2021年11月の記事一覧

こころの声に気づく~令和3年度・2学年「こころの教育事業」実施

 令和3年11月16日(火)5時間目のLHRを利用して、標記の事業が行われました。本校スクールカウンセラーの小池順子先生より講話をいただき、その中で呼吸法・心の整理法を教えていただくというもので、2学年生徒たちは各HR教室にてリモートで参加・体験しました。

  
 演題は「感じていることをつかむ工夫」。自分の中にある気持ちや感じていること、不調のサインなどにまず目を向けて「気づく」ことが大切。ストレスが大きい時や自分のペースが取り戻せず上手くいかない時は、一旦「距離」を取ってみよう。イライラや怒りは6秒数えて待ってみる、誰かの力を借りることでストレスから「距離」が取れて自分の力が回復する、などストレスとの上手な付き合い方の工夫を具体的に教えていただきました。
 自分の感じていることをつかむ方法の1つとして、小池先生は「こころの天気」を描いてみる、というワークを紹介してくださいました。「日記にその日のお天気を記すような感覚で」試してみるのもあり、だそうです。描いたら眺めてタイトルをつけたり、説明や感想などを言葉にしてみると、隠れていたこころの声が聞こえてくるかもしれません。
 早速生徒たちは今の気持ちをワークシートに描いていました。
 分散登校でのリモート授業、修学旅行などの行事、テストや課題など、この2学期の日々を忙しく過ごしている2年生たち。正直「いっぱいいっぱい」な時もあるかもしれません。今日教えていただいた工夫を上手に採り入れつつ、どんな自分も受け入れて大事にしてほしいと切に思いました。

   なお、すでに1学年は5月25日に、3学年は10月19日に、それぞれ小池先生から同様の講話をしていただきました。(この事業は、群馬県教育委員会主催事業の一環として実施したものです。)

11月15日県下一斉マナーアップ運動 at太女

 今年度第3回のマナーアップ運動が行われました。
早朝、1年生交通委員11名とPTA本部役員の皆さん、太田警察署職員の方々及び本校職員が正面玄関前に集合しました。
 今回は特に、群馬県交通安全条例の一部改正(令和3年4月1日)を受けて、「自転車走行時のヘルメット着用」を重点目標に、登校時の安全を守りマナー向上を促すため、街頭指導を実施しました。
 太田警察署職員の方々のご協力のもと、交通委員の生徒たちが正門で啓発チラシを配布し、マナー向上を呼びかけました。また、本校職員が八瀬川や西中学校角、本町通りなど学校周辺のポイント5ヶ所に立ち、PTA本部役員の皆さんが巡回しながら、次々登校してくる生徒たちと朝の挨拶を交わしました。
 意識アンケート調査や先週からの告知の甲斐もあってか、思っていた以上に自転車通学者はヘルメットを着用していた印象です。太田警察署職員の方のお話では、管内の高校と協同で実施したヘルメット推進運動により、生徒の約9割の着用率を得たケースもあるとか。今後も自転車関連事故を防ぐため、学校内外での啓発活動を続けていきます。

      

2学年修学旅行日記番外編③:修学旅行写真展開催中~旅の思ひ出、徒然に

 美術・図工10月19日~21日の修学旅行から早3週間、楽しかった3日間を懐かしみつつ気持ちの整理をつけるため、思い出を綴る写真ポスターを各クラスで制作しました。

 旅程に従い第1・2・3日と、それぞれの見学先での風景や食事、バスや宿舎で撮ったスナップを模造紙に貼ってコラージュ。手描きイラストで花を添えたり、講話・案内で聞いた印象的な言葉なども盛り込んだポスターは、眺めているだけで友との他愛ない語らいや弾む笑い声が蘇ってくるようです。(余談ですが、現地で撮ったクラス集合写真が届きました。どのクラスの写真にも、普段はマスクの下に隠れた笑顔が満開の花のごとく咲き誇っています。)

 2年HR教室の並ぶ2階廊下に掲示しましたので、2学年保護者の皆様には、ぜひ来月三者面談で来校される際に、ご覧いただければと思います。

「レイアウト、相談中」 

 2階廊下を彩る各クラスのポスター

…2年生、旅行が終われば受験生…了解

 

2学年修学旅行日記番外編②:東北紀行~傑作短歌集

 太女では、「修学旅行の感想や見聞した事物その他を短歌もしくは俳句に詠む」という国語科課題があります。今年も様々な短歌が寄せられました。自由テーマに加えて、①「松島」②「食べ物」をお題に、優秀作をクラスごとに投票で選出、いずれ劣らぬ代表作が出揃いました!

