海外研修報告
2018アメリカ研修2日目報告
2日目 2018年7月16日(月)
ボストンに到着し一夜明けた研修2日目、時差ボケや疲れから朝の集合時間に間に合うか少し心配していましたが、全員時間内に集合することができました。移動時のハードスケジュールによる疲労は溜まっていても、時差や緊張であまり睡眠時間が取れず疲れた顔をしている生徒もいるものの、全員体調良好と申告してくれています。朝食会場であるカフェテリアには、すでに沢山の留学生たちが。その光景を目にした生徒達の表情が「いよいよ」といった感じで一瞬引き締まったように思いました。
FLSインターナショナル フィッシャーカレッジ校では、現在100名以上の留学生が在籍しているようです。出身国はロシア、中国、イタリア、ウズベキスタン、フランス等、常にインターナショナルな環境に身をおくことが出来ます。到着日の翌朝という事もあり、まずはお互いの様子を伺うのかと思いきや、多くの生徒達が早速留学生たちの隣へ座る姿が見られました。まずは大きな一歩ではないかと思います。
■朝食時
朝食後は緊張の授業です。太田女子生徒は事前にプレースメントテストと呼ばれるクラス分けテストを日本で受けていたため、すぐにそれぞれのクラスへ案内されました。 太女子生徒のクラスはIntermediateという中級のイン ターナショナルクラスで、高校生の中でもレベルが高いとのことです。全18レベルの内、7・9・11の3クラスに振り分けられました。授業は1日3時間、4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)を総合的に学べる仕組みとなっています。他国生より太田女子生徒の割合が多いクラスもあるのですが、そのような環境の中でも休憩中に留学生に声を掛け接点をより多く持とうとしています。初めての授業を終えて帰ってきた生徒達に感想を聞くと、「・・・難しい」「留学生の発音が良く驚いた」という戸惑いの声が大半でした。まだ1日目ですので落ち込むことはありません。本日プレースメントテストを受けた他国の留学生もいますので、明日以降、更にクラスメイトが増える可能性があります。
■授業中・休憩中の様子
■ランチ中(ビザパーティー)
本日の午後のアクティビティは、ボストン市内を散策しながら建国の歴史を辿ることのできるフリーダムトレイルツアーでした。当時の服装を身にまとったプロのツアーガイドによる説明のもと約一時間半の散策です。アメリカ最古の公園・ボストンコモン、金色に輝くドームが目立つ州議事堂、建国の立役者達が埋葬されているグラナリー墓地、ボストン虐殺地跡など主要なポイントが街の至る所に点在しています。固有名詞や歴史的背景を含む解説は、とてもチャレンジングでパワーが必要となります。昼食後であることや、昨日からの疲労が重なり、眠気と戦いながら説明を聞く生徒も多くいました。幸いにも爽やかな風が吹き日本より過ごしやすい気温であった為、ボストン中心地の雰囲気と歴史を感じ取ることができたのではないかと思います。
■フリーダムトレイル中の様子
夕食後は、日替わりで、ショッピング、スポーツ、ゲームなど 3 種類のアクティビティが用意され自由に参加することとなります。寮で休息をとる生徒も居れば、運動着に着替え男子留学生の多い中に飛び込んでいく生徒、目を輝かせながらショッピングに出かける生徒も。起床後~就寝まで常に留学生と交流する機会が用意されている今回のプログラム。初日から物怖じせず留学生の中に飛び込む積極的な生徒が多くいましたが、流動的なスケジュールに多少戸惑い様子を伺う姿もありました。こちらでの生活も丸一日過ぎ、1 日の流れが一通り掴めたはずですので、明日は時間の有効活用をして本日より一歩進んでくれることと期待しています。
■夕食中・イブニングアクティビィ
以上、2 日目の報告書を終了いたします。
2018アメリカ研修1日目報告
1日目 2018年7月15日(日)
いよいよアメリカ研修当日、朝から日差しが強く暑さは厳しいものの、出発に相応しい晴天となりました。集合時間の10:30までに全員集合することができました。お暑い中、お集まりいただきました保護者の皆様、先生方、誠にありがとうございました。
