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文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険 その16

4月15日火曜日に賑賑しくも厳かに部結成がとりおこなわれました。喜ばしいことに今年度は4人の新入部員を迎えることができました! ぱちぱちぱち。これで太女文芸部は総勢8人となりました。これからも文芸少女として文芸に精進してまいります。これを機に太女文芸部の一年を紹介します。

 【2025年度の太女文芸部の活動予定】

  4月  部紹介でのショートコント披露(ブンガクのパロディ)

  5月  新歓ハイクde俳句 金山にのぼります! 山頂で句会をひらきます!

  7月 『せせらぎ』第189号発行
    太田高校文芸部との合同読書会&句会①
    群馬県高校生文学賞応募

 10月  高校生JOMO小説応募

 11月  群馬県高等学校総合文化祭参加

 12月  予餞会でのショートコント披露(ブンガクのパロディ)
         太田高校文芸部との合同読書会&句会②

  1月 『せせらぎ』190号発行

こうみるとわたしたちけっこう活発に活動してますね。この「冒険」も今年度は月に2回は更新したいとおもっています。ますますのご愛顧とご声援をよろしくおねがいします。

◆魔女と野獣、そして美女◆
野獣は森をさまよっていた。待っていたってやってくるもんじゃない。手にいれたければ行動あるのみだ、と気づくのに時間がかかりすぎたね。もうきょうが約束の日。きょうという日がおわるまでにそいつをじぶんのものにしなければ野獣は野獣としてじぶんの人生をおわるしかない。でも、と野獣はおもったりもする。野獣のままじゃいけないのか。野獣のままだってじつはなにもこまらない。そもそも人嫌いである。そいつがたたって野獣になってしまったおれだ。野獣になったことでひとからうとまれたっていたくもかゆくもない。だったらどうしておれは野獣であることをいやがるのか。それはおそらくじぶんがかつて野獣なんかでなかったという事実だろう。そんな事実にこだわるから、もとの姿に戻りたくてアクセクするんだ。でも、おれが野獣になってかわったことといえば、はっきりいってその外見だけだ。毛むくじゃらで筋骨隆隆たるからだ。牛だか獅子だかなんだかはっきりとはしないながら恐ろしさだけは満点の顔。あたまのりょうわきには角。両手には鈎爪。足には蹄。尻には尻尾。とことん醜いかもしれないけれど、うけいれてしまえばそれまでのことだ。でも、どういうわけか、こんな姿かたちになってから、野獣はじぶんが情けなくおもえてしかたないのだ。「山月記」という中島敦の傑作がある。李徴という小心者が虚勢をはりつづけて虎になってしまうはなしだ。李徴が虎になった自分を哀れむのは人間としての心があるからだ。野獣にはそもそも人間らしい心は微塵もなかったのだから野獣の心どおりの姿かたちになったってべつにどうでもよかったはずなのだ。でも、である。おれはやっぱり人間でこんな野獣になってしまってようやくその事実に気づかされたのだ。だから、やっぱり、できることなら、人間にもどりたい。
こりゃおぬし、ちょっとまたんか、と声をかけてきたのはチャコールグレイの薄汚れたマント姿の老婆である。なんだい、おれはいそがしいんだ。耳寄りのはなしがあるんだけどね。おれにとっての耳寄りな話ってのは真実の愛をてっとりばやく手にいれることしかないんだけど。おお、まさにうってつけだよ、おまえさん。まさか、ばあさんがおれの相手になろうってんじゃないだろうね、そいつはお断りだ、たとえそこに真実の愛があったっておれがうけいれられないよ。ふおふおふお、安心しなよ、あたしだっておまえさんみたいな野獣はおことわりだよ。ふん、おれだってなぁ、すきこのんで野獣やってんじゃないんだよ、いろいろ複雑な事情ってもんがあるんだよ、ほっといてくれ。いやいや、ほっとけないね、あんた、真実の愛がほしいんだろ? そうだけど。そいつを手に入れたら、あんた、もとの姿にもどれたりするんだろ? どうしてばあさんそんなこと知ってんだよ? よくある話じゃないか。よくあるの? よくあるよ、わがままな強欲ものがおちいる月並みな運命だよ。うるさいなぁ。でもさ、あたしがあんたのちからになってやるよ。どうやって? あそこに塔がたってるだろ? ああ、びっしりとイバラにとりまかれてるけど、あれお城の塔か。