海外研修報告
2019アメリカ研修4日目報告
4日目 2019年 7月 3日(水)
ボストンは今日も日差しが強く、真夏のような気候です。昨日の英語クラスでは、「先生の言っていることが聞き取れない」「他国の留学生のレベルの高さにびっくり」と言う意見が目立ちました。クラスメイトはすべてを理解しているように見え、自分との差を気にして自信を失ってしまったり、もっと勉強をしなければ…と焦っているようにも見えます。初めての授業で様子がわからない分、耳が慣れなかったり、緊張をするのは当たり前で、先生やクラスメイトとの関係が深まれば余裕が出てくるのではないかと思います。現に、授業の終盤には先生の言っていることがわかってきたという生徒もいて、適応能力の高さを感じます。授業中にスマホをいじっていたり、おしゃべりをしたり、周りを気にしていないように見える留学生を前に「これが文化の違いか…」とカルチャーショックもあったようです。話しかけてもうまく通じず、迷惑をかけてしまった、申し訳ないと感じるところは日本人ならではの謙虚な国民性ですが、この機会に自己主張や自己表現なども彼らから学ぶのではないでしょうか。
明日に控えたアメリカ独立記念日を前に、今日からフィッシャーカレッジ近辺も交通規制が始まり、敷地内にもポリスが待機しています。その関係で午前中の授業が終わるとすぐに敷地を出て、午後に訪れるボストン美術館(Master of Fine Arts)まで移動しました。ランチはピザかサンドイッチか?と言うアメリカ定番の選択を迫られ、生徒の希望によりピザ屋へ。ピザ以外にもハンバーガーやサラダなどのメニューの中から、それぞれ好きなものをオーダーしたところ、想像を超えるボリュームで出てくるメニューもあり、「アメリカサイズをなめていた」と若干の後悔も見えましたが、それすらも楽しい体験のようです。
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FLS スタッフとボストン美術館へ |
オーダーもまだ緊張気味 |
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大きなピザと |
美術館前の芝生でランチ |
ボストン美術館では、4 つのグループに分かれ約 2 時間半をかけて館内を回りました。美術に興味がある生徒ばかりではなかったかもしれませんが、自分の知っている情報を共有したり、作品を見ながら想像を膨らませたりと目の前の作品に純粋に向き合う姿勢がありました。モネのような有名な作品から現代アートまで幅広い展示があり、あっという間に時間が過ぎ、再集合間際には慌てて家族や友人にお土産を買う生徒も多くいました。
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作品に見入る生徒たち |
アートの前で |
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ボストン美術館の前のオブジェと |
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その後は地下鉄でノースエンドと言う地域に移動しました。時間的にはここで夕食の予定だったのですが、まだランチの余韻が残っており、それよりは散策などを楽しみたいということで班ごとに決められた区域を自由行動としました。歴史的な建造物も多く、またイタリアの雰囲気もあると言う写真好きの生徒たちにとって絶好の場所です。同行した FLSスタッフからボストンで有名なお菓子カノリの有名店を教えてもらい買って帰ってきたグループもありました。地元の人から話しかけられ日本のことを話したり、写真を撮ってもらったなど、素敵な出会いもあったようです。
ノースエンドの自由時間後の一枚
明日はいよいよアメリカ独立記念日です。一昨日からコンサートのリハーサルなのか音響のチェックをしていたり、今夜はすでに花火が上がるなど明日を前に街中が賑わいを見せています。今日から独立記念日仕様のスケジュールに変わったフィッシャーカレッジですが、急な変更にも順応し、楽しむことのできるポジティブで逞しい生徒たちです。明日はどんなことを経験できるのか?と今から楽しみで仕方ないようでした。一年に一度のこの日をアメリカで過ごせると言う幸運に感謝して、明日しかできない経験をしてみたいと思います。
2019アメリカ研修3日目報告
3日目 2019年 7月 2日(火)
ボストンで丸一日を過ごし、食事やシャワーなどの寮での生活はだいぶ勝手がわかってきたようです。昨日までは日本人同士で分からないことを聞きあっていましたが、今日は現地スタッフに尋ねることも多くなりました。また、友達になった留学生を朝食に誘う生徒もおり、コミュニケーションの部分でも挑戦が始まっています。
台湾人の留学生と
今日からレベル別の英語クラスが始まりました。プレースメントテストの結果によって 2クラスに分かれましたが、1 つのクラスはほとんどが太田女子の生徒と言う結果に。その中でも数名いる留学生とどのように交流していくのか、期待を込めて見送りました。英語を英語で教わることは、まず先生の話しを理解しようと集中します。そして発言を多く求めるので、午前中だけの授業でも中身の濃い時間となったようです。クラスメイトとなった留学生についても、出身国や名前など報告をしてくれました。