多くの保護者・先生方に見守られながらの出発式では、校長先生とご引率の小舩先生より激励のお言葉があり、別れを告げいざ成田空港行のバスへ。空港までの道のりは大きな渋滞もなく順調に進み、車内の会話から生徒達の興奮具合が伝わってきました。予定よりも早く空港へ到着し職員のサポートの下、てきぱきと各自自動チェックイン機にて搭乗手続きを済ませました。次回からは一人でも海外へ行けるよう、チケットや電光掲示版の見方を全員で確認。それぞれ様々な思いを馳せながら搭乗までの時間を過ごし経由地のニューアークリバティー―空港へ向かいました。
■出発式
■成田空港にて
約 12 時間強のフライトを経てニューアークリバティー―空港に到着。機内では映画鑑賞やゲーム、または睡眠をとって明日からの研修に備えたりするなど、各自思い思いに過ごしてもらいました。1 日目の最大の難関であったであろう入国審査では、皆身構えていた様子でしたが、約半数の生徒は何も質問されず肩透かしを食らった生徒、逆に質問攻めになってしまったラッキー(?)な生徒もいましたが、全員問題なく入国完了。その後、乗継便の搭乗時間までフリータイムとしていましたが、その間、早くも英語でコミュニケーションをとる生徒たちの姿が。外国人の方に声を掛けられ必死で何とか伝えようと、しかし楽しそうに会話をしている光景がありました。最後は一緒に写真を撮ってもらったようです。このような一つ一つの成功体験の積み重ねが自信に繋がるのだと感じました。
■ニューアークリバティー空港にて
ボストンへはほぼ定刻で到着。これからお世話になる語学学校FLS のスタッフに出迎えられ、寮へ移動。簡単なオリエンテーション後、漸くそれぞれの部屋へ移動しました。学校を出発して丸 1 日以上、ようやく長い1 日が終了しました。生徒達はまだまだ元気です。(ボストンの夜はとても過ごしやすい気温でした)
■ボストン到着! |
■語学学校スタッフよりオリエンテーション |
明日から語学学校での生活がスタートします。ご引率の小舩先生からも「他人任せでなく、今何をすべきか、何をしているのかをイメージしながら行動してほしい」とメッセージをいただきました。ボストンでの滞在は有限です。気が付くとすぐに帰国です。1 分1 秒を無駄にしないようチャレンジしてほしいと思います。また、各国から集まる同年代の留学生の中でどのように切磋琢磨し頑張っていくのか、また、太田女子生徒同士どのように協力をしていくのかご報告していきます。
2017アメリカ研修9日目報告(最終)
9 日目 2017 年7 月 10 日(月)
早いもので、合計 11 日間の研修も残りわずかとなり、本日ニューヨーク研修の最終日となりました。天気は晴天、28 度で少しじめじめとしますが、日陰では過ごしやすい一日となりました。
バスでエンパイアステイトビル、ブルックリン橋、ニューヨーク市役所、チャイナ/コリアタウン、ソーホー地区、金融街を車窓観光した後、最初の目的地である“バッテリーパーク”へ到着しました。ニューヨークといえば「自由の女神」を一番に思い浮かべるかと思いますが、この公園は女神が(小さくですが)見える場所でしばしの間散策しました。
※中央後ろにある細長いものが自由の女神です。
※バッテリーパークにて
その後、2001 年の同時多発テロが起きた、ワールドトレードセンター跡地に出来た「9.11 メモリアル」という場所を訪問。3,000 人以上の犠牲者・行方不明者を出したテロから 16 年経った現在は、整備も行きわたり犠牲者の慰霊碑を兼ねた博物館や施設があります。驚くことに、復興を象徴するかのようにワールドトレードセンターを上回る高さの「ワンワールドトレードセンター」が建てられています。日本人の感覚としては考えにくいことですが、テロがあった場所にそれ以上のものを建設したという事は「テロの脅威には屈しない」という強い意志が表れていると思います。
昼食後は、この研修のもう一つのメンイイベントである国際連合へ移動。ここでは太田女子高校さん用の特別レクチャーとして、国連施設の一つであるダグ・ハマーショルド図書館で 28 年間勤務された佐藤様のお話を聞きました。「国連で働くとはどういうことか」というテーマに、今何をしておくべきか、どのようなパスウェイを辿るべきか、必要なスキルや適性についてお話しいただきました。国連と聞くと政治学や国際関係学を学ばなければ、と思われるかもしれませんが、実は、経理や人事・弁護士や医者など様々な職種があるようです。