カテゴリ:アメリカ研修2017

2017アメリカ研修5日目報告

群馬県立太田女子高等学校 第二回アメリカ研修
5 日目 2017 年 7 月6 日(木)

 

早くも研修5 日目、ボストン出発日が刻々と近づいていると同時に、こちらでの生活にもかなり慣れてきたようです。ちょうど研修の折り返し地点となりますので、朝食前に有志で研修振返りの場を設けました。疲れている中、朝食前の眠たい時間に何人の生徒達が来てくれるか、、、と思っていたのですが、続々と 13 名が集まりました。この振返りの場では、研修はどうか、100%やり切れているか、悩んでいることはないか、もしあればど
うすればいいか、逆に何か成功したことはあるか、等を皆で意見を出し合いました。やはり、「英語の授業で発言できない、食事の際もただ隣に座るだけで何もできない、、、」など悩んでいたようです。皆で思いを話したり解決案を出したりすることで、こう思っているのは自分だけではない、とホッとした生徒もいたかと思います。残りの研修も挑戦をたくさんして悔いのないようにしようと話し合い、いざ留学生がいるカフェテリアへ。早速考えた案を実践する姿や振返りの場にいなかった友人にも「こうしよう!」と声をかける姿が沢山ありましたが、その方法が必ずしもうまくいくとは限りません。しかしこの挑戦は決して無駄ではありません。どのようにすれば上手くいくのかをこのトライ&エラーで見つけて欲しいと思います。
英語クラスでは、各国留学生の発言の多さに驚いている声が多かったです。太田女子生徒はその雰囲気に圧倒されてしまいなかなか発言が出来ない、とう悔しさを感じたようですが。中には、一回勇気を出して発言するとどんどん発言したくなって楽しかった!という強者もいました。また、日本では教科書通りに進む授業ですが、こちらでは生徒の発言やディスカッションで授業が成り立つため必ずしもテキスト通りではありません。日本との違いをたくさん教えてくれましたが、それを拒否するのではなく、むしろおもしろい!と受け入れている太田女子生徒は柔軟さや適応力がしっかりと身についていると感じました。

 

 ※クラスメイトや仲良くなった留学生と

 

本日の午後のアクティビティはボストン美術館訪問でした。全米でもトップクラスのボストン美術館は、古代から現代まで世界中の美術品が500,000 点以上も貯蔵されています。とにかく規模が大きいのでたった数時間では到底まわりきれませんが、3 グループごとに目当てのものを見学しました。昨日の松川原氏は感性を磨くことの大切さを話されていたのですが、この美術館訪問はまさにその感性を磨く絶好の場でもあります。私が担当したグループは目にする作品すべてに自分なりの感想を言っており、感性がとても豊かで驚くばかりでした。どの生徒も美術作品から様々なインスピレーションや刺激を受けたと思います。

※ボストン美術館へ移動中

※地下鉄乗車前

※美術館玄関前

※美術館前で留学生と

※日本エリアにて

 

本日の夕食時も果敢に留学生とコミュニケーションを取ろうとする生徒もいましたが、なかなか勇気が出ない生徒もおり少しずつ差が出てきているように思います。カフェテリアの様子を見ていると、日本人同士の話に夢中になり声を掛けたり仲良くなったりした留学生が一人で食べていることに気が付かないでいることもありました。どのような時でもアンテナを張り巡らせることも留学生とコミュニケーションをとるうえで大いに役立つと思います。その後は生徒達が楽しみにしているイブニングアクティビティの時間です。今回は、ボストンコモンでスポーツ(サッカーやバドミントン)、ショッピング、ランドリー、カフェテリアでゲーム、でした。半数の生徒がスポーツを選択し FLS スタッフ、留学生と共に出かけていきました。その他の生徒はカフェテリアで着付け・習字のデモンストレーションをしたり、日本の可愛いシールをプレゼントしたりといろんな手段で留学生を惹きつけていました。中にはそっけない留学生もいて無反応で話しかけづらい人たちもいるのですが、このときは太田女子生徒の周りに集まり笑顔で会話が!生徒達が一つ壁を乗り越えたように感じました。スポーツ組も「太田女子生徒のテンションの高さに留学生たちがノッてくれて盛り上がった!」と非常に良い顔で話してくれました。どことなく朝よりも失敗を怖がっている様子がなくなってきているように思います。
明日の朝からもこの調子で頑張ってくれると期待しています。

 

 

※イブニングアクティビティの様子

 

明日は英語クラス最終日。また、土曜日は留学生たちがニューヨーク旅行に出かけてしまうので交流できる日は実質1日しか残っていませんが、彼女たちがどこまでやりきってくれるか、非常に楽しみです。