本日午後のアクティビティは、日本人起業家・松川原氏による講演です。日本で過ごした時間よりもアメリカで過ごした時間が長いという松川原氏に、自身が考えるアメリカと日本の違いや、今後生徒たちが生きていく将来がどのような時代になるのか、その時代に必要なことについてなど多岐に渡ってお話をしていただきました。事前に太田女子高校について調べられたということで、卒業生からの口コミを見てもこんなに評判がいい学校は珍しいと仰っていましたが、生徒たちは納得の表情。同じ目標に向かって同じように頑張ることができる仲間がいる環境が中学校とは違い居心地がいいとのコメントがありました。
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松川原氏の講演 |
真剣な表情の生徒たち |
松川原氏は講演中、様々な問いを投げかけます。素晴らしい人とは?「すべての人を認められる人」「自分を持っている人」、成長とは?「できなかったことができるようになること」「自分の変化に気づくこと」など一見漠然とした質問にも様々な声が上がり、松川原氏も唸るような意見も出ました。一番伝えたかったという、豊かな人生を送るためには自分がいいと思う価値観で生きること、人の評価を気にするなと言うメッセージは彼女たちにとって衝撃だったようです。終了後には、人と比べてしまう、落ち込みやすいなど、自分の性格についての相談もありました。今、新しい環境に飛び込み悪戦苦闘している生徒たちにとって、今後の行動に直結するアドバイスも多々あったと思います。講演終了後の生徒たちは新しい指標を見つけたのか清々しい表情に感じました。
講演終了後、松川原氏と
毎朝提出をしてもらっている日記には、順調にはいかない状況にもどかしさを感じている生徒が多くいることが見受けられました。昨夜のイブニングアクティビティについても、日本人だけしかいなくて残念、とだけ感じている生徒もいる反面、担当のスタッフを囲み、英語だけを話そうと試みたと言う生徒もいます。それぞれ同じ環境でも捉え方や行動力によって状況が変わることがあるということを早めに認識してもらおうと、講演の後に生徒たちの昨日の経験を共有してもらいました。
アクティビティでは、ゲームやスポーツを通して交流が持ちやすいこともあり、話しかけるきっかけは多々あります。一方で、カフェテリアでは我々のようにグループで来ている生徒たちは固まっており、それを割って入ることには当然ながら大きな抵抗があります。
一人で食事をしていた留学に勇気をかけて話しかけたところ、会話が続かず撃沈…と言うエピソードもありました。ですが、自分の知らないところでそんなチャレンジをしていた生徒がいるということも、一つの発奮材料となるのではないでしょうか。それぞれが経験したこと、感じたことをお互いが知ることで交流のヒントや工夫に繋がればとの思いもありました。
その効果があったのかはわかりませんが、今日のイブニングアクティビティから帰ってきた生徒からは、留学生と話した!と言う声が多く聞かれました。留学生と「またね」と声を掛け合ったり、立ち話をしている光景もあり、一歩一歩前進していることを感じます。
ちなみに今日はサッカーのブラジル vs アルゼンチン戦が行われるということで、カフェテリアでは TV で中継を見ながらそれぞれの国の生徒が自国を応援していました。それに混ざった生徒たちはあまりの彼らの熱狂ぶりに日本との違いを肌で感じたようです。アメリカだけでなく、様々な国や文化を知る機会も溢れています。様子見…と思っていると研修はあっという間に終わってしまいます。一日一日、一回一回の食事やレッスン、アクティビティの時間を大切に過ごしてほしいと思います。
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ショッピング |
カフェテリアにてサッカー観戦 |
2019アメリカ研修2日目報告
2日目 2019年 7月 1日(月)
昨夜は深夜に寮に到着したため、朝食の時間に起きてこられるか心配していましたが、全員が寝坊することなく元気に姿を見せました。ブッフェ形式での朝食は、パンケーキやシリアルの他、ソーセージやポテトなどいかにもアメリカらしいものでしたが、皆朝から食欲も旺盛で次々とお皿に盛っていきました。カフェテリアには多くの留学生がいましたが、いきなりその輪に飛び込んでいく勇気のある生徒はなかなか現れず、まずは友達同士でテーブルを囲んでいました。先輩方は本当にこの雰囲気の中で話しかけたりしていたのか?と疑ってしまうほど、今の自分たちには高すぎるハードルに思えているようです。
朝食後は学校のスタッフよりオリエンテーションがありました。学校のルール、寮での過ごし方などを教えてもらうのですが、ところどころ「今なんて言った?」「どういうこと?」とザワザワ。その雰囲気にスタッフもわかりやすく言い換えたり、身振り手振りで伝えてくれます。昨夜対応してくれたスタッフに対しても「Welcome な気持ちを感じてうれしかった」と言っていた生徒がいましたが、明るく親切なスタッフのおかげで皆緊張もほぐれてきました。問いかけには元気に答え、説明を一回で理解した生徒たちに「優秀だね!」と言葉もいただきました。