 バスねらい:旅先での感動を三十一文字の短歌に凝縮することによって、言語感覚を磨き、思い出を言葉に残す。また、友人たちの作品に触れることで、他者の感性を知り、感動を分かち合い、お互いの理解を深める。

   ①お題「松島」

  花丸 髪揺られ/遊覧船に/身を任せ/澄んだ心に/虹かかる [1組]

        花丸 松島や/波は光を/身にまとい/秋の空には/七色の橋  [2組]

  花丸 瑞巌寺/進んだ参道/振り返り/総門縁取る/美景松島 [2組]

  花丸天気雨/雲間からさす/陽光に/照らされ煌めく/海に虹橋 [2組]

  花丸 松島の/景色が絶景/遊覧船/空に飛び交う/カモメのファンサ [3組]

  花丸 松島や/波打つたなびく/秋の風/記憶に残る/日本三景 [4組]

  花丸松島の/冷たい潮風/頬に受け/ふと思い出す/からっ風 [5組]

  花丸君がため/写し切り取る/瑠璃色の/そのおほしこそ/届くまじけれ [6組]

 ②お題「食べ物」

  給食・食事泣き望み/食べたはいいが/「えだ豆じゃん!」/そんな昔を/偲びまた食べる [1組] ~ずんだ味

  給食・食事少しばかり/恋しくなった/母の味/豪華な食事/満たされた腹 [1組]

  給食・食事椎茸の/天ぷらぱくり/あんこじゃん/大内宿で/名産と知る [2組]

  給食・食事口の中/広がる旨味/香ばしさ/仙台ならでは/これしか勝タン [3組] ~牛タンしか勝タン

  給食・食事毎日の/豪華な盛り付け/目の保養/胃もたれ知らず/箸は止まらず [4組]

  給食・食事東北の/空燃ゆ絶景/麓には/小さく広がる/夢の晩餐 [5組]

  給食・食事目移りが/止まらぬ食事/楽しくて/友と語らう/好みの小鉢 [6組] ~頼む!マスク会食

   

 ③自由テーマ

  キラキラ水族館/いいなと羨み/記念館/でもまあやっぱり/野口しか勝たん [1組] ~2日目クラス別コース

  キラキラカワウソに/負けて支払う/千円札/三等賞でも/芽生える愛着 [2組] ~ぬいぐるみくじ@うみの杜水族館

  キラキラ橋かかる/7色2本/青空に/眩しく輝く/笑顔の背景 [3組]  ~松島湾クルーズで奇跡の虹

  キラキラ幸運を/皆に届ける/赤き牛/思い思いの/柄をまといて [4組] ~赤べこ絵付け体験

  キラキラ手が伸びて/あれもこれもと/手を塞ぐ/抱える山は/地方限定 [5組] ~お土産ショッピング、売り切れ続出 

  キラキラ震災の/爪痕残る/あの日から/止まったままの/時計と心 [6組 ~お見事!100周年スローガン作成者

   

 上記の優秀作品は2年生玄関に掲示されています。

2学年修学旅行日記番外編①:旅行振り返り

 旅行翌日の10月22日(金)、疲れも見せず登校してきた生徒たちは、感想文を書きGoogleフォームでアンケートに回答したりしました。アンケートでは、時間の制約により、20%余りが事前学習は「あまりできなかった」「まったくできなかった」と回答していたものの、旅行全般については「とても楽しかった/ある程度楽しかった」との回答が100%でした。「時間に追われ、じっくり見学ができなかった」「駆け足の見学で、他の観光客に迷惑をかけてしまったかも」と過密スケジュールを悔やむ声も多く、準備期間も含め計画立案には反省が残りました。                                

 以下、全体を通しての感想のごく一部を紹介します。

 鉛筆天気に恵まれて、友達と協力していい発見ができた。3.11は恐ろしい影響をもたらしたが、「絆」の素晴らしさ     を感じるきっかけになったこと、亡くなった方が生きたかった今を(私たちは)生きていると実感することができた。この旅をこれからに活かしていきたい。[1組]

