわからない、間違っても失敗しても全く問題ない、むしろ失敗がないと成功しないのではないか、ということも話し合いました。最後には、「翌日は朝から勇気を出す」という目標をみんなで共有し終了しました。すると、朝食時から果敢に挑戦する姿もあちこちで見受けられました。朝食後のスケジュール確認MTGでは全員に対して「これでいいや、と思っていないか」「このままで研修が終わって後悔しないか」「一歩勇気が出せればもっともっと楽しくなるのでは?」と声掛けをして自身のなかで振り返ってもらいました。
授業では、日本紹介としてお抹茶とお菓子を紹介したり、映画をみてストーリーを確認したりペアワークやゲームをしたりなどと様々なことをやっています。「今日はとなりの留学生と話せた!」「先生の言っていることがだんだんわかってきた」「国によって授業の受け方が全く違う」「積極的に発言できた」という声をたくさん耳にしました。次第に耳も英語に慣れてきており、咄嗟に「Yes」「Wow」などの言葉が出る生徒もおり適応力の速さに驚いています。どんどんペースを掴めているように思います。
午後は、5 日にレクチャーをしていただいた松川原さんによるハーバード大学・ハーバードメディカルスクールのキャンパスツアーを行いました。ハーバード大学では有名なジョン・ハーバード像の秘密や 5 月の卒業式で有名なハーバードヤード、アメリカで最も古い歴史と最大級の蔵書数を誇る図書館等の説明を聞きながら、キャンパス内を満喫しました。ハーバード大学は世界 No1 の大学ですが、勉強だけできても入学できません。何か“飛びぬけたもの”が必要です。また、多様化を求めるアメリカの大学は、日本以外のアジア諸国の留学生が増加し日本人学生が減っているアンバランスな現状から脱すべく日本人学生を求めています。決して雲の上の存在ではなく、今後の選択肢の一つとしても考えられるのではないかと思います。ハーバードメディカルスクールはハーバード大学から離れたLongwood という最先端の医療や研究施設が集まっている地域にあります。アメリカの大学システムは興味深く、医者になるためには 4 年生の大学を卒業して大学院の博士課程で
医学の勉強をしなければならないようです。ここ数年で、受験者男女比では女性が上回ったようで女性の活躍が大いに期待されているようです。今回の参加者は理系生徒も多いためとても興味があったのではないでしょうか。ツアー最後に「自分で解決できない問題は絶対起こらない」というメッセージをいただきました。アメリカに来て 5 日目ですが、大変なこと・うまくいかないこと・悔しいことに直面している生徒にとってはとても心にくる言葉だったように思います。残り少ない研修期間ですが最後まであきらめずに挑戦してほしいと思います。
※ハーバード大学/ハーバードメディカルスクールにて
夜の交流タイムは、今まで避けていたような留学生の中へ飛び込んでいく生徒がたくさんいました。日本から持ってきたお土産も大活躍のようです。イブニングアクティビティでカラオケに参加した生徒たちは、果敢にも三代目 J Soul Brothers「RYUSEI」のダンスと歌を披露!各国の留学生たちも大変盛り上がっていました。その後非常にすがすがしい表情で「勇気を出した今日の自分を褒めたい!」と報告しに来てくれました。留学生と市内散策へ出かけた生徒達も「話ができた」と言ってくれました。なかなか話が続かなく玉砕してしまうこともたくさんありますが、行動してみる、その一歩がとても大きな意味のあるものだと思います。
※交流の様子
明日は授業最終日です。先生とクラスメイトとの最後の授業をどのように過ごすのでしょうか。まだまだ失敗を恐れたり、チャンスを逃してしまったり、日本人で固まってしまったりする時間も見られますが、みんなでこの研修に参加できた意味をしっかりと考えながら残りの時間を大切に使っていきます。今確実に生徒たちは自分の壁を打ち破ろうとしているので、みなさんの背中を押せるよう努めてまいります。