また世界各地に国連オフィスが点在し、加盟国の193 か国からくる職員たちと仕事をする為、英語、専門知識を習得するだけでなく、多様性を尊重できる柔軟性や、コミュニケーション能力がベースになる、という事も教えていただきました。生徒達の前のめりになるほどの真剣な表情と終わることのない質疑応答に予定時間をオーバーし1.5 時間もお話しを聞くことができました。目の前にあるチャンスを逃すまいとする強欲な気持ちはグローバル社会で活躍していくためには必須となります。めったにこのような国例職員の方からお話を聞くことは出来ないので、高校1 年生のこの時期にこのような世界の最前線の話を聞けることは非常に貴重なことです。国連に興味のある生徒や興味を持ち始めた生徒もたくさんいますので、将来の選択肢の一つとなるのではないでしょうか。
※国連前での集合写真
※佐藤様のレクチャーと記念写真、生徒代表挨拶
その後、2グループに分かれ国連内のガイドツアーに参加しました。総会や安全保障理事会で使用される会議室を見学することができました。ここでも生徒たちはいくつも質問をして疑問点を解決していました。 国連総会は実際に9 月の第3 週目の火曜日より始まり、日本でもニュースとなります。その際は、今回自分の目で見たところですので身近に感じることができると思いますので、今以上に世界のニュースに敏感になれると思います。
※国連内のガイドツアー(安全保障理事会や総会などが行われる場所含む)
ホテルに戻った後は、この研修の最後の締めくくりとなる、群馬県出身のニューヨークで活躍する女性3 名(内1 名は太田女子高校ご出身)との食事を兼ねた交流会がありました。ニューヨークという世界の中心地で活躍している地元の先輩の話を聞くことはなかなかできません。この交流会はボストンで学んだこと・考えたこと・将来に対する思いを自分のなかでうまく昇華していくいい機会になります。6 名~7 名に分かれ 3 グループで交流しましたが、どのテーブルも大変盛り上がっておりました。生徒たちは、先輩たちが海外へ出た理由、英語の勉強について、学部の選び方について、職業について、留学について等、たくさんの質問が出ていました。予定していた 2 時間はあっという間に終了し、2 名のボランティアがゲスト3 名へお礼・感想を言ってもらい終了しました。ゲストの方々は、何よりも太田女子生徒の皆が個性的で元気、面白い!というところに驚かれており、今までの高校生の中で一番興味深かった、というコメントをいただきました。実は、ボストンの語学学校スタッフや現在ニューヨークを案内してくださる日本人ガイドさんにも同様のコメントをいただいています。いかにこのメンバーが素直でキラキラしているか、一人一人が自分の存在感をしっかり出せていることが改めて分かりました。今回の交流会で得たものを今後の進路や将来設計にも生かしてもらえることを期待します。
※ゲストの方々との記念写真と、生徒代表の挨拶
さて、明日は日本への帰国のみとなりますが学校に無事戻るまでが研修ですので、水曜日に全員の元気な姿をお見せできるよう、改めて気を引き締めてまいります。明日は終日移動日となりますので、第二回アメリカ研修の報告書は本日が最後となります。学校帰着までもうしばらくお待ちくださいませ。
2017アメリカ研修8日目報告
8 日目 2017 年 7 月9 日(日)
いよいよボストン出発の日を迎えました。5:40 集合と早朝からの移動となり、疲れも溜まっている上、昨晩も夜遅くまで交流や荷物の準備をしていたようなので時間通りに集合できるか多少心配しておりました。更に寮のエレベーターは1基しかないのでスーツケースを持っての移動は大混雑が予想されます。ところが生徒たちは、知恵を出し合ってくれました。寮の階ごとにスーツケースを持って降りる時間を決め、効率的に・正確に集合できるように全員が行動、これには先生も私も驚きました。研修を通してもともと皆にあった力に更に磨きがかかったように感じます。フィッシャーカレッジ出発時は、今までお世話になりいつも優しく接してくれていたスタッフとの涙の別れとなり「ボストンに残りたい」「帰ってきたい」という生徒が多くいました。
※スタッフと涙のお別れ
