カテゴリ:アメリカ研修2017

2017アメリカ研修9日目報告(最終)

9 日目 2017 年7 月 10 日(月)

 

早いもので、合計 11 日間の研修も残りわずかとなり、本日ニューヨーク研修の最終日となりました。天気は晴天、28 度で少しじめじめとしますが、日陰では過ごしやすい一日となりました。
バスでエンパイアステイトビル、ブルックリン橋、ニューヨーク市役所、チャイナ/コリアタウン、ソーホー地区、金融街を車窓観光した後、最初の目的地である“バッテリーパーク”へ到着しました。ニューヨークといえば「自由の女神」を一番に思い浮かべるかと思いますが、この公園は女神が(小さくですが)見える場所でしばしの間散策しました。

 

※中央後ろにある細長いものが自由の女神です。

 

※バッテリーパークにて

 

その後、2001 年の同時多発テロが起きた、ワールドトレードセンター跡地に出来た「9.11 メモリアル」という場所を訪問。3,000 人以上の犠牲者・行方不明者を出したテロから 16 年経った現在は、整備も行きわたり犠牲者の慰霊碑を兼ねた博物館や施設があります。驚くことに、復興を象徴するかのようにワールドトレードセンターを上回る高さの「ワンワールドトレードセンター」が建てられています。日本人の感覚としては考えにくいことですが、テロがあった場所にそれ以上のものを建設したという事は「テロの脅威には屈しない」という強い意志が表れていると思います。
昼食後は、この研修のもう一つのメンイイベントである国際連合へ移動。ここでは太田女子高校さん用の特別レクチャーとして、国連施設の一つであるダグ・ハマーショルド図書館で 28 年間勤務された佐藤様のお話を聞きました。「国連で働くとはどういうことか」というテーマに、今何をしておくべきか、どのようなパスウェイを辿るべきか、必要なスキルや適性についてお話しいただきました。国連と聞くと政治学や国際関係学を学ばなければ、と思われるかもしれませんが、実は、経理や人事・弁護士や医者など様々な職種があるようです。また世界各地に国連オフィスが点在し、加盟国の193 か国からくる職員たちと仕事をする為、英語、専門知識を習得するだけでなく、多様性を尊重できる柔軟性や、コミュニケーション能力がベースになる、という事も教えていただきました。生徒達の前のめりになるほどの真剣な表情と終わることのない質疑応答に予定時間をオーバーし1.5 時間もお話しを聞くことができました。目の前にあるチャンスを逃すまいとする強欲な気持ちはグローバル社会で活躍していくためには必須となります。めったにこのような国例職員の方からお話を聞くことは出来ないので、高校1 年生のこの時期にこのような世界の最前線の話を聞けることは非常に貴重なことです。国連に興味のある生徒や興味を持ち始めた生徒もたくさんいますので、将来の選択肢の一つとなるのではないでしょうか。

 

※国連前での集合写真

 

※佐藤様のレクチャーと記念写真、生徒代表挨拶

 

その後、2グループに分かれ国連内のガイドツアーに参加しました。総会や安全保障理事会で使用される会議室を見学することができました。ここでも生徒たちはいくつも質問をして疑問点を解決していました。 国連総会は実際に9 月の第3 週目の火曜日より始まり、日本でもニュースとなります。その際は、今回自分の目で見たところですので身近に感じることができると思いますので、今以上に世界のニュースに敏感になれると思います。

 

※国連内のガイドツアー(安全保障理事会や総会などが行われる場所含む)

 

ホテルに戻った後は、この研修の最後の締めくくりとなる、群馬県出身のニューヨークで活躍する女性3 名(内1 名は太田女子高校ご出身)との食事を兼ねた交流会がありました。ニューヨークという世界の中心地で活躍している地元の先輩の話を聞くことはなかなかできません。この交流会はボストンで学んだこと・考えたこと・将来に対する思いを自分のなかでうまく昇華していくいい機会になります。6 名~7 名に分かれ 3 グループで交流しましたが、どのテーブルも大変盛り上がっておりました。生徒たちは、先輩たちが海外へ出た理由、英語の勉強について、学部の選び方について、職業について、留学について等、たくさんの質問が出ていました。予定していた 2 時間はあっという間に終了し、2 名のボランティアがゲスト3 名へお礼・感想を言ってもらい終了しました。ゲストの方々は、何よりも太田女子生徒の皆が個性的で元気、面白い!というところに驚かれており、今までの高校生の中で一番興味深かった、というコメントをいただきました。実は、ボストンの語学学校スタッフや現在ニューヨークを案内してくださる日本人ガイドさんにも同様のコメントをいただいています。いかにこのメンバーが素直でキラキラしているか、一人一人が自分の存在感をしっかり出せていることが改めて分かりました。今回の交流会で得たものを今後の進路や将来設計にも生かしてもらえることを期待します。

 

※ゲストの方々との記念写真と、生徒代表の挨拶

 

さて、明日は日本への帰国のみとなりますが学校に無事戻るまでが研修ですので、水曜日に全員の元気な姿をお見せできるよう、改めて気を引き締めてまいります。明日は終日移動日となりますので、第二回アメリカ研修の報告書は本日が最後となります。学校帰着までもうしばらくお待ちくださいませ。