アメリカ研修 第4日 報告
4 日目 2016 年 7 月6 日(水)
本日の気温は 34℃まで上昇し、日差しも強く外に出るとすぐに汗が出てしまう1日でした。早くもボストン研修折り返し地点です。前半はなかなか留学生の輪に入れない様子でしたが、今日は朝食時から留学生と友達になるチャンスを逃すまいと、一緒に食事をする生徒達がいました。
※朝食時の様子
午前の英語の授業では、新しい留学生が本日から加わり再度クラス編成発表がありました。太田女子の生徒は計 4 つのクラスに分かれ、それぞれ留学生もいます。生徒の日記を拝見していると、「(前日の)クラスに留学生がいなくて残念」という声がありましたが、今日からは平等にチャンスがあるので、残りの授業でどこまでそのチャンスを生かせるかは生徒次第です。しっかり活用してくれることと思います。留学生は、韓国、ベトナム、メキシコ、ブラジル、ルーマニア、ロシア、カザフスタン等、世界中から来ており国際色豊かで、各国の言葉を教えあう声も聞こえました。
※クラスの様子
午後のアクティビティは、全米でもトップクラスのボストン美術館見学で、古代から現代まで世界中の美術品が 500,000 点以上も貯蔵されています。とにかく規模が大きいのでたった数時間では到底まわりきれませんが、グループごとに目当てのものを見学しました。途中グループからはぐれてしまう生徒もおり、研修半ばで気の緩みも少し見受けられました。改めて海外にいるということを念頭に気を引き締めなおしていきます。
※ボストン美術館にて
夕食後の自由時間では、日本から持ってきた“自分の武器”を活用して留学生たちと交流するグループやイブニングアクティビティに参加して留学生とスポーツするグループ等がいました。就寝時間ぎりぎりまで各自頑張っていますが、なかなか一歩が踏み出せない生徒もいました。残りの滞在期間で悔いのないよう 1 分 1 秒を大切に過ごせるよう、サポートをしていきます。
※夕食・交流時の様子
アメリカ研修 第3日 報告
3 日目 2016 年 7 月5 日(火)
研修三日目は、雨模様の中スタートしました。気温は 24℃ほどで昨日より過ごしやすい気候でした。連日の疲労で朝バタバタしてしまった生徒達もいましたが、プログラムに遅刻することはなく、みんなの緊張感の高さが伺えました。
本日はオリエンテーション後、クラス分けの発表がありました。太田女子生徒のクラスは Intermediate という中級クラスで、高校生のなかでもレベルが高いとのことでした。クラス分けは決まったものの、ほかの留学生の到着日の関係により、6 日(水)に正式なクラスが発表される予定です。生徒からは、「他国留学生の自由奔放で積極的な様子に圧倒された」「先生が面白く楽しかった」、という声が聞こえました。語学学校での授業は9:00~10:30、10:45~12:15 の 2 コマ構成で、授業回数は残り 3 日間しかありません。明日の授業では留学生に負けないよう持っている力を発揮してほしいと思います。
※オリエンテーション・授業の様子
午後のアクティビティは 2 人の講師によるレクチャーでした。1 人目の講師は、日本語を含め8 か国語を操るコミュニケーションコンサルタント“ケリアン先生” で、企業の国際化をサポートする会社社長として世界のトップたちと活躍されています。それぞれの国の文化と言語の構造的な違いを踏まえどのようにコミュニケーションすべきかという内容をお話しいただきました。少々難しいところもありましたが大変興味深いトピックで生徒達も深くうなずき、時には驚きの表情をしながら聞き入っていました。2 人目の講師は、現地日本人企業家の松川原氏に、変化の激しいこの時代どう対応すべきなのか、高校生であるみんなは何をするべきなのか、という内容を企業家の目線で熱くお話しいただきました。