 鉛筆私自身、東北方面に行ったことがなかったので、今までにない環境、風景を見たり感じることができ、とても充実した日々でした。気温が寒く、体調の優れない人もいましたが、大きな事故もなく、周囲の支えてくださった方々には感謝しきれません。今回の経験で、津波の恐ろしさ、被害、家や大切なものや人を失った方々、亡くなった方々など、普段できていることが当たり前ではなく、恵まれていることを胸に刻み、感謝を忘れずに生活していきたいです。[2組]
 鉛筆あまり話したことのない子と仲良くなれたり、3日間ずっと友達と一緒にいられて不思議な感覚だった。良い息抜きができたので今度は気を引き締めて、勉強を頑張ろうと思う。

 鉛筆コロナ禍で、なかなか学校での思い出を作る機会が少ない中、高校生活最大の思い出が作れました。友だちとの仲も深められて、本当に楽しい時間を過ごせたので良かったです。[4組]

   鉛筆自分が描いた赤べこを見るたびに修学旅行を思い出すので余韻が残る。それくらい楽しかったです。みんなで2泊3日を過ごせて良かったです。[5組]

 鉛筆津波の被害を受けた地域の復興が進んでいたことが印象に残った。太女生の心のあたたかさを感じた。[6組]

 なお、新型コロナウイルスの影響下で修学旅行実施が叶わなかった先輩たちを思いやるコメントもありました。(「部活の先輩から、『たくさん楽しんでおいで!』と送り出してもらった、という話には、胸が熱くなりました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2学年修学旅行日記③:旅行第3日・会津若松と大内宿

 あっという間に旅行3日目。紅葉ピークにはまだ少し早いものの、東山温泉の朝晩は冷え込みました。昨夜は小雨があがった後、露天風呂からきれいなお月様が見えていました。お風呂上がりにはコーヒー牛乳の自販機が生徒の人気を呼んでいました。

 さて、10月21日(木)朝8時半に宿を出発、まずは①赤べこ作り体験と②武家屋敷・鶴ヶ城見学の二手に分かれて最終日がスタートしました。会津地方の郷土玩具・赤べこは、厄除けのお守りや縁起物として長年愛されてきた民芸品。その謂われの説明を聞いた後、いざ筆をとり、見本を参考にしながら思い思いの模様を絵付けします。校長先生を始め、引率教員も生徒と一緒に挑戦、数分後には世界にたった1つのかわいい記念品が完成しました。

 武家屋敷では、会津藩の家老・西郷頼母邸を復元した施設を巡り、歴史的家屋や資料館を見学しました。続いては、武家屋敷からも小さく望むことのできた鶴ヶ城へ。美しいその姿を背景にクラスごとに集合写真を撮影、健脚の生徒たちは天守閣に登り、素晴らしい眺めを堪能することができました。

 

 鶴ヶ城に別れを告げ、昼食に会津伝統食・こづゆを味わったのち、帰路の途中で最終見学地・大内宿に立ち寄りました。南会津の山間部に30軒ほどの茅葺き屋根の民家(お土産屋)が建ち並ぶ、江戸時代の宿場町です。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたその町並みは歴史情緒たっぷりで、ちょっとしたタイムスリップ感を味わいました。10度を下回る山合いの外気温のせいか、軒を連ねるお食事処の「名物・ねぎそば」の看板が、たまらなく魅力的.....そんな中、ソフトクリームを頬ばる太女生を何人も発見!かわいい民芸品を最後のお土産にと購入する姿もありました。

 

  予定時間を30分ほど過ぎて太田に到着。両手いっぱいのお土産と思い出を携えて、生徒たちは家路につきました。   当初計画からは期間短縮・方面変更となりましたが、3日間の修学旅行には生徒たちの笑顔がたくさん溢れていました。随所に周囲を思いやる行動や礼儀正しさが見られ、さすが太女生!と感心させられる旅でもありました。乗り物に延々揺られたことや入浴が慌ただしかったこと、おしゃべりを我慢して食べた夕食も、高校生活の愉快なエピソードとしてくれることと思います。

 旅行実施に当たりまして、ご家庭のご理解とご協力、並びに旅行社他関係各位のご尽力に感謝いたします。

※この記事の画像をSNSにあげたり、ダウンロードなどは決してなさらないよう、ご配慮をお願いします。