今週は多くの新入生が入学したということで、他国の新入生は本日プレースメントテストを受け、明日から全員がレベル分けをされたクラスでレッスンが始まります。新入生同士のクラスを前に、本日の授業は太田女子の生徒のみで行いました。今日のレッスンは、生徒のレベルに合わせた内容で、初日と言うこともあり自己紹介や、スモールトークなどが中心です。明日、同じクラスになる留学生との交流にも欠かせない実用的なレッスンとなりました。
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英語クラスの様子 |
MIT キャンパスツアー |
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本日の午後、まず訪れたのは MIT(マサチューセッツ工科大学)です。東京大学卒業後、現在 MIT の院生となられた吉永さんがガイドをしてくださいました。この経歴を聞いた生徒たちはどよめき緊張気味な様子でしたが、どんなことも答えて下さる吉永さんの気さくな人柄に徐々にリラックスした雰囲気に。今日は強い日差しが照り付ける真夏のような暑さだったため、空いている教室で質疑応答の時間を何度かとっていただきました。吉永さんの研究について、勉強方法などから始まり、他人と比べてしまうと言う生徒には共感と共に「自分に見合った目標設定をする」と言うアドバイスもありました。高校時代は部活に明け暮れていたという意外な事実に、自分たちと変わらない身近さを感じた半面、毎日必ず勉強していた、高校三年生ころは今では考えられないくらいの時間勉強をしていたというお話には、それだけのことをした結果なのだと納得の表情でした。
その後は、同じく有名大学の一つであるハーバード大学へ向かいました。こちらではアメリカの大学に進学後、ハーバード大学院生となられた古賀さんがご案内してくださいました。同じ女性ながら、優秀な遠い存在と言うイメージを持っていた生徒たちですが、古賀さんの柔らかい雰囲気に徐々に距離が近づきます。様々な校舎を歴史やエピソードを交えてご説明いただきました。一年生だけが利用できる食堂や教会等、歴史ある建物は大学のイメージとは程遠かったようで、多くの建物や風景をカメラに収めていました。最後の質疑応答では、勉強方法についてはもちろん、苦手教科を好きになるためのアドバイスを求めたり、アメリカでの生活についても丁寧に答えていただきました。
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| ハーバード大学キャンパスツアー | ||
ここにきて、生徒たちの疲労はピークに達しており、最後の力を振り絞ってフィッシャーカレッジへ戻りました。夕食後はイブニングアクティビティがあります。こんなに疲れていて、参加できるのかと不安になるほどでしたが、全員集合時間に集まり、それぞれのアクティビティに向かいました。疲れもあり、室内アクティビティであるゲームを選んだ生徒は日本人だけだったため残念そうでしたが、その後ショッピングに出かけて、ついに留学生と話せた!と嬉しそうに報告してくれました。バスケを選んだ生徒たちは、他国のグループに入って行きづらいと躊躇していましたが、最終的には留学生と話しながら帰ってきて「楽しかった!」と満面の笑みです。
アクティビティを通して、ようやく留学生との交流が始まりました。明日以降も、この笑顔がどんどん増えていくことを願っています。
2019アメリカ研修1日目報告
1日目 2019年 6月30日(日)
ついにアメリカに出発する日がやってきました。朝から激しい雨が降る中、多くの保護者の方や先生方に集まっていただきました。校長先生、学年主任の先生から熱いエールを送られ、生徒たちもいよいよ研修が始まると言う実感がわいてきた様子です。ご家族にバスに乗る間際まで声を掛けられ、校門の外まで立って見送ってくださる先生方に手を振って学校を出発すると、車内は期待と多少の緊張からかかなり賑やかな雰囲気に。成田空港までは渋滞もなく予定よりも早く到着しました。
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雨の中の出発式 |
家族ともしばしのお別れ |
今回が初めての海外渡航と言う生徒にとっては、すべてが初めての経験です。チェックインやセキュリティは友達同士で確認しながら行っていました。出国手続きは機械化が進んでおり、パスポートをかざすだけの非常に簡単なものです。そのあっけなさに少々戸惑う生徒もいたようです。各手続きや搭乗券の見方についての説明には皆真剣な表情で聞いており、きっと近い将来、自分一人で海外に行くこともできるだろうと感じました。出発ゲートまで移動した後、時間に余裕があったので自由時間としました。すでに外国人も多い環境にそわそわした様子の生徒たちでしたが、経由地デトロイトでの入国審査に向けて、予習を怠らない姿が印象的でした。
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成田空港で |
掲示板でゲート番号を確認 |
成田空港までは順調に進んでいましたが、機内に乗り込んだ後機材整備の関係で一時間ほど待機となりました。ですが、機内のエンタテイメントや CA さんとの会話もあり、プラス 1 時間の空の旅を満喫したようです。