そうだよ、そのテッペンにさお姫さまがいるんだよ。お姫さま? そうだよ。そのひと、美人? あんた外見にこだわるの? いや。この期におよんで、外見はどうでもいいでしょ、あんた選り好みできる立場じゃないでしょ、だいたいじぶんはどうなのよじぶんは、野獣じゃないのさ。いまはそうだけど、呪いがとければ、ばあさんが腰を抜かすくらいのイケメンだぜおれは。あんたそんなことを鼻にかけてるから野獣になんかなっちまったんじゃないのかい? ぐ、でもさ、ばあさん、どうしてこんなところでポン引きみたいなことしてんだよ。ぐ。眠り姫のところに白馬に乗った王子はあらわれなかったのかよ、おれみたいな野獣をつかまえてキスさせようなんて、なんかウラがあるんじゃねぇのか? ま、このさいだから正直にいうよ、眠り姫に魔法をかけたのはあたしなんだけどさ、呪文をまちがっちゃって、百年たってもねむりからさめないんだよ、たしかにね、何人も王子がトライしたよ、でもさ、あたしの魔法はキスなんかでとけるものじゃなく、百年っていう時間が解決するものだったんだよ、だから、その百年目に姫の目のまえにいた男が姫の夫となってめでたしめでたしになるはずだったのに、百年目に運良くあらわれた王子のまえで姫は目を覚まさなかった、キスしてもだめ、なにしてもだめ、挙句の果てにその王子は頭がおかしくなって塔から身投げ、そんな噂がたっても勇敢な王子が何人もやってきたけど、みんな同じ運命さ、塔のしたのイバラのなかにはかぞえきれないくらいの墓標がたっている。なんでそんなことがおこったんだよ。だからあたしが呪文間違えちゃったんだってば。ばかじゃねぇの、魔女失格だよ。それよそれ。なに。だから魔女失格、かれこれ二百年たつんだけど、かけたはずの魔法が二百年たっても解けないときは魔女資格を剥奪されちまうんだよ。で、おれを利用しようっての? おたがいさまだろ、あんた切羽詰ってるよね、こころやさしい野獣だよね、そいつをためしたいわけだろ、いいチャンスじゃないか、いったいあんたいままでどんだけ時間を無駄にしたんだい? だからって、いきなり寝ている女にキスをして、おはようはじめまして、でお互いあいしあえるか? ひとめぼれってもんがあるだろう、この世にはさ。
野獣は魔女にいいくるめられたわけじゃなかった。なかばどうでもいいとおもっていたじぶんの行く末をなりゆきにまかせてみるのもいいなとおもったのだ。野獣は二百年生えつづけはびこっているイバラをものともせず塔のてっぺんにたどりついた。何人もの王子がかけまちがえた魔法のせいで身を投げた窓から野獣は塔のなかの部屋におしいった。そこには絶世の美女がよこたわっていた。二百年眠っているとはおもえないみずみずしさで真っ白な肌が内側からひかり輝いていた。野獣はひるんだ。こいつはむりでしょう、めざめたとたんおれの姿をみて卒倒しまずくすると死んでしまうかもしれない。それじゃあんまりだ。もちろんあんまりなのはおれなんかにキスされてめざめた姫だ。でもなんとかしてあげたいと野獣は心の底からおもった。そこにはそれまでの野獣とはちがう野獣がいた。こんな美女がイバラにまつわりつかれた塔のうえで眠り続けるなんてことがあってはいけない。そうおもったとき野獣の目から涙がひと粒こぼれた。理不尽な運命に対するやり場のない悲しみが結実したその水玉は宙にうかび、姫の顔近くまで浮遊し、そこではじけた。ぱちん。
姫は目のまえの野獣に驚愕し、ベッドからはねとんだ。ごろごろと壁際までころがり、壁にかけてある猟銃を手にとってずどんと一発野獣を撃った。野獣ははねとばされた。窓から転げた。死んでもいいや、彼女が目覚めたのだから。イバラの繁みにおちてゆきながら野獣はその姿を人間にかえた。野獣の心がうちころされて人間がもどったのか。イバラの繁みは王子をうけとめた。とげがささることはなかった。魔女がいた。よかったね。よくはない、おまえみたいな性根のくさった魔法使いがいるから人間が不条理な人生をいきねばならぬのだ。えっ、という驚愕の表情をのこしたまま、魔女は王子に切り殺された。
王子はふたたび塔のてっぺんの部屋にのぼった。姫はその王子をみて恋に落ちた。運命の人だとおもった。心なんてものは外見からそう簡単にわかるものじゃない。ふたりは恋に落ちた。そして、おたがいの心をわかりあって、ますます愛しあった。それでいいじゃないか。その愛は真実である。かわいそうなのは魔女だけど、それはそれでしかたない。

