アメリカ研修 第5日 報告

5 日目 2016 年 7 月7 日(木)

 

本日も寝坊・遅刻者もおらず、寮カフェテリアでの朝食から1日がスタートしました。
実は昨晩、今までの振り返りと今後の目標を共有するミーティングの場を任意で設けました。参加者は 8 名でお互い悩んでいること、できたことを話し合ったりお互いにアドバイスをしたりしました。みんなの中では、「この留学生は怖そう」とか「男の子ばかりのテーブルでは話がはずまないよね」や、「ちゃんとした文法で文章にして言わないといけない」という思いや先入観もあるようでなかなか踏み出せなかったようです。しかし、やってみないとわからない、間違っても失敗しても全く問題ない、むしろ失敗がないと成功しないのではないか、ということも話し合いました。最後には、「翌日は朝から勇気を出す」という目標をみんなで共有し終了しました。すると、朝食時から果敢に挑戦する姿もあちこちで見受けられました。朝食後のスケジュール確認MTGでは全員に対して「これでいいや、と思っていないか」「このままで研修が終わって後悔しないか」「一歩勇気が出せればもっともっと楽しくなるのでは?」と声掛けをして自身のなかで振り返ってもらいました。

 

授業では、日本紹介としてお抹茶とお菓子を紹介したり、映画をみてストーリーを確認したりペアワークやゲームをしたりなどと様々なことをやっています。「今日はとなりの留学生と話せた!」「先生の言っていることがだんだんわかってきた」「国によって授業の受け方が全く違う」「積極的に発言できた」という声をたくさん耳にしました。次第に耳も英語に慣れてきており、咄嗟に「Yes」「Wow」などの言葉が出る生徒もおり適応力の速さに驚いています。どんどんペースを掴めているように思います。

 

午後は、5 日にレクチャーをしていただいた松川原さんによるハーバード大学・ハーバードメディカルスクールのキャンパスツアーを行いました。ハーバード大学では有名なジョン・ハーバード像の秘密や 5 月の卒業式で有名なハーバードヤード、アメリカで最も古い歴史と最大級の蔵書数を誇る図書館等の説明を聞きながら、キャンパス内を満喫しました。ハーバード大学は世界 No1 の大学ですが、勉強だけできても入学できません。何か“飛びぬけたもの”が必要です。また、多様化を求めるアメリカの大学は、日本以外のアジア諸国の留学生が増加し日本人学生が減っているアンバランスな現状から脱すべく日本人学生を求めています。決して雲の上の存在ではなく、今後の選択肢の一つとしても考えられるのではないかと思います。ハーバードメディカルスクールはハーバード大学から離れたLongwood という最先端の医療や研究施設が集まっている地域にあります。アメリカの大学システムは興味深く、医者になるためには 4 年生の大学を卒業して大学院の博士課程で
医学の勉強をしなければならないようです。ここ数年で、受験者男女比では女性が上回ったようで女性の活躍が大いに期待されているようです。今回の参加者は理系生徒も多いためとても興味があったのではないでしょうか。ツアー最後に「自分で解決できない問題は絶対起こらない」というメッセージをいただきました。アメリカに来て 5 日目ですが、大変なこと・うまくいかないこと・悔しいことに直面している生徒にとってはとても心にくる言葉だったように思います。残り少ない研修期間ですが最後まであきらめずに挑戦してほしいと思います。

 

※ハーバード大学/ハーバードメディカルスクールにて

  

夜の交流タイムは、今まで避けていたような留学生の中へ飛び込んでいく生徒がたくさんいました。日本から持ってきたお土産も大活躍のようです。イブニングアクティビティでカラオケに参加した生徒たちは、果敢にも三代目 J Soul Brothers「RYUSEI」のダンスと歌を披露!各国の留学生たちも大変盛り上がっていました。その後非常にすがすがしい表情で「勇気を出した今日の自分を褒めたい!」と報告しに来てくれました。留学生と市内散策へ出かけた生徒達も「話ができた」と言ってくれました。なかなか話が続かなく玉砕してしまうこともたくさんありますが、行動してみる、その一歩がとても大きな意味のあるものだと思います。

 
※交流の様子

 

明日は授業最終日です。先生とクラスメイトとの最後の授業をどのように過ごすのでしょうか。まだまだ失敗を恐れたり、チャンスを逃してしまったり、日本人で固まってしまったりする時間も見られますが、みんなでこの研修に参加できた意味をしっかりと考えながら残りの時間を大切に使っていきます。今確実に生徒たちは自分の壁を打ち破ろうとしているので、みなさんの背中を押せるよう努めてまいります。