デトロイト空港では、お待ちかね?の入国審査がありましたが、こちらもまずは機械で質問に答え、写真や指紋を取ります。予想とは違う流れに困惑しつつ、その後は想像通りの審査官との審査もありました。審査官によっては一言で終わり拍子抜けする生徒、中には想定していたことを全て聞かれた!と言う生徒も。予習が役立ったようです。
その後はボストン行きの便までの空き時間を有効活用しようと、班別自主研修の計画表を作成してもらいました。班ごとにガイドブックやインターネットから情報を出し合っていると、思った以上に時間を要しましたが、全員がまずはこの課題を仕上げようと言う真剣な時間でした。
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デトロイト空港到着 |
班別での話し合い |
そろそろ疲れもピークなはずの生徒たちのテンションが、ボストンに来て一気に上がりました。車窓から見えるボストンの昔ながらの町並みに眠気も吹っ飛んだように歓声を上げ、日本との違いにすっかり心を奪われていました。滞在するフィッシャーカレッジの寮もかなり趣のある建物ですが、今の彼女たちにとってはすべてが魅力的に映るようです。
明るいスタッフとも早速英語でやり取りをし、興奮冷めやまぬアメリカ初日となりました。明日から本格的に研修がスタートしますが、毎日多くの刺激を受けながら、新しい経験をしてほしいと思います。
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ボストン空港で |
寮のスタッフと |
2018アメリカ研修9日目報告(最終)
9日目 2018年7月23日(月)
アメリカでの生活もとうとう最終日。生徒達のしおりには、NYの人の多さや飛び交う言語についてのコメントが多く書かれていました。NYも魅力的な街ですが、1週間過ごしたボストンへの愛着、人の優しさ、上品な街並みにはかなわないようです。すでにボストンホームシックになっている生徒も。自分たちの足で歩いて様々な経験をしたボストンは生徒達の第二の故郷になっているように思います。
本日最初に訪れたのは国連本部です。通常平日には加盟国の国旗が掲げられるのですが、前日に引き続き雨模様の為見ることが出来ませんでした。屈強な警備のいる入り口から入り、手荷物検査、金属探知機での検査等、空港のセキュリティチェック並みの検査を受け、漸く中へ。まずは国連内部のガイドツアーに参加しました。ここでは総会や安全保障理事会で使用される会議室を見学することができました。毎年9月の第3週目の火曜日より国連総会が始まり、日本でもニュースとなりますので、報道や授業等で目にしたことはありますが、今回自分の目で見ることで、より身近に感じることができると思います。その後、太田女子高校対象の現役国連職員との座談会が始まりました。今回お話しくださったのは、武器の武装解除の仕事をされている松野様でした。武器や武装解除についての詳しいお話から、なぜ国連職員になったのか、どういうパスウェイを辿ったのか、というお話を聞くことが出来ました。生徒からは、国連職員になる為のスキル、試験内容、今の仕事のやりがい、大変さ、お給料(!)についての質問が次から次へと挙がり、所定の時間をオーバーするほどで皆の関心度の高さがうかがえました。
■国連での様子
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■左)生徒代表(ボランティア)のお礼 |
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その後は、自由の女神が遠望できるバッテリーパーク、世界同時多発テロの現場である世界貿易センター跡地へ。2001年に発生した世界貿易センターでのテロでは、約3000名の方が命を落とされており、跡地には全犠牲者の名前が刻まれたメモリアルが造られました。既に跡地の横には世界貿易センター以上の高層ビル「Freedom Tower」が建てられており、過去ばかりを見ず前進する・テロに屈しない、というアメリカらしさを感じることが出来ました。またメモリアルには犠牲者の名前が刻まれていますが、名前はアルファベット順ではなくそれぞれの人間関係や、職場でのデスクの配置を考慮して並べられています。生徒たちは自分たちが生まれる直前に世界を震撼させた出来事を教科書やメディア越しではなく、自分の目で見ることによって様々なことを考えていたように見受けられました。
■バッテリーパークにて
■911メモリアル
この研修の最後を締めくくるのは、ニューヨークで活躍されている群馬県出身の方々をお招きしての会食・交流会です。平日お忙しい中、男性1名、女性2名の3名の方々にお越し頂きました。中には太田女子高校をご卒業されたOGの方も。仕事や職業選択に関して、また高校時代にすべきことなど、社会人の視点から有意義なお話が聞けました。生徒たちの多くにとっては憧れのニューヨーク、その一線級で活躍されている同郷の方々なので、懸命に話を聞き今後の進路の参考にしていただけたのではないかと思います。ゲストの皆さまからは「夢を持ってなんでもやって見て欲しい。」「自分のやりたいことをやり通し、将来ここでみんなが後輩たちに語れるようになってほしい」、「大学を選ぶ際は何をしたいか考えて選ぶべき」等のエールをいただき、大変充実した時間となりました。ボランティアの生徒代表よりお礼の挨拶をしてもらい、本研修の全てのプログラムが終了となりました。太田女子高校の交流会に毎回来てくださるゲストの方より「やっぱり太田女子の子たちは素直で楽しい、元気がもらえる」という嬉しいお言葉を頂くこともできました。この1週間と少々、様々な事を経験し考え、それが彼女たちの個性と相まってより魅力や存在感が増しているためそのように感じられたのだと思います。今回の交流会で得たものを今後の進路や将来設計にも生かしてもらえることを期待します。