 

文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険 その15

◆2代目ぐんまちゃんとゆうまちゃんと初代ぐんまちゃん◆

2月22日は何の日? といえば、だいたいの人が猫の日と答えると思います(にゃんにゃんにゃん!)。それだけじゃなく、2月22日は我らが群馬県のマスコットキャラクター、ぐんまちゃんの誕生日です!! Happy Birthday、ぐんまちゃん! せっかく誕生日なので(?)ぐんまちゃんについて、改めて調べてみました。

名前    ぐんまちゃん
生年月日  2月22日
出身地   ぐんま
年齢    人間だと7歳くらい
好きなこと 楽しいこと、人を笑顔にすること
      温泉でリフレッシュ
      ぐんまの食べ物
特技    みんなを癒やす不思議な力
仕事    群馬県宣伝部長
(「ぐんまちゃんオフィシャルサイト」(https://gunmachan-official.jp/)プロフィールより)

ちなみに、永遠の7歳らしいです。かわいいな……。上4つくらいは知ってたけど、特技の「みんなを癒やす不思議な力」は初めて聞きました。かわいさでみんなを癒やすってこと……!? ゆるキャラグランプリで1位を獲得したこともあるし、知名度はかなり高いであろうぐんまちゃんですが、正式名称は「2代目ぐんまちゃん」らしいです。しかも最初はぐんまちゃんじゃなくて「ゆうまちゃん」だったとか……!!
私の家には、「ゆうま三兄弟のゆうこ姫を救え!」という絵本があります。食生活が悪くて体調不良を起こしたゆうこ姫を助けるために、ゆうま三兄弟が野菜を探して旅をする……みたいな話だったような。懐かしくなって引っ張り出してみたら、奥付に平成17年3月31日発行と書いてありました。2008年7月にぐんまちゃんに改名したらしいので、まだゆうまちゃんだったころの本だったんですね。とても気に入って、何度も読み返していた記憶があります。
ちょっと脱線しましたが、ゆうまちゃんは1994年、全国知的障害者スポーツ大会、ゆうあいピックのマスコットキャラクターとして登場しました。ゆうあいピックから「ゆう」、ぐんまから「ま」を組み合わせて「ゆうま」になったそうです。ゆうあいピックが終わった後も活動し続け、アンテナショップ「ぐんまちゃん家」がオープンしたのをきっかけに改名したとのこと。その際、既に初代ぐんまちゃんがいたため、「2代目」ぐんまちゃんになったようです。
私は初代がいたことを知らなかったので、すごくびっくりしました。初代についても調べてみたところ、初代ぐんまちゃんは1983年、国民体育大会(あかぎ国体)のマスコットキャラクターとして作られたそうです。ぐんまちゃんもゆうまちゃんも、スポーツの大会のマスコットとして生まれたんですね。ぐんまちゃんはゆうまちゃんよりもより馬に近い姿で、ゆうまちゃんと同様に、大会の終了後、県のマスコットキャラクターに変わっていきました。
初代ぐんまちゃんも、2代目ぐんまちゃんも、似たような経歴があったんですね。普段はあまり来歴とかを気にすることもなかったけれど、改めて調べてみて、楽しかったです。いつか3代目ぐんまちゃんが現れたり……流石にないかな? ぐんまちゃん、すごく人気だし。今回はぐんまちゃんだったけど、全国のマスコットキャラクターの歴史とかを調べてみるのも楽しそうです。