連日の疲れがピークに達しながらも必死にメモを取って質問をしていて、徐々に積極的になっています。
※午後アクティビティの様子
夕食~就寝時間までは留学生たちと思う存分交流できる時間帯です。この時間をどのように使うかでどんどん差が開いてきます。あるグループは留学生や寮スタッフのいるテーブルを探し一緒にご飯を食べて話をしていました。前日に仲良くなった留学生たちに紙風船をプレゼントして日本文化を紹介したり、UNOをしたりするグループもいます。寮主催のイブニングアクティビティーに参加した生徒たちは、留学生たちと市内散策に出かけ有意義な時間を過ごせたようです。疲れていても一歩一歩前へ確実に進んでいる生徒たちを見て、引率の先生方とともに大変うれしく思っています。
※夜の交流の様子
疲れはピークに達しているようですが、体調不良を訴える生徒はいません。明日でボストンでの生活も半分過ぎ慣れてくる頃ですが、気を緩めることなく残りの研修をつくりあげたいと思います。
アメリカ研修 第2日 報告
2 日目 2016 年 7 月4 日(月)
研修二日目、前日の夜が遅かったので、寝坊してしまう生徒がいるかと心配していましたが、全員ほぼ問題なく集合時間である 10:45 に集まり予定通りプログラムを開始することができました。湿度はあまり高くないですが、気温は 31 度まで上がり暑くて青空が広がる一日となりました。独立記念日の為、様々なイベントが開催され、アメリカのイベントの中でも重要な日です。朝から市内の警備も非常に厳しく、お祝いを締めくくる花火が終了するまで寮内に入ることができませんでした。
朝食(プラスチックカップに入ったシリアル、パン、オレンジジュース、牛乳)を受け取り、寮スタッフであるセイラさんに案内いただきながらボストン市内を観光しました。
朝ご飯は近くの公園で取りました。祝日のためか多くのボストン市民や観光客が芝生の上でリラックスしています。アメリカには野生のリスがたくさん生息しており、それを見た生徒は目を輝かせながら追いかけていたのがとても微笑ましかったです。
※朝、寮の前にて。
その後、初めてボストンの地下鉄に乗りフリーダムトレイル(アメリカ建国の歴史を辿るツアー)の最終地点である“バンカーヒル記念塔”へ。この塔へは階段を使用して頂上まで登ることができ、高さは約67m・階段数は294 段もあります。前日の疲れも残っているのでさすがに登りたい生徒は少数だろうと思っていましたが、なんと2/3 が挑戦することとなりました。さすが10 代、まだまだ元気が有り余っているようでした。ようやくの思いで登りきるとそこからはボストン市内が見渡すことができ、写真をたくさんとっていました。
※地下鉄ホームにて。
※バンカーヒル記念塔前にて。
次に、米国船コンスティテューション号という、今でも航行可能な世界最古の戦闘艦を見学しました。船内を散策したりセーラー服を来た水兵さんに勇気を出して写真をとったりと楽しむ姿が見受けられました。
※コンスティテューション号とともに。
そして、フェリーに乗ってフードコートやお土産屋さんが立ち並ぶ“クインシーマーケット”へ行きました。ここではそれぞれ昼食をとりお土産などを買ったりして楽しんだようです。早速、ボストンの有名なクラムチャウダーやロブスターロールを食べた生徒もいました。
おなかがいっぱいになった後はアメリカ最古の公園であるボストンコモンへ行きました。
花火が終了する夜11 時までこの公園で過ごすことになったのですが、同じ寮に住んでいて、明日以降のクラスメイトになるであろう他国留学生も同様に集まっていたので、早速交流を開始しました。それまでは長時間のツアーで疲れていたのですが、交流となるとみんな一気に元気になりました。最初はなかなか声をかけられないでいましたが、誰かが一人、また一人と留学生の中に入っていくと、周りの生徒もどんどん挑戦し始めました。サッカーをしている仲間に入ったり、ゲームをしたり、外国語を教えてもらったりと、かなりアクティブに行動していました。ここである程度顔見知りなれたので明日からの授業も比較的スムーズに受けられるのではないかと思います。今後が非常に楽しみです。