■交流会の様子
明日はいよいよ帰国に向けての移動となります。終日移動日となりますため、報告はこちらが最終となります。ここまでアメリカでの研修を全うできたことは本当に生徒一人一人とご引率の先生のご協力、日本より支えてくださった保護者の皆様や学校の先生方のサポートをいただいたからこそ、だと実感しております。これまで報告書をご覧いただき、また事前研修から運営を支えていただきまして、誠にありがとうございました。残すは移動のみですが気を抜かずに最後まで研修をすすめてまいります。25日に全員が笑顔で学校に帰着するまで今しばらくお待ちください。
2018アメリカ研修8日目報告
8日目 2018年7月22日(日)
いよいよボストン出発の日を迎えました。「もっとボストンに居たい」「寂しい」「途中挫折しかけたけど今は来てよかった、帰りたくない」という声が聞こえてきます。本日の天気はその生徒達の気持ちを表すかのような雨模様です。予定よりも早い7:00集合でしたが、6:30過ぎごろから、各フロア協力して荷物の運び出しを行っていました。実は寮のエレベーターは1基しかないのですがフロアは7階まであります。その為スーツケースを持っての移動は大混雑が予想されるので生徒達が事前に知恵を絞り協力して運び出す流れとなっていたようです。見事、5分前には全員が忘れ物もなく集合が出来ました。この団体行動には先生も私も驚きです。フィッシャーカレッジ出発前、今までお世話になりいつも優しく接してくれていたスタッフAshleyへ、全員のメッセージが入った色紙をプレゼント。起案、実行、渡すタイミング、全て生徒達が自主的に考え行動に移しました。これにはAshleyも顔を真っ赤にしながら1人1人へハグでお返し。フィッシャーカレッジに太田女子生徒の爪跡が十分残せたと思います。傍で見ていたこちらも目頭が熱くなる瞬間でした。
■Ashleyとのお別れ
往路時の経由地であったニュージャージー州のニューアーク・リバティー空港に到着後、隣のニューヨークへはバスで移動となります。驚いたことに、ニューヨークは朝までは大雨だったようなのですが、到着時には太陽の光が射すほどでとてもツイていました(生徒達の元気がこの天候にしたのだと信じています)。ニューヨーク州は人口2,000万人、そのうちニューヨーク市は幅約4キロ、長さ約25キロの小さな面積に160万人ほどがおり全米No1の人口密度の高いエリアです。経済、ファッション、エンターテイメントの中心地であり24時間人が往来し、終電もありません。人種も様々、世界の一流が集まるこの街は世界中の人を魅了して止みません。
フードコートにて早々に昼食を摂った後、タイムズスクエアにて1時間弱の散策タイムとしました。アメリカは現在夏休みの為、全米・世界各地からの観光客でニューヨークは常に混んでおり特にタイムズスクエアは様々な人種の方や言葉が飛び交っていました。観光客目当ての大道芸人やスリも多くなるのでいつも以上に注意を払わなければなりません。このような状況の中、お目当てのものを抱えて再集合場所に何事もなく集合することが出来ました。短時間では多くは回れないと踏んだ生徒達はピンポイントに行きたいところを絞り攻めたようです。いうまでもありませんが、全員5分前行動が出来ておりました。
■タイムズスクエアにて
その後、研修の目玉の一つであるブロードウェイミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しました。
ブロードウェイを夢見て世界中から一流のダンサーや歌手だけでなく、舞台関係者が集まるため、全てのレベルが桁違いでオープニングから鳥肌が立つほどです。冒頭から迫力のある歌と踊りに心を奪われ、演出に大感動!勿論、全て英語ですが、体全体で雰囲気や勢いを感じることが出来ますし、リスニング力がついてきた生徒たちは、聞こえた単語をひろい意味を理解できたのではないでしょうか。何よりも、この年代で一流に触れられた経験は、彼女達に非常に大きなインパクトを与えるはずです。ホテルでの夕食後は連日の疲れもあるので各自ゆっくりと休んでもらいました。
■ライオンキングの劇場、ミンスコフシアタ―にて
とうとう明日が最後の研修となります。ラストを飾るプログラムは国連訪問とニューヨーク群馬県人会の方々との交流会です。今後の将来像を描くとてもいい機会になるはずです。最後までトラブルが起こらないよう、気を抜かず全員で走りぬきたいと思います。
2018アメリカ研修7日目報告
7日目 2018年7月21日(土)
■寮の前の様子
ボストン最終日の7日目、生徒達が「一番楽しみにしていた」と言う班別自主研修の日となりました。本日も引き続き、天気に恵まれ絶好の自主研修日和です。
