文芸少女折下ふみかの華麗なる冒険 その51
5月9日土曜日。太田女子高校の文芸部員と新聞部さん、太田高校の文芸部員さんが集まり、金山登山に挑みました。金山登山というビッグイベントは去年も企画されていましたが、その時は天候に恵まれず、大光院にて句を考え、太田女子高校の小会議室で句会を開くという形になっていたのです。つまり、新入生だけでなく、2、3年生にとっても初めての金山登山となりました。そういうこともあり、波乱万丈となった金山登山の様子を、これからお話していきたいと思います!
登山し始めてすぐのころ、私たちはそれはもうルンルン気分で山を歩いていました。どれくらいかというと、童謡を斉唱してしまうくらいに。余裕だなぁと思っていたのです。なぜなら超なだらかな山道だったから…あなた体力無いんだから大人しく黙って登りなさい!!…なんて、あの時の私に言ってやりたいです。
山頂まであと半分、いや3分の1くらいだったでしょうか。段々と、段々と…! 階段がきつくなってきました。ひぃひぃ言っている人もいれば、まだまだ余裕そうな人もいる、そんな感じでした(私はもちろん前者)。道中ではとにかく様々なことが起こりました。途中で蛇に会っちゃったり、熊出没注意の看板でちょっぴり吃驚したり、水芭蕉の花のクイズを出してもらったり…。
山頂に辿り着いた時の感動は忘れません。とにかく空の青が綺麗に見えました。それから、ふもとにある太田女子高校や太田高校の校舎が凄く小さく見えて、こんなに高いところまで来たのか、という実感が湧きました。日差しは相変わらず強かったので、皆で屋根の下に避難して、絶景を見ながらお昼ご飯を食べました。お菓子交換会なども行われ、にぎやかな休憩時間となりました。
お昼ご飯の後は句会です。皆さん、ここまで登ってきた道のりや、今見えている景色をもとに、素敵な俳句を作っていました。
【太女1年生の作品】
風薫る山頂目指す青い空 山頂で富士霧隠れ初夏の日に
山の中春風強すぎ前見えない
爽やかに木々生い茂る青々と
風吹けば青葉揺れるや山の頂
金山の囀りを聞き春を知る
夏風邪がゆらゆらと吹く金山よ
城趾で若葉の風に行き弾む
【太女2、3年生の作品】
春の山風と闘う土踏まず
風光る木漏れ日のなか歩みゆく
五月晴輪唱響く山の中
揺れ動きさらさらと舞う新緑や
紋白蝶お前も独りであるか
せせらぐは揺らぐ春山小川のように
春の風友と並んで山を行く
空広く風吹き抜ける山若葉
春疾風乱れ心を飛ばさばや
【太田高校生の作品】
快晴の水面に宿る水芭蕉
若葉揺れ風を感じて目を細め
雄々と歴史を語る岩肌よ
金山に風光り咲く夢の跡
行く春に姿変わらずいしかたく
燦々と木漏れ日の雨が降る
ざわざわと震える木々よ気高くて
みなさん(とくに新聞部、太田高校文芸部のひとたち)、素敵な俳句をありがとうございました! 解説や感想を言い合う時間は、更なる作品づくりへのインスピレーションになりました。
下山中も沢山の試練がありました。落ち葉が落ちているところは滑りやすく、私も何度か転びかけました。じゃあ落ち葉じゃないところを…と避けてみても、今度は砂利で足を持っていかれそうになったり。妙に険しいな、と思ったら道を間違えてしまっていたり! (「ごめんさない」顧問の独白)そんな中でも、私たちは協力し、声をかけ合い、手を取り合って何とか無事に下山することができました。山道から抜けた私の第一声は「平らだ……」で、暫く平らな道の良さを噛み締めていました。
運動が大の苦手な私ですが、終わってみると達成感と楽しかった思い出がこみ上げてきて、こういうのも案外悪くないなぁと思えました。皆さんも、勉強やお仕事に疲れた時は、思い切って山登りに行ってみてはいかがでしょうか。