文芸部ブログ

文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険 その13

住んでいる市と同じ市ではありますが、少し離れた田んぼや畑が広がる方に先日行ったときのことを話そうと思います。その時、母と車に乗っていたのですが、私は衝撃的なものを見ました。「白菜3つで100円」、そう書かれた看板です。目を疑いました。3つで100円?! 普段、買い物に行きませんので、野菜の相場価格は知りませんが、そんな私でもさすがにこれは破格だということが分かりました。母は運転をしていたので、その看板に気づかなかっただろう、そう思い、運転している母に興奮気味に伝えました。母は「えっ、見間違いじゃない? 白菜なんて、1つで100円でも安いのに、3つで100円!」そういい、来た道を戻って、看板があった場所に行きました。砂利の駐車場に車を止め、そこには確かに「白菜3つで100円」と書かれた看板がありました。小さな小屋があり、黄色い農業用のコンテナボックスの中に白菜がたくさん入っていました。売り物にできなかったからこんなに安いのでしょうか。確かに、そこに入っていた白菜は少し小ぶりだったり、形がいびつだったりしましたが、痛んではおらず、とても美味しそうな白菜でした。その横には、1袋100円のホウレン草も売っていました。無人販売のようで、小屋の前に小さな箱があり、「お代はこちらに入れてください」と書かれた紙が添えられていました。母とワイワイしながら、白菜を3つ選び、それにホウレン草も一袋持って、小さな箱に100円玉を二枚だけ、入れました。家に着いて、母は買った白菜を1つ、近所の家にお裾分けをしに行きました。その日の晩御飯はもちろん白菜がたっぷり入った鍋で、それはそれはとても美味しかったです。