朝はいつもよりゆったり10:00集合、本日はカフェテリアが閉まっていたので、スタッフからベーグル、フルーツ、ヨーグルト、オレンジジュースなどが入った軽食を受け取ります。この1週間、余程疲れが溜まったのでしょう、2部屋の4名が寝坊をしてしまい遅刻となってしまいました。自分の行動が他のメンバーに影響を与えてしまう事、何より自分の時間を無駄にしてしまっている事、遅刻をした人もそうでない人もこの次はどう行動すればいいか、をチーム全体で考えてもらい、改めて一人一人が意識して行動できるよう話しました。
寮出発前に「無理なこと・危険なことはしない、お互いを思いやる」ことを最優先に、遅れる場合、迷った場合等何かあった場合は必ず電話をすること、そして、思い切り楽しむこと!を約束し、各班が事前に立てたプランをもとにそれぞれの場所へ出発。
再集合時間は18:00です。時間通りに戻ってくることができるか、道に迷わないか等ドキドキしながら皆の帰りを待ちました。また、いつハプニング発生の電話が鳴るかと待機していましたが心配無用。無事全グループが時間迄に、たくさんの笑顔とお土産と思い出とともに戻ってきました。人の優しさに触れてメンバーの団結を深めつつ、ボストンを思いっきり楽しむことができたようです。しっかりとルールと時間を守って行動した皆に感謝です。
■生徒よりもらった班別自主研修中の様子
■班別自主研修を終えて
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【1班】 |
【2班】 |
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【3班】 |
【4班】 |
ボストン最後の夕食ですが、これまでの生徒達の様子から先生とも相談し「皆なら問題ない」とお墨付きをもらい、各グループで好きなお店で食事をすることとなりました。ボストンは夜8時を過ぎても太陽が出ていますので、20:00を再集合時間に設定、スタッフからご厚意で現金で夕食代をもらい、再度ボストンの街へ出かけていきました。その後の集合時間ももちろん問題ありません。時間管理力やチームワーク、リーダーシップ等、今後必要となるスキルに磨きがかかっていることが分かります。自分たちの力で得たこの外食の機会は更に生徒達に自信を与えたのではないでしょうか。
明日はNYへの出発日。遅刻は絶対に許されませんが、今の生徒達であればきっと問題なく集合できるはずです。実は、7:15集合にしていたところ、「今まで良くしてくれたスタッフに全員でお礼を言いたい」と申し出があり、更に余裕を持って7:00集合にすることとなりました。また、もう明日は会えないかもしれないスタッフへは全員が「thank you」と言いに行く場面も。太田女子生徒の優しさ、礼儀正しさ、自主性や積極性を垣間見ることができ胸が熱くなる瞬間でした。
■スタッフへお礼中の様子
NYでも素敵な出会い・経験が沢山待っています。気持ちを新たに残りの研修期間を全うできるよう、引き続きサポートしてまいります。
2018アメリカ研修6日目報告
6日目 2018年7月20日(金)
本日も太田女子生徒の元気と比例して雲一つない快晴、外で動くと流石に汗は出ますが、とても過ごしやすい気候が続いています。
いよいよ、語学学校の授業も最終日。最初は緊張の連続であったと思いますが、あっという間の5日間でした。「今日は3回発言した」「次はもっと授業に参加する」「今日で最後だと思うと寂しい」という声があちこちで聞こえました。昨日できなかったことを今日達成する、それぞれが方法を考え行動する自主性や積極性も増しているように思います。戦苦していた英語に関しても、授業内容が理解できとても楽しくなる、留学生との会話も初日とは比較できないほど活発です。
■クラスメイトと
午後のアクティビティは、でフィッシャーカレッジから地下鉄で20分程度の場所にあるCambridge Side Galleriaというショッピングモールに出かけました。前日まで、タイトなスケジュールをこなしていましたので、本日の比較的ゆったりとした時間に生徒達もリラックスしている様子。道中に、フィッシャーカレッジから徒歩5ほ分どに位置するCopley Square 周辺へ。ここはボストンの民間経済の中心とも言われ周辺にはお洒落な店が並ぶニューベリーストリート、興味のそそる雑貨屋さんも沢山あります。ニューイングランド地方No1の高さを誇るジョン・ハンコック・タワー、その隣には1877年に創設されたステンドグラス装飾が美しいトリニティーチャーチが混在し新旧の融合が素晴らしい場所でもあります。1895年に造られたアメリカ最古の公共図書館「ボストン公共図書館」もあります。今回は時間の関係上、中に入ることはできませんでしたが、興味のあるグループは明日の班別自主研修で訪れてほしいと思います。その後、Cambridge Side Galleriaへ。昨日同様、今回も現地解散、フィッシャーカレッジで再集合としました。自分たちの力だけでの移動は、大きな自信と達成感を生徒に与えているようです。この自由行動時も、タイムマネジメント・協調性・主体性が必要となります。昨日の失敗を本日活かしてくれると信じフィッシャーカレッジで待機。ほとんどのグループが時間内に帰宅、多少の遅れはあったものの、問題なく再集合することが出来ました。