※他国留学生との交流場面。
22 時半からようやく花火が始まりました。日本のものにひけをとらない花火にみんな大興奮。その後寮へ戻り、明日の準備をして一日が終わりました。
※見えづらいですが、花火の様子。
本日も長い一日でしたが、独立記念日という一大イベントを体験できました。日本ではあまりない厳重警備に、改めて日本の治安の良さを感じるともに、世界の政治・経済の中心であるアメリカの現状を目の当たりにすることができたと思います。これも大変貴重な体験なので今後にも役立てられるのではないでしょうか。
明日から英語授業が開始します。日本で受けたプレイスメントテストの結果はどうなのか、クラスメイトはどんな人たちなのか、授業についていけるのか、と期待と不安でいっぱいだと思いますが、本日の交流場面を見て彼女たちなら絶対にうまくやっていけると信じています。明日も元気な顔を見せてくれることを期待しつつ、2 日目の研修報告といたします。
アメリカ研修 第1日 報告
1 日目 2016 年 7 月3 日(日)
第一回アメリカ研修当日、暑いなか全員 9:30 までに集合することができました。お集まりいただきました保護者の皆様、先生方、誠にありがとうございました。
出発式では校長先生のメッセージや生徒代表の決意表明をいただき、バスで成田空港へ向かいました。
※出発式の様子です。
※バス車内での様子。
成田空港では外国人観光客がとても多くすでに気分は海外にいるかのようでした。みんなのテンションは高く、貴重品管理には十分注意をしてもらいながら搭乗時間まで自由に過ごしました。搭乗・離陸が1時間ほど遅れるトラブルもありましたが、いよいよ飛行機で経由地点・ミネアポリス・セントポール国際空港へ出発です。
※成田空港電光掲示板・セキュリティーチェックの前で。
ミネアポリス・セントポール国際空港に到着。約10 時間のフライトでは、それぞれ映画を見たりゲームをしたり寝たりと自由に時間を過ごしたようですが、時折気流の関係で多少揺れたのでなかなか寝付けず眠そうな表情を見せる生徒もいました。しかし、まだまだみんな元気です。乗り継ぎまでの約4時間の自由時間では、空港内の散策や夕ご飯を食べたり買い物をしたりする姿が見られました。
深夜12 時前、ようやくボストンへ到着。さすがにみんな疲れた様子でしたが、寮の簡単な説明を受けそれぞれの部屋へ、シャワーを浴びて就寝は2 時頃となりました。
※ボストン空港にて、語学学校のスタッフから簡単な説明を受けている様子。
明日は、アメリカの重要なイベントの一つである独立記念日で祝日の為、語学学校はお休みですが、特別に地元で行われるフェスティバルに参加します。この記念日を現地で体感できる太田女子のみなさんはとてもラッキーです。まずは明日の朝、元気な笑顔を見せてくれると期待し、しっかりと“アメリカ”を味わえる一日になるよう全員で頑張ります。
ボストン到着
添乗員の平山さんからのメールです。
現地時間7/3(日)夜12時前にボストンに到着し
先ほど、寮のチェックイン・部屋への移動が完了しました。
長旅で疲れた表情も見えますが、体調不良者はおりません。
明日は、11時にプログラム開始となりますので
午前中はゆっくり休むことができます。
アメリカ研修出発
11日間のアメリカ研修がはじまりました。
出発式で校長のあいさつ、添乗員のあいさつ、生徒代表の研修への意気込みがありました。
アメリカ研修2016
本校では初のアメリカ研修が7月3日~7月13日(11日間 ボストン、ニューヨーク)1,2年生40名で行われます。研修の様子をこのページで報告予定です。