ニューヨークに到着後はバスに乗り込み中心部へ移動。ニューヨーク州は人口2,000 万人、そのうちニューヨーク市は幅約4キロ、長さ約25キロの小さな面積に160万人ほどがおり全米No1の人口密度の高いエリアです。経済、ファッション、エンターテイメントの中心地であり地下鉄は 24 時間で終電というものがありません。人種も様々、世界の一流が集まるこの街は世界中の人を魅了して止みません。車内では“ニューヨーク”感が増す度にシャッター音と歓声が上がりました。
※ ニューヨークへ移動 |
※徐々に近づくマンハッタンのビル群 |
まずはタイムズスクエアで各自昼食を兼ねた自主行動を行いました。アメリカは現在夏休みの為、全米各地からの観光客でニューヨークは常に混んでおり特にタイムズスクエアは様々な人種や言葉が飛び交っていました。観光客目当ての大道芸人やスリも多くなるのでいつも以上に注意を払わなければなりません。2 時間後の集合時には大きなお土産の袋を持っている生徒。お昼もそこそこにタイムズスクエアエリアを散策したようですがまだまだ時間が足りなかったようです。初めての場所にもかかわらずどんどん行動できるのは、ボストンの研修を乗り越えたからこそであり、皆の自信が感じられました。道に迷うこともなく全員時間内に集合できたのは言うまでもありません。
※タイムズスクエアにて
その後、研修の目玉の一つであるブロードウェイミュージカル「ライオンキング」を鑑賞しました。ブロードウェイを夢見て世界中から一流のダンサーや歌手が集まるため、全てのレベルが桁違いでオープニングから鳥肌が立つほどです。冒頭から迫力のある歌と踊りに魅了され、演出に大感動、終始涙を流して感激している生徒もいました。勿論、全て英語ですが、リスニング力がついてきた生徒たちは、聞こえた単語をひろい意味を理解できたのではないでしょうか。なによりも、一流のものに触れられた経験は、彼女達に非常に大きなインパクトを与えたはずです。夕食後は連日の疲れもあるので各自ゆっくりと休んでもらいました。
※ライオンキング鑑賞
※ホテルでの夕食時 |
残すところ、明日が最後の研修となりました。ラストを飾るプログラムは国連訪問とニューヨーク群馬県人会の方々との懇談会です。最後までトラブルが起こらないよう、気を抜かず全員で走りぬきたいと思います。
2017アメリカ研修7日目報告
7 日目 2017 年 7 月8 日(土)
多くの生徒が楽しみにしていた班別自主研修のある 7 日目は、昨日の雨がすっかり上がり晴天となりました。
当初は雨や雷が予想されていましたが、太田女子生徒の頑張りが通じたのかもしれません。気温もぐんぐん上がり 30℃と立っているだけで汗が噴き出るほどでした。
※朝食時
班別自主研修に際し、班長は班員をしっかり見る、班員は班長をサポートする、時間厳守、無理なこと・危険なことはしない、そして思いっきり楽しむ!ことを皆で約束。各班の班長には1 台携帯電話を持ってもらい、遅れる場合、迷った場合等何かあった場合は必ず電話をしてもらいます。それぞれの班が事前に立てたプランをもとにボストン市内へ繰り出していきました。集合時間は 18:30 時です。時間通りに戻ってくることができるか、道に迷わないか等ドキドキしながらみんなの帰りを待ちました。
いつ携帯電話が鳴るかと待機していましたが、心配無用でした。途中雨が突然降ったりもしましたが無事4グループ全員が時間までに、たくさんの笑顔とお土産と思い出とともに寮へ帰ってきました。見たかったものがなかったり、行こうと思った店が閉まっていたり、駅までの道が分からなかったり、反対方向の電車に乗ってしまったり、、、たくさんの小さなアクシデントはあったようですが、そのたびにメンバーで知恵を出し合って乗り越えたようです。また街行く人たちもとても親切で道案内をしてくれて無事目的地に到着した班もいました。人の優しさに触れ、メンバーの団結を深めつつ最後のボストンを思いっきり楽しむことができました。しっかりとルールと時間を守って行動してくれた皆に感謝です。
※班別自主研修を終えて(左上から時計回りで1~4班)
いよいよ明日は憧れの街NYへ移動します。寮チェックアウトの注意事項や集合時間(AM5:40!)を確認し夕食を食べて各自パッキングや就寝準備に移りました。何名かはカフェテリアに残りUNO やアメリカ式じゃんけんをして最後の最後まで FLS スタッフとの交流を楽しんでいました。彼女たちの体力は底なしです。このまま明日も元気いっぱいに五感をフル活用してNYという街を満喫してまいります。
※修了式でプレゼントされたTシャツを着て
※夕食~イブニングアクティビティ時