■トリニティーチャーチにて
■Cambridge Side Galleria にて
イブニングアクティビティでは今週末にフィッシャーカレッジを離れる太田女子生徒をはじめ他の留学生達と合同で Graduation Ceremony が行われました。1 人1 人に修了証と記念のT シャツが渡されます。生徒達はその T シャツにお世話になった語学学校のスタッフや、1 週間共に悲喜こもごものドラマを繰り広げた留学生たちとメッセージを書き合い、残り少ない僅かな時間を楽しんでいました。外見の様子からなかなか話しかけられなかった留学生たちに勇気を出してやっと声を掛けた生徒は「とても優しかった!」とコメント。先入観で判断せずトライ&エラーをする必要性を実感したようです。到着したばかりの頃は積極的になり切れず、悔しい思いをする生徒も多くいましたが、今夜は本当に多くの生徒が楽しそうに留学生や語学学校のスタッフ達と笑い合い、時には涙し、共に良い時間を過ごしていました。それぞれの努力と、太田女子というチームの結束力がこの素敵な時間・経験を創り上げたのだと思います。
以上、6 日目の報告書と致します。
■夕食時
■Graduation Ceremony
2018アメリカ研修5日目報告
5日目 2018年7月19日(木)
本日のボストンは雲一つない快晴、毎日爽やかな風が吹いており大変過ごしやすい気候が続き、日本の暑い夏を忘れてしまいそうです。
日に日に授業に出かける生徒の顔も笑顔が増え始めています。もちろん上手くいく事ばかりではないと思いますが、それでも小さな自信に繋がっているようです。本日のしおりには、「日に日に英語が聞き取れるようになって嬉しい」「カフェテリアで座る場所を探していた留学生に、食べよう、と誘って一緒に食べた」「最初にあった不安がなくなった」などポジティブな内容が多くありました。また、昨日の振返りの話し合いを受けて、「自分と同じ悩みを持っている人がいて安心した」「出発前の柔軟な考え方・初心を思い出した」「諦めそうだったけどもう一度頑張ってみる」「もっとできることはないか探して行動する」というコメントも多く見受けられました。印象的だったのは「自分の行動が、他の友達の役に立った(参考になった)事、自分の発信したことが相手に伝わってそれがヒントとなり、自分の自信にも繋がった」というコメントです。お互いの発言や行動がうまく相乗効果を発揮しチームとしていい刺激となっているようです。
本日の午後のアクティビティは盛り沢山でした。まずは、アメリカで起業し医療関連のマーケティング会社を経営されている松川原氏にお越しいただきました。経営者として日米両方の社会や企業を知る立場から、今高校生は何をしていくべきか、というテーマで話が進みます。今年話題となったオリンピックのパシュート選手の話を織り交ぜながら、世界にどのような流れが押し寄せているのか、アジア・IT・人工知能の台頭が著しく予測出来ないで現代社会において、今高校生は何をするべきなのか、という内容を熱くお話しいただきました。
お話の中では、問題発見能力・問題解決能力・創造能力・構想力を磨いていくべきであることや、他人本位ではなく自分軸で考えることの大切さを説いていただいたりしました。自分の将来を自分の手で設計するには、自分には何が出来て何ができないのか、本来出来る/出来ないと思っていたことが実はできた/出来なかった、という点を知る必要があり、その見極めにはトライ&エラーが欠かせない、という内容が印象的でした。そもそも挑戦して失敗をしていかなければ何も始まらない、どんなに敏腕な企業家でもその裏では何千回もの試行錯誤を乗り越えています。この研修が成功するか否かも多くのトライ&エラーにかかっています。失敗することを恐れずどんどん挑戦して失敗をして欲しい、というメッセージをいただきました。
■松川原氏のレクチャーの様子
その後は場所を移動し、引き続き松川原氏にハーバード大学案内をしていただきました。
ジョン・ハーバード像、大学の図書館としてはNO.1の蔵書を誇るワイドナー記念図書館、 メモリアルホール、卒業式が行われるハーバードヤード、記念ホールなど、興味深いお話を聞くことが出来ました。ハーバード大学の資金力や学内の図書館数(約70館!)について話が出ると、何度も生徒たちから驚きの声が上がっていました。勿論感じ方も様々かと思いますが、学び多い貴重な時間となったことは間違いありません。
寮までの帰路は、土曜の班別自主研修の練習も兼ねて、先生ともご相談し現地解散と致しました。グループ毎に携帯電話を渡し、いつでも連絡の取れる状態+注意事項を説明し、解散。皆好きな方向へ散っていきました。結果的に時間までに帰宅したグループもいますが、時間を過ぎてしまうグループもいました。その中でも1グループは電車を降りた際にはぐれてしまいました(後に問題なく帰ってくることが出来ました)。そのようなイレギュラーの事態でも、各班が事前に遅れる連絡を入れてくれていたことが一番の安心材料となり待つことが出来ました。予期せぬ出来事にはどう対応すべきか、柔軟に動けていますので安心です。
今回上手くいかなかった事は必ず次に活かしてくれることと思います。
■ハーバード大学訪問中
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■ワイドナー図書館前 |