 

文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険 その14

◆「せせらぎ」188号◆

太田女子高等学校文芸部の部誌「せせらぎ」188号が完成しました!

デジタル版をつくりましたので、ご覧ください。

冊子をご所望の方はおちかくの部員までお申しつけください。

せせらぎ188号.pdf

◆高校生JOMO小説◆

2年生の長山穂乃花さんが最優秀賞、1年生の石原真奈美さんが佳作をそれぞれ受賞しました!

上毛新聞紙上では昨年の12月に発表されておりますが、おくればせながらご報告いたします。

おふたりともおめでとうございます。

文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険 その13

住んでいる市と同じ市ではありますが、少し離れた田んぼや畑が広がる方に先日行ったときのことを話そうと思います。その時、母と車に乗っていたのですが、私は衝撃的なものを見ました。「白菜3つで100円」、そう書かれた看板です。目を疑いました。3つで100円?! 普段、買い物に行きませんので、野菜の相場価格は知りませんが、そんな私でもさすがにこれは破格だということが分かりました。母は運転をしていたので、その看板に気づかなかっただろう、そう思い、運転している母に興奮気味に伝えました。母は「えっ、見間違いじゃない? 白菜なんて、1つで100円でも安いのに、3つで100円!」そういい、来た道を戻って、看板があった場所に行きました。砂利の駐車場に車を止め、そこには確かに「白菜3つで100円」と書かれた看板がありました。小さな小屋があり、黄色い農業用のコンテナボックスの中に白菜がたくさん入っていました。売り物にできなかったからこんなに安いのでしょうか。確かに、そこに入っていた白菜は少し小ぶりだったり、形がいびつだったりしましたが、痛んではおらず、とても美味しそうな白菜でした。その横には、1袋100円のホウレン草も売っていました。無人販売のようで、小屋の前に小さな箱があり、「お代はこちらに入れてください」と書かれた紙が添えられていました。母とワイワイしながら、白菜を3つ選び、それにホウレン草も一袋持って、小さな箱に100円玉を二枚だけ、入れました。家に着いて、母は買った白菜を1つ、近所の家にお裾分けをしに行きました。その日の晩御飯はもちろん白菜がたっぷり入った鍋で、それはそれはとても美味しかったです。

 

 

文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険 その12

◆太田高校文芸部との合同読書会&句会◆ 

 クリスマスの翌日の12月26日に、今年度2回目となる太田高校との読書会&句会が開催されました。今回の会場は太田女子高校の図書室です。太田高校文芸部の皆さん(4名)が風が吹き寒い中、こちらまで来てくれました。ありがとうございました!
 まずは句会です。今回のお題は「おくりもの」。贈り物、人を送る、言葉をおくる……それぞれ思い浮かぶものは様々ではないでしょうか。この句会では計24句が創られましたが、文字数の都合上、その中から得点が高かった数句を紹介しようと思います。

  好物を贈れど君は来ぬ盆よ

 点を入れた人の感想は「故人への思いを読んだのがしみじみ感じられる」「最後を『お盆』ではなく『盆よ』としたのがよい」などがありました。作者の意図としては感想にもあったように、故人への思いを詠んだものでした。「盆よ」の「よ」を入れたことについては素晴らしいセンスによって自然と思い浮かんだそうです。私はこれを初め、「(独身の一人暮らしの)子供に好物を送ったとしても、お盆さえ家に帰ってこない」という風に解釈していました。しかし、作者の意図やほかの人の感想を聞くことで納得の気持ちになり、この句がより素晴らしく感じられるようになりました。とても素晴らしい俳句だと思います。

