海外研修報告

【アメリカ研修5日目】いよいよ後半戦

 今回のアメリカ研修も後半戦に入りました。参加生徒たちは毎日日誌を提出することになっています。なかなか授業が大変ですが、必死に頑張っている様子がそれぞれの文面から窺えます。もちろん、英語で書いてくれる生徒も多く、一生懸命自分のことを英語で伝えようと努力する姿勢にはエールを送らずにはいられません。

 さらに、英語だけではなく寮生活での思いを話してくれた生徒もいました。2年生のある生徒は、「身の回りの事を自分でしなければならず大変ですが、色々考えてできるようになりました。」と語ってくれました。自宅を離れて研修する中で、少しずつ人間的な面での成長もあるようでした。

 午後はマサチューセッツ州議事堂を訪れました。議事堂を始め、重厚な館内には歴史を感じさせる絵画や像など見応えある時間を過ごすことができました。その後、ボストンコモン(公園)を散策しました。

 また、夕食後はボストン現代美術館に出かけました(希望者のみ)。モダンアートの作品が展示されており、生徒たちは閉館ぎりぎりまで作品を鑑賞していました。ここでもボストンならではの思い出ができたようです。

【アメリカ研修4日目】成長の姿がそこかしこに

 昨日の雨模様とは打って変わり、4日目は夏らしい空の朝でスタートしました。昨日行われたアメリカ独立記念日の花火観覧のため、昨晩寮に戻ったのが午前0時を回っていました。日本の花火と異なり、短時間にかなり多くの花火を打ち上げるため、生徒たちはその迫力に圧倒されていた様子でした。

 本日で授業は2日目となります。タフツ大学はゆるやかな丘陵地にあるため、生徒が滞在している寮から授業が行われる教室までは登り坂を上がっていきます。今日の陽気だと、教室に着くまでには汗ばむ程でした。

 授業は昨日同様、各教師の教室へと移動して行われました。1年生の参加者からは、「英語の内容が難しいけれど、聞き取れる内容もあって発言もできました。」と満足そうに語る声も聞こえました。すべてが英語で進む授業の中、彼女たちが一歩ずつ成長する姿を見られ、大変頼もしい気持ちになりました。

 午後は、ここボストンで活躍する日本人を迎えて講演を聞きました。講師は八代江津子さんで、ナンタケットバスケットの作製に携わっている方です。また、その他にも様々な事業も展開され、生徒たちへの今後の指針となる内容でした。アメリカでご苦労されたご自身の経験から、「アメリカでは出る杭は引き上げられる」という言葉も登場しました。

 夕食後は、寮にある運動場で、バスケットボール、テニス、バレーボールなどのスポーツで仲間たちとの交流を深めていました。

【アメリカ研修3日目】ハーバード大学へ

 昨晩は強い雨が降り、3日目は小雨が降る中でのスタートとなりました。そして、英語クラスは今日が初日です。
昨日行われたクラス分けテストの結果は校舎に入る前に伝えられ、生徒たちはそれぞれの教室へと別れていきました。

 教室では、スペイン、イタリア、ロシア、メキシコなど様々な国からやってきた同世代の若者たちと共に授業を受けました。
 ある教室ではアメリカの独立記念日(7月4日)をテーマに取り上げ、各国の記念日についてディスカッションしていました。また、「自分が自国の記念日に何かやるべきことを決めるとしたらそれは何か」をプレゼンするという課題も出されていました。教室で見学していて、大変興味深い内容だと実感しました。

 午後はハーバード大学見学です。生徒たちはボストンでの地下鉄に初めて乗車し、ハーバード大学のキャンパスへと向かいました。
 再び雨が強くなりましたが、ハーバード大学で現在学んでいる日本人大学院生の方を迎え、お話を伺うことができました。現在取り組んでいる研究内容や、高校時代にしておけば良かったと思うことなど大変有意義な内容でした。

 そして本日はアメリカ独立記念日。この日を祝福するために多くの花火が打ち上げられます。生徒たちは夕飯を早々に済ませ、この花火を見学するため会場へと向かっていきました。

 

【アメリカ研修2日目】ボストン到着

 立派なホテルで一晩休養し、2日目は順調にボストンへと向かいました。

 空港から研修会場であるタフツ大学までは、車で約20分。到着後、ランチ、オリエンテーション、クラス分けテストと忙しく過ごしました。今日から日常会話もできるだけ英語で行うようにし、次なるステップアップのため、生徒たちは時差ボケにも負けずに頑張っています。

 また、夕食時には、他の国から研修に来ている若者たちと積極的に交流を図ろうとする姿が見られました。太女の生徒たちは昨日よりもずっと表情が明るくなり、明日から始まる英語研修への期待が高まっていきました。

【アメリカ研修1日目】出発

 期末テストも終わり、アメリカ研修もいよいよ出発の日を迎えました。楽しみと不安の半々の気持ちで参加した生徒が多かったことでしょう。出発時には静かで穏やかな様子の中にも、元気いっぱい胸をはずませている感じが伝わってきました。1年生の小暮麻里奈さんの決意表明で一行は羽田空港へと出発です。

 交通渋滞もなく、羽田空港国際ターミナルに到着しました。今回使用する航空会社は、アメリカを代表するユナイテッドエアラインです。早速チェックインでは、戸惑いながらも何とか自分たちでクリアしました。搭乗が始まり、席に着いた途端に眠りについた生徒も多かったようです。大変寒い機内でしたが、生徒たちはしっかりと寝ていました。

 「寝る子はよく育つ。」この言葉の通りです。約13時間後、UA130はほぼ定刻にニューヨークニューアーク空港に到着。入国もスムーズに行い、ボストン行きの便に乗り継ぎのため搭乗口に向かったところ、なんとこのフライトがキャンセルになっていました。激しい雷雨の影響で、ボストン空港が閉鎖となったためでした。

 翌日のフライトや急遽宿泊するホテルの手配が完了するまで5時間程度かかりました。その間生徒たちは文句一つ言わず、並んで手続きをする添乗員や引率教師に差し入れまでしてくれ、本当に嬉しい気持ちになりました。太女の生徒は、このような緊急時にもホスピタリティがあり、素直な心の持ち主だと改めて感じさせる一幕でした。