アメリカ研修 第6日 報告
6 日目 2016 年 7 月8 日(金)
本日は曇り時々晴れ、気温は 18℃ほどでじっとしていると涼しい天候でした。朝食時間は 7:45~8:45 でその時間内で食べていますが、今日はいつもより遅く来る生徒が多くかなり疲れがたまっていたようです。研修も残り少ないですが、最後まで「目の前のチャンスを逃さない」という意識を共有しそれぞれのクラスへ向かいました。
最後の授業では、映画鑑賞やゲーム、クラスで市内散策等がありました。とてもいい表情でクラスから戻ってきたので達成感が伺えました。計 4 回の授業でしたが、悩んだり苦しんだりしたことが毎日提出されるしおりから伝わってきています。最初の方は、怖い・不安という表現が多かったですが、今では、「授業についていく意思」が見られるようになりました。授業中に積極的に発言する生徒も多く、この意識を日本にも持ち帰って周りに伝えてほしいと思います。
※授業/お昼の様子
午後はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて日本人院生・遠藤礼子さんにキャンパスツアーをしていただきました。遠藤さんは、土木環境工学博士課程に在籍しており、水文学・環境工学の立場からマラリアを予測・予防することに焦点を当てた研究を行っています。遠藤さんとの待ち合わせの場所まで松川原さんに案内いただく道中、今まで遠慮して質問できなかった生徒達が我先にと松川原さんをつかまえて質問をしていました。今回は松川原さんに何度か会う機会があったので、質問するチャンスを逃しても次がありましたが、本来であればそうはいきません。目の前のチャンスをどれだけ逃しているか、非常にもったいないことをしていたと感じてもらえたことと思います。そのためか、遠藤さんにキャンパスをご案内いただいている最中も生徒達からの質問が途切れることがなく、貪欲に情報をあつめている姿が頼もしかったです。広いキャンパス内では、有名なロジャーズビルディング・メディアラボ・教室内部等を詳しくご説明いただきました。また有名なハ
ック(知的かつ洗練されたいたずらのこと)も教えていただき生徒からは驚きの声が上がっていました。1 時間のツアー予定でしたが、生徒から質問がたくさん出たので 30 分延長してくださり質疑応答タイムを作っていただきました。「なぜアメリカに来たのか」「日本とアメリカの入試/大学費用の違い」「勉強の仕方」「来てよかったこと」「学部の選び方」「遠藤さんの将来について」等など、時間が足りないほどでした。「みんな情報がないだけで、実は海外進学は思っているほど難しくない、みんなもやろうとすれば出来る」というメッセージは特に印象的でした。遠藤さんは女性で年齢も 20 代ということもあり、自分の近い将来の姿と重ね合わせながら話を聞いた生徒もいたのではないでしょうか。
※キャンパスツアーの様子
夜の交流時間は、部屋に戻る時間 21:00 ぎりぎりまで留学生とジェンガやUNO をしていました。また、公園でスポーツをしたグループもいました。大声で笑い合いあったり、母国語をしゃべっている留学生がいれば「Please speak English!」と促したり、時間が過ぎても名残惜しそうにしゃべりながら部屋に戻る姿はすっかり留学生の一員で輪の中に溶け込んでいます。
※交流時の様子
寮滞在もあと一日ですが、迷うことなく留学生が集まる中に飛び込んでいく生徒と日本人だけで固まってしまう生徒との二分化が顕著になってきているように思います。友達同士で英語だけで会話をすると決めたグループもいました。頑張っている生徒の姿をみてなかなか一歩踏み出せなかった生徒もチャレンジしてほしいと思います。また、解散後の集合時間にばらつきが出るようになりました。時間までに戻ってくる生徒もいますが遅れてしまう生徒もいます。一人ひとりのその行動が全体に影響を及ぼし、みんなの研修時間を無駄にしています。また、気の緩みからアクシデントやトラブルにつながる可能性も大いにあります。この研修を生かすも殺すもみんな次第です。今一度自分たちの行動を振り返ってもらい残りの研修を充実させようとお話ししました。明日は、待ちに待った終日班別自由行動です。今日の反省を生かしグループで協力し合って行動してくれることを期待し本日の報告といたします。