  封を切り届いた通知桜咲く

 この句に対する感想には「前半の堅苦しい感じから『桜咲く』で一気に華やかになるのがよい」「『桜咲く』という言葉の選び方が素敵」などが上がりました。前半部分で合否の結果をためておいて、一気に最後に「桜咲く」。この俳句もまた素晴らしいです。2年と少し後の私も「桜咲く」の文字が見られるよう勉学に励まなくては。

  オリオンに見送られゆく夜汽車かな

感想には「星空が幻想的」「銀河鉄道が思い出される」などがありました。キラキラ光る星空のもと、線路を走る汽車。空気は澄んでいて遠くまで汽車の音が響きそうです。文字だけなのにパッと美しい情景が浮かぶのですから、俳句の力はすごいですね。

  風邪づてに叶わぬ届き哀,破る

この句は「風邪は人から人へと伝わるから、風邪も『おくるもの』すなわち『おくりもの』だよね」という解釈のもとで創られたそうです。感想には「対比がおしゃれ」「『哀,破る』に活字のセンスが感じられる」などがありました。「おくりもの」の捉え方もたくさんあって面白いなと思わせられました。今の時期にピッタリの俳句です。
 これらの句の他にもたくさんの素晴らしい句がありました。感想や解説を言いあい、俳句への理解を深めていくのはとても楽しいですね。全体の句会の様子としては、みんなでワイワイ仲良くしながら進められた感じです。つぎの機会を楽しみに、各自で研鑽をつみましょう。
 続いては読書会です。今回の読書会のテキストは「山村氏の鼻」です。尾崎翠という女流作家が1928(昭和3)年に発表した短編です。尾崎翠? 知ってます? わたしは知りませんでした。Wikipediaで調べてみました。尾崎翠は1896(明治29)年12月20日生まれ、1971(昭和46)年7月8日没。1915(大正4)年から1933(昭和8)年ころまで作家活動をしていたようですが、そのあいだはほとんど評価されていなかったみたいです。1933年に(はじめて?)発行された『第七官界彷徨』はときの文壇を瞠目させたということですが、そのときにはすでに尾崎翠は実家がある鳥取に引き込んでおり、その後、確たる創作活動にはとりくまなかったようです。「第七官界彷徨」を軸とした尾崎翠の評価は彼女が創作活動から遠ざかったり、死没したあとになって高まってゆき、知る人ぞ知る特異な小説家として全集やアンソロジーが出版されてきたんだそうです。
 さて、今回のテキストである「山村氏の鼻」ですが、そういった尾崎翠に対する知識があるとますます奇妙な小説であるような気がしてきます。異様な嗅覚の持ち主である山村氏が、その能力を逆手にとられて、手痛いしっぺ返しをくらう物語……と聞けば、話が弾みそうなものですが……わたしは、全然喋れませんでした!! なんでかなーと思ったのですが、よく思い返してみると、登場人物がどうしてその行動を取ったのかとか、行動の理由がなかなかわからなくて、全然感想を持てなかったんですよね。でもほかのみんなは楽しそうに喋っていて、ちょっとおいてけぼりをくった感じでした。残念。「もっと頑張らねば……!!」とつくづく思いました。おくればせながら、匂いに敏感な山村氏が自身の発する匂いに弱点があったという設定は尾崎翠らしい(と偉そうにいいますが)とおもいます!(当日いいたかったぁ)
 楽しい時間はあっという間に過ぎるものです。今回もまた、気づかぬうちに日が傾いてしまい、もっと話したいと思いながらも解散になりました。次回は春休みでしょうか。こんどはどんなお話を読んで、どんな句を作りましょうか。楽しみで仕方ありません。