カテゴリ:文芸部
文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険その3
去る7月23日、太田高校と太田女子高校合同で、読書会&句会が開催されました。今回は私たち太女文芸部が太高にお邪魔し、事前に渡されていた2つの作品を通してお互いに意見交換をしました。その後、太高文芸部でいつもやっているという、句会にも参加させていただきました。午後2時開始ということでしたので、午後1時30分に太女を出発。真夏のお昼過ぎ、一番暑い時間帯です。太高まではそこまで離れておらず、歩いて10分くらいだったでしょうか。しかし、照りつける強い日差し、じめじめとする湿度のせいで、砂漠を100kmくらい歩いている気分でした。太高に到着し、昇降口で靴を履き替えようと思ったら、ピヨピヨという鳴き声が聴こえました。上を見上げると、ツバメの巣がありました! もうすぐ巣立ちしそうなくらいの大きめのヒナがたぶん2、3匹いた気がします。とても可愛くて、そう、可愛かったんです。ツバメちゃんをもう少し見たい思いを抑えて、靴を履き替え、太高文芸部の方の案内のもと、読書会を行う図書室に向かいました。図書室は明るく、広く、開放的で、すごく良かったです。素敵な図書室でした。一生懸命に勉強をしている太高生も多く見かけました。夏休みなのに、えらいです。尊敬します。まずは自己紹介です。私は緊張であまり前を向けませんでした……。が、太高の文芸部の方々はコミュ力が高くて、自己紹介がすごく上手でした。読書会では、それぞれの感想を述べあいます。1作品目は三島由紀夫の「橋づくし」でした。みんな、深く読み込んでいて、レベルの違いを感じました。私は、内容を追うのにいっぱいいっぱいで、みなさんほどには深く考えられませんでした。でも、普段は読まない系統のお話でしたので、新鮮でしたし、面白い作品であると思います。興味がある方は是非、読んでみてください。2作品目は村上春樹の「かえるくん、東京を救う」でした。個人的には、こっちの作品のほうが言葉が難解じゃなくて、読みやすかったです。わくわくハラハラの作品でした。ネタバレになるとよくないので、詳細は言いませんが、ラストが印象的です。こちらも、興味がある方は、是非。普段は自分が読んだ本について、感想や意見を話し合う機会がなかなかないので、この読書会という場でいろいろな感想や意見を聞くことができて、とても楽しかったです。つづいて句会です。太高の文芸部ではよく、句会を行っているそうです。風流ですね。今回のお題は「水」。俳句はあまり作ったことがなかったのですが、みんなで歳時記とかを見ながら、ワイワイ作るのは楽しかったです。できあがった俳句に無記名で票を入れてゆくのですが、みんな「プロですか?」と聞きたくなるくらい上手で、投票するのに本当に悩みました。そのあと、作者の意図や感想を言い合います。みんなの話を聞くとさらに、それぞれが作った俳句の素晴らしさがさらに分かりました。いつの間にか時計の針が午後5時を指そうとしています。終了の時間です。悲しいことですが、時間は止まりません。実際には数時間かけて行われていた読書会と句会ですが、その数時間がとても短く感じるほど、楽しく充実した時間を過ごすことができました。名残惜しさを感じつつ、挨拶をして図書室をあとにしました。家に帰る電車の中で読書会を振り返りました。楽しかったなぁ。充実した一日でした。
〜太高の文芸部の皆さん、心躍る読書会&句会をありがとうございました。次は太女ですね。楽しみにしています~