■ステンドグラスの美しい記念ホール内にて |
■ジョン・ハーバード像の前で
夕食後のイブニングアクティビティは、サッカー、ボストン・コンテンポラリー・アート美術館、カフェテリアでのリラックスタイムでした。太田女子生徒はそれぞれのアクティビティに参加。サッカー組は「男子留学生と対戦をして勝った!楽しかった」と笑顔と共に戻ってきました。美術館組は、現代美術に触れ「これも芸術なのか」と感性を高めたようです。カフェテリアに残った生徒達も大健闘!各テーブルで他国の留学生を巻き込んでの交流が始まりました。持参した習字道具で留学生の友達の名前を漢字で書いてプレゼントしたり、お吸い物を振る舞ったり、UNOで遊んでいました。果敢に挑戦するも上手くいかず断られることもありましたが、やりきった後は充足感に満ちていました。
■イブニングアクティビティ
明日はいよいよ授業ラスト1日となります。全員笑顔で終えられるよう全力で頑張ります。
2018アメリカ研修4日目報告
4日目 2018年7月18日(水)
前日とは打って変わって、研修4日目は朝から快晴、空気は乾いておりとても過ごしやすい一日でした。
早くもボストンの研修も折り返し地点となりました。朝のカフェテリアでは慣れた顔つきで食事をする姿が見られます。徐々に留学生と食事をする生徒が決まってきました。身振り手振りで英語でお喋りをする人がいる一方で、残念ながら日本人同士で固まってお喋りをしている姿も見られます。
本日のしおりには、「初日の授業よりもリラックスして受けることが出来た」「耳が前日より英語に慣れてきて楽しかった」「クラスメイトと話すことが出来た」という2日目の授業に対してのコメントが多くありました。しかしながら「襲ってくる睡魔に負けてしまった」という時差ボケと必死に戦っている様子もありました。3回目の授業を終えて帰ってきた生徒達に話を聞いてみると、全日よりも多くの生徒が「楽しい!」と言っており、初日の「どうしよう・・・」といった手も足も出ない状況から抜け出し始めているようです。
午後のアクティビティでは、ボストン美術館を訪問しました。この美術館は古今東西の美術品が50万点以上収蔵されている全米でもトップクラスの規模です。通常は数日かけて鑑賞するほどの規模ですが、スケジュールの都合上約2時間での訪問となり雰囲気を感じてもらうことで精一杯でした。3グループに分かれ、限られた時間のなかでガイドブックに多く登場するモネのジャポネーゼをはじめ、セザンヌ、ルノワールなどヨーロッパ印象派や古代エジプトの展示を見に行く生徒が多かったようです。私と一緒に回ったグループは、単に絵画を見るだけでなく、じポーズを撮ってみたりと、面白い感性で鑑賞していた事が印象的でした。世界の本物に触れることが出来た今回の美術館見学がひとつのきっかけとなり、勉強だけでなく芸術や文化にも興味関心を持ち、更に知見・教養を深めていただきたいと思います。今回見られなかった作品は、週末の班別自主研修で再度訪問したり、将来再度ボストンを訪れた際に見てほしいと思います。
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■スタッフより美術館までの行き方の説明 |
■ボストン美術館までの道中 |
■美術館にて
寮に戻った後、夕食までの時間を利用して振返りの時間を設けました。というのも、しおりに留学生の交流について、授業についての悩みや自問自答が多く見られ、丁度折り返し地点であるこのタイミングで実施しようと先生とご相談しました。太田女子高校の代表としてチームでボストンに来ています。自分が難なくできている事ももしかすると、他のメンバーにとってはとても難しいことかもしれない、逆も然り。自分が今困っていること・つまずいていることを出し合いメンバー同士でどう取り組んでいくか考えました。最初こそ意見を出すことをためらっていた様子ですが、一人二人と今抱えている気持ち、悩みを出してくれました。「ゲームばかりしていて話しかけにくい」「食事の時、留学生たちが既にグループになっていて話しかけられない」「話が続かない」等など。チャレンジすれば必ずこのような壁にぶち当たります。それに対して、やる前から諦めるのか、違う策を探すのかは自分次第、この研修を充実したものにする、ひいては今後の人生を作り上げるのも自分自身です。この研修に参加しようと思った当時の自分自身の気持ち、保護者の方の思い、日本で待っている友達・クラスメイトの思い、出発式での校長先生の激励の言葉を改めて思い出してもらい、たくさんの失敗、日本では出来ない事、かかった費用以上の何か(お金がすべての物差しではないですが)を得て帰ってほしいことを伝え、数名の有志に今後の目標を宣言してもらい終了しました。
その後の夕飯時以降は、皆の動きが違ったように見えました。それぞれ自分なりに今できることを実践してくれているように感じます。必ずしも成功する人ばかりではありませんが、それでも気持ちが伝わってきます。普段の行動も出発時と比べると格段に洗練されてきている生徒達。必要な場面で点呼を自主的に行ってくれたり、移動時も他の通行人の邪魔にならないように気を配ったりと、様々な面でキラリと光るものがあります。明日はより一層、様々なことにチャレンジし収穫が多い1日となることと期待し、本日の報告書と致します。
■夕食時